
ペットボトル飲料はどの家庭でも、頻度の差こそあれ必ず活用する機会があるものです。
施設でも特に夏場は来客用として常備していたり、会議の際に出席者に支給したりするなどして購入する機会もあるでしょう。
そうした場合ペットボトル本体は勿論、ペットボトルのキャップもゴミとして出ることになります。
ペットボトルを活用したレクの場合はどちらかと言うと、本体部分が重要であることが多いかと思います。
しかし、キャップ部分も本体同様、レクアイテムとして大活躍します。
先日、にじ夏祭りを開催しました。
ボール取りゲーム、ペットボトルのキャップすくい、手作りのワニワニパニックと盛りだくさん😊
ご利用者様も職員も、楽しい時間を過ごしました!#デイサービス#東川口#夏祭り pic.twitter.com/P7PjCHDt0i— にじデイサービスセンター (@niji_day) August 13, 2019
キャップ部分は軽いだけではなくコンパクトであるため、レクで使うために大量に集めたとしてもそんなに場所を取らないのも良い点ですね。
レクに使う場合は、その小ささを活かして指先の力を使うゲームを中心に提供することができます。
今回は、そんな『ペットボトルキャップを使ったレクリエーション』をご紹介していきます。
ご紹介するレクゲームは、脳トとしておすすめですので、ぜひ取り入れてください。
目次
高齢者向け!!ペットボトルキャップレクリエーション【10選】
①ペットボトルのキャップ掴み
洗濯バサミも活用しながら、指先の力を鍛えられるゲームです。
ゲームのやり方
- 洗濯バサミを活用し、ペットボトルのキャップを挟んでそれを紙コップに移します。
- 全て入れ終わるまでその繰り返しです。
程よく指先の動きを使ったゲームになるでしょう。
洗濯バサミを活用することで単に手で掴む動作よりも、より指先の動きを意識したゲームになっています。
②数字並べ
手先の巧緻性と共に正しい数字の位置を見極める判断力を鍛えられるゲームです。
ゲームのやり方
- ペットボトルのキャップに数字を書いておき、それを順番通りに並び替えて置いていきます。
(※卵のパックを使っていますが、紙にマス目を書いたものでも大丈夫です) - 全て終えるまでのタイムを競います。
数を増やせば難易度が上がりますので、最大でも100個程度用意するとなかなか手ごたえのある脳トレになります。
必ずしも数字を1から順番に手に取る必要はないため、最初に適当に手に取ったのが17番だった場合は17番が来る位置を素早く確認し、そこに置くようにするとタイムの短縮が期待できますね。
③たこ焼きゲーム
割りばしを使うことで手に持った道具で細かい動きを実施する能力を鍛えられるゲームです。
ゲームのやり方
- ペットボトルの蓋を逆さにした状態で卵のパックに入れておきます。
- それを割りばしなどを使って、たこ焼きを焼くようにひっくり返していきます。
- 全てをひっくり返すまでのタイムを競いましょう。
パックから零れ落ちないようにする力加減も重要になってきますね。
どの順番でひっくり返していくと自分にとってやりやすいか考えながら取り組んでみましょう。
④キャップの開け閉め
脳梗塞などの麻痺により手が動かしづらい方のリハビリ、手先の機能の低下予防を期待できるゲームです。
ゲームのやり方
ルールは至ってシンプル。ペットボトルのキャップの開け閉めの動作を繰り返すだけです。
動画のようにこのレク専用に加工しておくと幅も広がります。
アレンジとして文字の並べ替え要素を入れると、脳トレとしても良いでしょう。
例えば、「あいうえお順」で並べ替えたり、思いついた単語をいくつか作っていただくなどの要素が考えられますね。
⑤仲間分け
物の規則性を理解し、正しく取り分ける判断力を鍛えられます。
動画では紙コップを使っていますが、それに近いイメージのゲームです。
ペットボトルのキャップは当然、飲み物が違えば違ったデザインです。
一言でお茶と言っても、商品名が違えばキャップも違います。(コンビニなどが売っている自社商品の場合、無地のキャプもありますが…)
それを活かしたゲームです。
ゲームのやり方
- 複数のペットボトルのキャップをバラバラに配置します。
- それを手で掴んで、同じもの同士に分類していただきます。
小さい物を掴んで分ける動作にもなるので、手先の運動も兼ねています。
例として挙げた動画では色で一目で分かる紙コップを使っているので、ペットボトルのキャップでおこなう場合も色だけで識別できるように揃えることをおすすめします。
