職員さんは普段高齢者に行う介護のほかにも、重要なお仕事があります。
それは「レクリエーション活動」。
しかし、参加する高齢者の皆さんのお体の状態にあわせたレクリエーションとなると、考えるのもなかなか大変です。
中にはご自分で歩かれる方、車いすの方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、デイサービスやご家庭で、高齢者の皆さんが安全に座ったまま行えるレクリエーションをご紹介します。
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目次
- 1 座ったままできるレクリエーションゲームの2つメリット
- 2 安全・安心!高齢者が座ってできるレクリエーションゲーム【50選】
- 2.1 ①ナンバーボール
- 2.2 ②後出しじゃんけん
- 2.3 ③割り箸落とし
- 2.4 ④割り箸で棒倒し
- 2.5 ⑤色分け輪拾い!
- 2.6 ⑥輪投げ
- 2.7 ⑦鼻耳つまみ
- 2.8 ⑧風船バレー
- 2.9 ⑨うちわで陣地おくりゲーム
- 2.10 ⑩ぼたもち配達ゲーム
- 2.11 ⑪ボーリング
- 2.12 ⑫紙コップふらふら
- 2.13 ⑬旗揚げゲーム
- 2.14 ⑭玉入れ
- 2.15 ⑮的当て
- 2.16 ⑯魚釣り
- 2.17 ⑰棒サッカー
- 2.18 ⑱ピンポン玉でビンゴ
- 2.19 ⑲牛乳パックタワー
- 2.20 ⑳豆掴みゲーム
- 2.21 ㉑すごろくで体操
- 2.22 ㉒タオルで狙え
- 2.23 ㉓タオルで物送り
- 2.24 ㉔風船シュート
- 2.25 ㉕タオルぶん回しゲーム
- 2.26 ㉖タオルじゃんけん
- 2.27 ㉗棒投げ
- 2.28 ㉘バタ足ボール
- 2.29 ㉙ストローで吸い上げろ!
- 2.30 ㉚ストローサッカー
- 2.31 ㉛足でじゃんけん
- 2.32 ㉜イントロクイズ
- 2.33 ㉝福笑い
- 2.34 ㉞足で掴んで
- 2.35 ㉟紙ひこうき飛ばし
- 2.36 ㊱洗濯バサミ繋ぎ
- 2.37 ㊲お題でビンゴ
- 2.38 ㊳おはじきでダルマ落とし
- 2.39 ㊴スリッパ飛ばし
- 2.40 ㊵輪ゴムリレー
- 2.41 ㊶ジェスチャーゲーム
- 2.42 ㊷古今東西ゲーム
- 2.43 ㊸輪ゴム飛ばし
- 2.44 ㊹輪ゴムはめゲーム
- 2.45 ㊺伝言ゲーム
- 2.46 ㊻新聞紙パズル
- 2.47 ㊼新聞たたみ
- 2.48 ㊽箱の中身はなに?
- 2.49 ㊾並べ替えクイズ
- 2.50 ㊿体内時計ゲーム
- 3 他にも座ったままできるレクリエーションこんなものがあります
座ったままできるレクリエーションゲームの2つメリット
①いすに座っているため転倒の危険性が低い
参加する高齢者に人数に比べて、進行・見守りを行う職員さんの人数は少なくなりがちです。
職員さんがレクリエーション中の転倒や怪我に目を配りすぎて、レクリエーションの進行に集中できないと、実際に行う高齢者の集中力も低下してしまいます。
座った状態で行えるレクレーションでは大きな動きをしない限り、転倒や怪我のリスクは少なくなります。
高齢者・職員さんの両者が楽しめる、良いレクレーションになるでしょう。
②高齢者自身の能力の維持、向上につながる
座ることで高齢者も安心しておこなえますので、レクリエーションに集中できます。
その中でより集中力を養い、認知力の維持が期待できます。
楽しいレクリエーションができたら、「レクリエーションが楽しみ!」と活力にもなります。それだけで、日頃のリハビリや運動のやる気も変わってくるはずです。
安全・安心!高齢者が座ってできるレクリエーションゲーム【50選】
それでは早速、座ってできるレクリエーションゲームを紹介していきます。
①ナンバーボール
集中力と狙った所に投げる体幹・上肢の巧緻性が養われるゲームです。
1⃣ 1~9の数字が書かれた紙(テーブルと同じ大きさぐらい)を用意し、テーブルに置きます。
2⃣ 同じ物を2つ用意し、それぞれのテーブルを囲むように高齢者に座っていただきます。
3⃣ 高齢者にボール、お手玉を皆さん同じ数だけお渡しします。
