ゲームとしては誰もが経験したことのあるものであろう『輪投げ』。
シンプルなルールで子どもから大人まで手軽に楽しめるため、デイサービスなどでのレクリエーションにもおすすめです。
今回はそんな輪投げレクリエーションの効果や、アレンジゲームについてご紹介します。
目次
輪投げレクの目的・効果
輪投げですので、言うまでもなく輪を投げます。
輪を投げる動作でどのような力を活用しているのか改めて見てみましょう。
まず、輪を投げるために輪を掴みます。これは指の力、握力が必要な動きです。
そして、輪を投げますのでボールとは違った投げ方になりますが、効果的な腕の運動になります。
さらによく狙う集中力と絶妙な力加減も重要になってきます。
自分の力で安定する飛距離から考えて、的棒を狙うなど考えながら行動することも大切と言えるため脳にもいい刺激になります。
輪投げレクの盛り上げ方
実は、輪投げはやってみたことのある人はわかるかもしれませんが、意外と難しいゲームです
狙った場所にしっかり入るかと言えば、若い方でも断言はできないはずです。周りのサポート・声掛けが大切になってきます。
場を盛り上げるためにも職員が見本を見せると言った形で、同じゲームに挑戦するのも良いでしょう。
職員よりも高いスコアを出したり、職員のスコアと並べば達成感も得られますし、達成した本人だけではなく周囲の利用者さんの気分も盛り上がります。
また、「職員でも失敗することがあるのなら、失敗しても恥ずかしいことではない」というある種の緊張の緩和も期待できますね。
そして、利用者さん全員が自分から声を出して盛り上がる空気に乗っていける方ばかりではありません。
なので、利用者さんが外しても得点を入れても職員さんが積極的に声を出して、フロアが静かになってしまうのを避けるのも輪投げに限らずレクリエーションを盛り上げやすくなる方法とも言えます。
輪投げレクの注意点
注意点としては利用者さんの状態に合わせた設定をすることです。
当然同じ輪を投げても利用者さんによって飛距離が違うので、腕の力の弱い方は少し前の位置にするなど、利用者さんから全く届かない的はないようにしましょう。
確実に最低1点は入るように距離を考えることも楽しんで頂くポイントと言えます。
輪投げのアレンジ&面白いルール集【おすすめ6選】
ここからは輪投げのバリエーションをいくつかご紹介したいと思います。
利用する的棒は水を入れたペットボトルや土台に固定したラップの芯など、そして輪は新聞紙を丸めてリング状にしてテープでコーティングしたものを使うと良いでしょう。
大きさも調整しやすいですが、大きいと的棒をとらえやすい反面、投げにくいため適度な大きさで用意しましょう。
①シンプルな輪投げ ビンゴ輪投げ
輪投げとしては王道とも言えるようなシンプルな形式のゲームです。
この形であれば皆さんにも馴染みがあるため、取り掛かりやすいでしょう。
基本のルールはこれですが、的棒の配置をビンゴのように縦横斜めの列ができるように四角を作るようにして配置します。
今回は単に1つの輪が入っただけでは得点にはなりません。
ビンゴのように縦横斜めのいずれかの列を完成させて初めてポイントが獲得できます。
難易度も上がり投げる輪の必要数も増えてくるためチーム戦の輪投げを行う場合におすすめしたいアレンジルールです。
②カウボーイ風輪投げ
輪を太目かつ大きめに作っておきます。
そしてその輪には紐を固定しておきます。狙うのは大小さまざまなカラーボールです。
そのボール目掛けて輪を投げ、輪がボールを捉えたら紐を引っ張りボールを引き寄せてください。
カウボーイが馬上でロープを振り回して投げるような、そんなイメージで楽しんで頂けるでしょう。
③真ん中を狙って
洗濯バサミを複数色で用意します。
洗濯バサミの色ごとに得点を決めておきましょう。
洗濯バサミ目掛けて輪を投げます。
輪からはみ出ていたり、輪が洗濯バサミの上に乗った場合は得点になりません。輪の中に全体を捉えることのできた洗濯バサミの数が得点になります。
これも少しアレンジしてイベントごとの際にはプレセントとなる商品を直接並べて、利用者さんに輪を投げて頂きましょう。
こっちの場合は輪が少しでもプレゼントに引っかかれば獲得はOKですが、複数に引っかかっても獲得できるものは1つと言う形式にすることで、利用者さん全員がプレゼントを確保しやすくなるでしょう。
④季節のアレンジ
動画は雛人形をイメージした的棒を作り、雛人形の配置にすることでひな祭りの雰囲気を楽しむことができる輪投げとなっています。
このようにちょっとした季節ネタを取り入れることもできます。
クリスマスであれば靴下やサンタクロースの絵を描いたものを使ったりと、季節に関するイラストを取り入れるだけでも雰囲気は変わります。
⑤けんけんぱリレー
利用者さんと職員が1チームになって行います。
大きな輪を作っておきます。
利用者さんが投げた輪で職員はけんけんぱをしてゴールを目指し、先に職員がゴールできたチームの勝ちです。
利用者さんと職員で協力して勝利を目指してみましょう。
⑥アシカショー風の輪投げ
これも利用者さんと職員が協力して行うゲームになります。
利用者さんはチームに分かれて頂き、そのチームに職員も加わります。
職員は新聞紙などを丸めて作った長めの棒を持って待機します。
利用者さんは自分のチームの職員に向かって輪を投げて頂き、職員さんは手に持った棒で上手く輪をキャッチしてください。
獲得できた輪の数がポイントになります。
まるでアシカショーのようなゲームではありますが、利用者さんと職員が一緒に楽しめるレクであるため、⑤のけんけんぱリレーと同様に日ごろはレクリエーションを計画し提供する側にいる職員と一緒に楽しめるゲームとして新鮮な気分で遊んで頂けるかもしれませんね。
以上、高齢者向けの輪投げレクリエーションゲーム6選でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
輪投げは輪を投げると言う動きがメインになるゲームだと考えれば、必ずしも的棒に輪を通すことに拘らずに幅を広げることが可能です。
定番で取り組みやすいゲームであるからこそ、ちょっとしたアレンジを組み込むことでまた違った雰囲気を利用者の皆さんに楽しんで頂けます。
ぜひ、楽しい輪投げレクの時間をお過ごしください。