文字での識別要素を入れてしまうと、細かい文字が見えにくい方にとっては負担になってしまいます。
⑥五目並べ
巧緻性を鍛えつつ、判断力を鍛える脳トレにもなるゲームです。
これを2色のペットボトルのキャップと手描きのマスでおこなってみましょう。
単純に碁石よりも大きいので、碁石では掴みにくい方でも、ペットボトルのキャップなら取り組みやすくなるかもしれませんね。
ゲームのやり方
- 自分が使う色を決め、交互に1つずつ石を置いていきます。
- 相手より先に自分の石を縦横斜めのいずれかに連続して5つ並べることができれば勝ちとなります。
ルール自体はとてもシンプルなのですが、自分の石を並べることだけに気を取られてしまうと、気づいた時には「相手の石が並んでしまうのを防げない状態になっていた」という状況にも陥りかねない難しさもあります。
相手の動きも計算しながら、自分の石を並べることを考えなければいけないので、脳にとっても刺激があるゲームと言えます。
脳トレアプリなどでも五目並べは定番なのでスマホやタブレットを使いこなす利用者さんが見えれば、やり込んでいる可能性もありますね。
⑦積み上げゲーム
巧緻性を鍛えるとともに、積み上げるバランスを判断することが重要になるゲームです。
ゲームのやり方
ペットボトルのキャップを使い1つずつ積んでいき、タワーやピラミッドをつくっていきます。
特にピラミッドの場合は全体的なバランスにも気を配る必要も高まるため、ただ積めば良いというわけでもありませんね。
立ち上がらずに済む程度の高さでできると、より安全です。
特にタワーは縦に1つずつ積んでいくので、上手く進めばピラミッドよりも早く高さを稼ぐことになるため、急な立ち上がりによる転倒などに繋がらないように注意しましょう。
崩してしまわないように、慎重に積み上げていきましょう。
⑧卓上カーリング
指先の力を鍛えつつ、どの程度の力の調整が必要かを判断しながら取り組めるゲームです。
ペットボトルのキャップと手描きのコースを使ったカーリングになります。
ゲームのやり方
- 2人でおこないます。自分の色を決め、交互にキャップを弾きます。
- 何度か繰り返し最終的に的の真ん中に近いキャップの持ち主の勝利です。
(※相手のキャップに自分のキャップを当てて弾き出すのもOKです)
「どこをどの程度の力加減で狙うと自分が有利か」、そんなことを考えながら取り組めると脳にとっても良い刺激になりそうです。
手作りのゲームでもありますので、キャップの加工などの簡単な部分だけでも利用者さんと一緒に取り組めると、それもまたいい刺激になるでしょう。
⑨キャップひっくり返し
バランス感覚を意識しつつ、手首の体操にもなるゲームです。
ゲームのやり方
うちわの上にペットボトルのキャップを乗せ、うちわを動かしてペットボトルのキャップをひっくり返す動作を繰り返していきます。
力を入れすぎてしまえばペットボトルのキャップが落ちてしまったり、飛んで行ってしまうためその辺りの加減を見極められるが回数を重ねる重要ポイントになってきます。
オムレツなどをひっくり返すようなイメージですね。力加減を考えながら、自己最高記録を目指してみてはいかがでしょうか?
急がなくても良いので、ゆっくり確実にひっくり返していきましょう。
⑩手作りハンドスピナー
近年の話題に触れることで新鮮な刺激を取り入れつつ、指先の単純動作の繰り返しによる体操にもなります。
ゲームのやり方
- 指先でひたすら回転させます。
- 厳密に言えばハンドスピナーにはテクニックが必要になる技がいくつかありますが、ペン回しのような感覚で指先を動かすことをまずは目標にしてみましょう。
一時期ブームになった玩具で、ただ回しているだけではあるのですがそのシンプルさも魅力です。
単に回すだけとは言っても指先を楽しみながら動かすきっかけにもなりますし、ペットボトルキャップを活用した工作として作る段階から始めるのもおすすめです。
もしかしたら、利用者の皆さんがハンドスピナーにハマってしまうかもしれませんね。
さいごに
このように、ペットボトルのキャップには手先を使った動きを取り入れたゲームに活かすことができる魅力があります。
普段はレクに活用する道具としてはあまり目立たないかもしれませんが、ここに挙がっているものを見るだけでも十分に有効活用できる素材であることが分かりますね。
ペットボトル本体は、レクでも人気の高いボウリングで活躍していますが、このような手先の動きを活かしたゲームは本体部分だけでは難しいものです。
手先を使ったゲームを取り入れようと考えた場合、小さいからこそペットボトルのキャップは心強い味方と言えるのではないでしょうか?