4⃣ 数字にめがけて投げ(転がしてもよし)、ボールが止まった数字の合計点を競います。
②後出しじゃんけん
職員さんの手元をよく観察する集中力と判断力が必要となってきます。
また、レクとしてだけでなく、普段の会話の中でも気軽に行えるゲームです。
1⃣ じゃんけんをすることを伝えます。
2⃣ ただのじゃんけんではなく、職員さんの出した後に高齢者がじゃんけんを出します。
3⃣ ルールはそのとき決めてもよいです。「私に勝ってください」「負けてください」「あいこを出してください」
4⃣ 間違えた高齢者の皆さんで簡単な罰ゲーム(歌を歌ったり、自己紹介をしていただいたり)を行うのも楽しいかもしれませんね。
③割り箸落とし
ペットボトルの中の割り箸を落とすゲームです。
ペットボトルを逆さまにしたり、振ったり、腕や手首を使うことができます。
1⃣ ペットボトルの中に割り箸(2つに割った物)を数本入れます。
2⃣ 同じペットボトルを2つ用意します。
3⃣ 数人の高齢者グループを作りチームのメンバーが横一列、相手チームと向かい合って座っていただきます。
4⃣ 職員さんの合図で一番目の高齢者がペットボトルから割り箸を全部だし、また入れ込んだら次のメンバーにペットボトルを渡します。
5⃣ 最後のメンバーまでどちらが先に終わるかを競います。
④割り箸で棒倒し
ゆっくりと割り箸を輪から抜くという、集中力と体幹・上肢の巧緻性の運動になります。
1⃣ 割り箸数本とそれを通す輪っか(ラップの芯などを約3cmに切った物など)を用意します。
2⃣ 割り箸を順番に抜いていき、棒が倒れたら負けです。
3⃣ グループ形式で行い、同時に1本ずつ抜いていってもらい、先に倒したチームが負け、といったやり方も面白いかもしれませんね。
⑤色分け輪拾い!
棒を操作する力など運動要素もばっちりです。
1⃣ チーム数分の色分けした輪っか(直径はサッカーボールくらい)と新聞紙の棒を用意します。
2⃣ 輪っかを床に散らばらせ、高齢者に座っていただきます。
3⃣ チームごとに色分けした輪っかを拾い、先に広い終わったチームの勝ちです。
⑥輪投げ
単純なゲームですが、それ故に盛り上がること間違いなしです。
目標を狙うといった集中力が必要になります。
1⃣ 目標物と投げる位置を決めます。(動画のように洗濯ばさみを使うのもすごく良いです)
2⃣ 輪っかが入った数字の合計点で競います。
3⃣ 右手のみ、左手のみなど様々な条件をつけておこなうとより盛り上がるかもしれません。
⑦鼻耳つまみ
片方の手で自分の鼻をつまみ、残った手を交差させて反対側の耳をつまむゲームです。
1⃣ 右手で鼻、左手を交差させ右耳をつまんだ状態からスタートします。
2⃣ 職員さんの「せーの!」の合図で、左手で鼻、右手を交差させ左耳をつまみます。
☝ 説明文は簡単ですが、動作は意外に難しいです。はじめはゆっくり行ない、慣れてきた頃にスピードを上げると慌てた高齢者同士の笑い声が聞こえてくるでしょう。
⑧風船バレー
風船をしっかりとらえて打つという空間把握、集中力が養われます。
1⃣ 風船を用意し、円になって座っていただきます。
2⃣ 風船はゆっくりと落ちてきますので、参加する高齢者のレベルによって、応用編としてしりとりなど言葉を発しながら行うとよいでしょう。
⑨うちわで陣地おくりゲーム
対戦式のゲームです。
かなりの運動量になるので2~3分で1ゲーム終わることをおすすめします(笑)
1⃣ 5対5位のチームで、テーブルを挟んで各チーム向かい合って座っていただきます。
2⃣ みなさんにうちわを用意し、テーブルの真ん中に紙コップを置きます。
3⃣ 職員さんの「はじめ!」の合図で紙コップを相手陣地に送るよう、うちわで扇ぎます。
4⃣ 時間になったら扇ぐのをやめ、その時点で相手陣地に送っていたチームの勝ちとなります。
⑩ぼたもち配達ゲーム
お手玉を運ぶバランス感覚が重要になってきます。
1⃣ チーム横一列になり、皆さんにうちわを用意します。
2⃣ 一番はじめの人に1つずつお手玉を渡し、職員さんの「はじめ!」の合図でお手玉をうちわにのせ、次の人のうちわにのせます。
3⃣ 最後の人にお手玉が渡ったら用意しておいたカゴにお手玉をいれ、終わったら介護士が一番はじめの人に新たなお手玉を渡します。
4⃣ これを繰り返し、時間内に何個カゴの中に入れることができたかを競います。
⑪ボーリング
みなさんご存知のレクリエーションの定番ゲームです。
ボーリング場に通った経験のある方は腕の見せ所ですね(*^▽^*)
1⃣ 水を入れたペットボトルをピンとして設置し、その直線状の椅子に座っていただきます。
2⃣ 座ったままボールを転がし、倒したピンの数を競います。ピンの重さを利用者さんのレベルに合わせて調整したり、椅子を障害物として置いても盛り上がります。
⑫紙コップふらふら
うちわを扇いで起こす風の力を利用します。
手首・腕の力を活用します。紙コップの不規則な動きが見ていても面白いです。
1⃣ うちわを持って座っていただき、正面に紙コップを複数設置します。
2⃣ 「開始」の合図でうちわで扇ぎ、紙コップを落としましょう。時間内に落とせた数を競います。
⑬旗揚げゲーム
赤と白の2色の旗を使ったゲームです。
フェイントに引っかからない冷静さと、反応速度が求められてきますね。
1⃣ みなさんに2色の旗、もしくは代用品を持っていただきます。
2⃣ 介護士の指示に合わせて旗の上げ下げをしていただきます。失敗した方は脱落です。
⑭玉入れ
運動会でも定番のゲームですね。相手のチームに負けずに頑張りましょう。
1⃣ チームに分かれ、それぞれ円になるように座り、その中央にカゴを設置しましょう。
2⃣ カゴに向かって玉を投げ入れ、入った数を競いましょう。
⑮的当て
的を狙ってボールを投げましょう。ボールを掴む手先の力、投げる肩や腕の力を活用したゲームです。
1⃣ 的を用意します。的には得点を記しておきましょう。
2⃣ 的を狙ってボールを投げます。倒した得点を競いましょう。
⑯魚釣り
竿を使って上手く釣り上げられるでしょうか。よーく狙って糸を落とす集中力も大切ですよ(#^^#)
1⃣ 糸の先に磁石をくっつけた竿を持っていただきます。
2⃣ クリップを付けた魚の絵を狙って、上手く糸を垂らして釣り上げましょう。
⑰棒サッカー
なんと座ったままで行えるサッカーゲームです。白熱した試合を楽しめます。
1⃣ チームに分かれ、向かい合って1列に座って棒を持ちます。列の端がそれぞれのチームのゴールです。
2⃣ 足は使わず、座ったままで棒を使ってボールを打ち、相手のゴールを狙います。多くゴールした方の勝ちです。
⑱ピンポン玉でビンゴ
ピンポン玉を投げるという単純な動きに、ビンゴの要素を加えることで集中力が求められてきます。
1⃣ ピンポン玉をもっていただきます。目標は卵のパックです。
2⃣ パックの窪み部分にピンポン玉は入れば一先ず成功。しかし、縦横斜めのいずれかの列を完成させなければ得点にはなりません。決まった数の玉を使って何ビンゴ達成できるでしょうか!
⑲牛乳パックタワー
バランス感覚が求められます。慎重に行うのがポイントですね。
1⃣ 少人数のグループに分かれましょう。牛乳パックをカットした物を用意します。
2⃣ それを自分の番が来たら1つずつ上に重ねるように置いていきます。タワーを崩してしまったら負けです。
⑳豆掴みゲーム
箸を使った器用さが求められます。普段みなさんが行っている動作ですので、焦らずに行えばみなさんに勝機があります!
1⃣ 豆が乗った皿、空の皿、箸を用意します。
2⃣ スタートの合図があったら、箸で豆を掴んで、空の皿に移していきます。早く移せた方の勝ちです。チーム制にしてリレー形式にするのも面白いです。
㉑すごろくで体操
すごろくのマスに脳トレや、座ったままできるちょっとした体操になる指示を記入しておきましょう。
普段お馴染みの体操も違った形で楽しめるようになります。
1⃣ 通常のすごろくと同じようにサイコロを使って進行します。
2⃣ 止まったマスの指示に従って無理のない運動をしてみましょう。
㉒タオルで狙え
2人で協力して得点を狙うゲームです。なかなか腕の動きが大きくなるゲームですよ(*'▽')
1⃣ 椅子に向かい合って座り、2人で互いに1枚のタオルの端を持ちましょう。
2⃣ タオルにボールを乗せます。
3⃣ ゴールとなる箱を目掛け2人で息を合わせてタオルを振り、ボールを放ちます。ボールが箱に入れば得点です。
㉓タオルで物送り
2人ペアが複数集まって挑戦する団体戦です。チームワークが大切ですね!
1⃣ チーム内で2人1組のペアを複数つくり、並びます。
2⃣ 2人で1枚のタオルを持ち、タオルにボールを乗せます。
3⃣ 次のペアのタオルの上にボールが乗るように、次々とリレー形式でバトンタッチしていきます。
4⃣ 先に最後のペアまでボールが到達したチームの勝ちです。
㉔風船シュート
風船を飛ばすのですが、力いっぱい腕を振ってやれば良い訳でもない…。絶妙な難易度のゲームです。
1⃣ 新聞を丸めて作った棒、複数のカゴ、風船を用意します。
2⃣ 新聞紙の棒で風船がカゴに入るように狙って打ちます。力が強すぎても弱すぎても入りづらく、よく狙って打つ集中力も重要になります。
㉕タオルぶん回しゲーム
腕を思いっきり振るのがポイントとなるゲームです。
思った以上に腕の運動になるでしょう。
1⃣ フラフープの中にカラーボールを多めに入れます。
2⃣ タオルを持っていただき、タオルを振り回してボールに当て時間内により多くのボールを叩き出してください。
タオルを振り回す動作が前提であり、ボールもどこに飛ぶか予想しにくいゲームになります。
このゲームを実践する場合は、スペースを十分に確保すると共にボールも柔らかい物にするなど、よりいっそう安全面での配慮もお忘れなく。
㉖タオルじゃんけん
基本的なルールはいわゆる「叩いてかぶってじゃんけんポン」です。
それの安全性の高いバージョンだと思うとイメージしやすいです。咄嗟の判断が重要な脳トレ要素の含まれたゲームですよ(*^^*)
1⃣ 向かい合って座り、互いの間にタオルを一枚置きます。
2⃣ じゃんけんに勝った方は瞬時にタオルを引っ張ってください。
3⃣ 勝ったのにタオルを引っ張らなかった、負けやあいこでタオルを引っ張ってしまった場合はミスになります。
㉗棒投げ
ボールを投げるのとはまた違った感覚のゲームです。楽しみながら体幹を鍛えることができますよ。
1⃣ 新聞紙を丸めた棒、箱を用意します。
2⃣ 箱に向かって新聞紙の棒を投げ、多く入った方の勝ちです。
※棒は片手で投げても、両手で投げてもOKです
㉘バタ足ボール
足をバタバタさせる動作をフル活用したゲームです。下肢の運動を楽しみながら取り入れることができますね。
1⃣ 大きな箱にたくさんのカラーボールを入れます。
2⃣ 椅子に座った状態で箱に足を入れ、バタバタ動かすことでボールを箱の外に出してしまいましょう。時間内に多くのボールを出すことを目標にしてみましょう!
㉙ストローで吸い上げろ!
ストローで吸う力を活用したゲームです。単純なものですが、口腔トレーニングの1つとしても楽しむことができます。
1⃣ ストロー、数字を書いた紙を用意します。
2⃣ ストローで吸う力のみを活用し、紙を取っていきます。より多くの点数を取った方の勝ちです。
㉚ストローサッカー
今度は息を吹く力を活用したゲームです。
これも口腔トレーニングの1つとして、楽しみながら取り組むことができます。
1⃣ 側面2か所に穴を空けた浅めの箱、ピンポン玉などの軽いボール、ストローを用意します。
2⃣ 向かい合って座り、箱の側面の穴がそれぞれ2人の正面に来るようにします。
3⃣ 箱の中央にボールを置き、互いに息を吹き合ってボールを相手側の穴から外に出せば得点になります。
㉛足でじゃんけん
足の動きを活用したじゃんけんです。
座ったままでも問題なく実施でき、どの足の動きがグー、チョキ、パーのどれに対応しているのか覚えていただく脳トレの一面も持っています。
ついうっかり、いつもどおり手でやってしまいそうになるかもしれませんね。
1⃣ 座った状態を前提とします。「両足を閉じた状態がグー」、「足を横に開いた状態がパー」、「足の前後に開いた状態(どちらかの足を少し前に出す程度でもOK)がチョキ」です。
2⃣ 介護士さんの合図に合わせて足でじゃんけんをしましょう。
より気軽に参加しやすいようにこのような形としましたが、動画のように足の指でやってみるのもいいでしょう。
㉜イントロクイズ
高齢者の皆さんが若い頃の思い出の曲であったり、近年の曲でも高齢者から支持を集めているものがあれば取り入れて行きましょう。
回想法の一つとしてもいいでしょう。
1⃣ 曲のイントロを流し、分かった方に答えていただきましょう。
できるだけ回答する方が偏り過ぎないように、多くの方に回答を促してもいいでしょう。
㉝福笑い
お正月の伝統的な遊びです。
おそらく高齢者の皆さんが幼い頃には今よりも身近な存在だったはずです。
懐かしいゲームに触れていただきましょう。
1⃣ 目隠しをし、バラバラになった顔のパーツを顔の枠の中に納めていき顔をつくりましょう。
2⃣ どのような顔が出来るでしょうか。バラバラに出来ても笑って楽しめますね。
顔は職員さんをモデルにして作っても楽しめそうですね。
㉞足で掴んで
足の指の力を鍛えながら楽しめるゲームです。
1⃣ ボールやペットボトルのキャップ、洗濯バサミなどの小物を用意し足元にセットします。
2⃣ それらを足の指の力だけで掴んだり、両足で挟んだりしてカゴに移していただきましょう。可能であれば指で掴んでいただく形にできれば、普段は鍛え難い足の指を鍛える運動になりますので、転倒予防の効果も期待できそうですね。
㉟紙ひこうき飛ばし
職員さんも幼い頃に遊んだであろう紙ひこうきは、世代を越えて愛され続ける遊びの一つと言えるでしょう。
1⃣ 皆さんに紙ひこうきを作っていただきます。
2⃣ それを飛ばすのですが、「飛距離を競う」、「特定の枠の中に収める」、「決まった障害物(天井から吊るした輪っかをくぐるなど)を突破する」といった様々なルールの元で飛ばしてみましょう。
㊱洗濯バサミ繋ぎ
手先の力を活用したゲームですが、細かい動き以上にバランス感覚も大切です。
1⃣ キャップを外し、ペットボトルの飲み口に洗濯バサミを挟みます。
2⃣ その洗濯バサミを起点として、どんどん洗濯バサミを連結させていきましょう。自分の指を挟まないようにだけ注意ですね。
㊲お題でビンゴ
テーマによって決められた物を連想するだけではなく、それをどう配置するかも鍵になるゲームです。
1⃣ 5×5の空欄のマスがあるカードを用意します。
2⃣ そこにテーマにあったお題(動物の名前、野菜の名前など)を記入していただきます。
3⃣ 全員が記入し終えたら1人ずつ自分がマスに書いた答えを言っていただきます。そこで自分のカードにも同じ物があればチェックをつけていき縦・横・斜めのいずれかが揃えばビンゴ達成です。
㊳おはじきでダルマ落とし
手先を使った細かい動きが必要なイメージのあるおはじきですが、今回は大胆に使ってみましょう。
絶妙な力加減がポイントです。
1⃣ 大き目のおはじきを数個縦に積み上げます。
2⃣ そのおはじきのタワーを目掛けて、おはじきを弾き一番下の物をどんどん弾き飛ばしていきます。タワーガ倒壊してしまうと失敗です。
㊴スリッパ飛ばし
足の力を使ったゲームです。思いっきり飛ばしてみましょう。
1⃣ 片足にスリッパを履き、座ったままそのスリッパを履いている足の力だけで飛ばしてみましょう。
2⃣ 「飛距離を競う」、「的に当てる」、「カゴに入れる」などのルールを高齢者のレベルに合わせて選択してみましょう。
㊵輪ゴムリレー
チーム戦で楽しみながら手軽にできる口腔トレーニングとしてもおすすめです。
1⃣ 全員1本のストローを口に咥えていただきます。スタートの方はそのストローに輪ゴムをひっかけておきます。
2⃣ その輪ゴムを手は使わずにストローからストローへと、どんどんバトンタッチしていき最後の方まで早く辿り着いたチームの勝利です。
㊶ジェスチャーゲーム
印象的な動きから連想し、物事の名前を答えるゲームです。動きと物事の名前を素早く結びつける判断力が鍛えられます。
1⃣職員さんがお題に合わせた動きをします。それを見て連想できる物事の名前を挙げていただきます。
2⃣難しいようであればヒントを出していきましょう。
お題は人であれば、芸人さんなど印書的な動きがある方がおすすめです。
㊷古今東西ゲーム
お題に適した人や物の名前を順番に挙げていくゲームです。
限られた時間で適した物の名前を連想して挙げる判断力、既に挙がっている物の名前を把握する短期記憶も重要です。
1⃣まずは特定のお題を決める
2⃣そのテーマに応じた物や人物の名前を挙げていく
しかし、以下の場合は失格になるので要注意です。
- 既に挙がっている物や人名を挙げた。
- テーマに適さない物や人名を挙げた。
- 時間内に思いつかなかった。
㊸輪ゴム飛ばし
シンプルですが、手先の器用さも重要になってくるゲームです。
1⃣指に輪ゴムを引っかけ、上手く前方に飛ばします。
2⃣ただ飛ばすだけではなく、紙の的を用意すると的当て要素も加わりより楽しむことができます。
ただし、飛ばす先には他の人が居ない環境で実施しましょう。
㊹輪ゴムはめゲーム
指先の力を使い、単純な動作を繰り返すゲームです。同じ動きをいかに素早く繰り返せるかがポイントです。
1⃣ペットボトルと輪ゴムを用意し、輪ゴムを広げながらペットボトルに通し時間内により多くをはめた方の勝利です。
ペットボトルは太さが均一ではないため、どの辺りにはめるかで力加減が変わります。ラップの芯などであれば、太さが均一なので少し難易度は低めになるでしょう。
㊺伝言ゲーム
聴いたことを正確に覚え、それを正確に次に伝えるゲームなので短期記憶を鍛えることにもつながります。
1⃣先頭の人にのみお題を伝える。
2⃣先頭の人は、その内容を次の人にだけ聞こえるように伝える。
3⃣「前の人から聞いた内容を一言一句間違えないように伝える」を繰り返していく。
4⃣最後の人が聞き取ったお題を発表
正確に伝わらないことが寧ろ面白い面でもあるゲームですが、完璧を目指すのも良さそうですね。
㊻新聞紙パズル
どのパーツがどのあたりに来るのか、他のパーツと照らし合わせてそれを推理しながら考えながら取り組める脳トレですね。
1⃣新聞紙を適当な大きさに破った物を用意します。(高齢者が対象なので、やや大きめがいいでしょう。1つのパーツに必ず写真や小見出しの一部が入る形だと取り組みやすいです)
2⃣パーツを正しく組み合わせることができるまでのタイムを競います。
㊼新聞たたみ
大きな新聞紙を繰り返したたむことでシンプルですが、手先や足の力を鍛えることができます。
1⃣手で新聞紙を半分に折り、それをまた半分に、そしてまた半分に折ってを繰り返しいかに小さくたためるかを競います。
2⃣それに慣れたら次は足で同じことをやってみましょう。手のように綺麗にたたむのは難しいです。
㊽箱の中身はなに?
手触りだけで触った物が何か判断するゲームです。限られた刺激だけで答えを導き出すので、これも脳にとって良い刺激でしょう。
1⃣箱の中に物を入れ、中身が見えないようにします。
2⃣それを手触りだけで当てていただきます。中に入れるのは触っても危険がない物、手や服が汚れない物を選びましょう。
㊾並べ替えクイズ
バラバラになっている文字を頭の中で並び替え、正解を導き出す推理力が大切ですね。
1⃣ホワイトボードに単語の文字をバラバラにしたものを書きます。最初は4文字くらいが入門編としても良いでしょう。
(例:問題 くねいた → 答え ねくたい)
2⃣分かった方には挙手をしていただき、答えていただきましょう。
㊿体内時計ゲーム
体内時計は正確なのか、シンプルですが良いタイムを出せた時の達成感は大きい物です。時間の感覚の正確さが分かりますね。
1⃣数人のグループに分かれて実施します。職員さんがお題となるタイムを決めます。
2⃣その時間が来たと思ったら手を挙げてください。
3⃣全員が手を挙げ終えたらそこで終了。より正確な時間に近いタイミングで手を挙げた方の勝ちです。
以上、座ったままできるレクリエーションまとめでした!
高齢者のみなさんのレベルに合わせて難易度を調整することができますので、参加する高齢者が楽しめる工夫を取り入れるのはもちろんですが、職員さんも一緒に楽しめる時間にしていただけたら嬉しいです♪