施設やデイサービスでは様々なレクリエーションが行なわれています。
レクリエーションの目的は「高齢者に楽しい時間を過ごしていただく」ことです。
簡単な目的のようで、実は深い意味が込められています。
それは体を動かすことに関していえばリフレッシュしていただくこと、自身の身体機能を維持することです。
また、考えていただくことで脳への刺激を与え認知症を予防することも期待できますよね。
そして一番大切なのが、
「今日のレクリエーションは楽しかった」
「今日のレクリエーションに参加してよかった」
「またみんなと一緒にレクリエーションがしたい」
という思い(=感動)を感じていただくことです。
この記事を読まれている皆さんにもそのような思いがあると思いますが、高齢者が楽しいと思えるレクリエーションを考えることも大変ですよね。
そんな高齢者の介護やお世話で忙しい毎日を過ごされている皆さんのために、今回は頭の体操になるゲーム&体操を紹介します。
施設やデイサービスには様々なレベルや興味・関心を持った高齢者がいらっしゃると思いますので、
今回紹介する30選の中から皆さんの働く施設にぴったりなレクリエーションが見つかることを期待しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
- 1 高齢者の頭の体操!おすすめゲーム&体操30選
- 1.1 ①ホワイトボードゲーム
- 1.2 ②神経衰弱
- 1.3 ③運動をしながらしりとり
- 1.4 ④後出しじゃんけん
- 1.5 ⑤色当てクイズ
- 1.6 ⑥なぞなぞクイズ
- 1.7 ⑦グーチョキパーゲーム
- 1.8 ⑧グーパー体操
- 1.9 ⑨お手玉リレー
- 1.10 ⑩すごろく体操
- 1.11 ⑪都道府県クイズ
- 1.12 ⑫イントロクイズ
- 1.13 ⑬へそくり探しゲーム
- 1.14 ⑭牛乳パックタワー
- 1.15 ⑮ボールを使った体操
- 1.16 ⑯文字並べゲーム
- 1.17 ⑰旗揚げゲーム
- 1.18 ⑱五目投げ並べ
- 1.19 ⑲ひらひらキャッチ
- 1.20 ⑳ジェスチャーゲーム
- 1.21 ㉑回文
- 1.22 ㉒ボール渡し
- 1.23 ㉓虫食いクイズ
- 1.24 ㉔漢字の穴埋め
- 1.25 ㉕漢字の仲間集め
- 1.26 ㉖足踏みで脳トレ
- 1.27 ㉗リズムを入れ替えて歌おう
- 1.28 ㉘耳・鼻つまみ
- 1.29 ㉙1人じゃんけん
- 1.30 ㉚〇×クイズ
- 2 高齢者向け頭の体操に最適な記事はこちら
高齢者の頭の体操!おすすめゲーム&体操30選
①ホワイトボードゲーム
ホワイトボードを使ったレクリエーションになります。
ホワイトボードは参加する皆さんが見やすく、問題文などがホワイトボード上にありますので理解力や回答スピードに差があっても参加できるのがうれしいですね。
今回の動画では2種類のゲームを紹介しています。
▼ホワイトボードゲーム15選
②神経衰弱
神経衰弱も記憶力を養うのに適していますね。
しかし高齢者に神経衰弱を行なうときに気をつけなければいけないのは、その種類と数です。
いつものトランプの数字では覚えにくいという方も多いと思います。
対策として高齢者の興味のある絵やシンプルな絵などを自作しておこなうとよいでしょう。
③運動をしながらしりとり
しりとりも記憶力や知識を必要としますがこれに運動を加えます。
同時に二つの動作をおこなうことでより脳の活性化が期待できます。
動画では腹筋をしながらしりとりをおこなっていますが、高齢者の方にはハードルが高いかもしれませんね。
階段昇降など、無理のない範囲の運動を取り入れてみましょう。
④後出しじゃんけん
ルールは単純です。
一人の職員が参加している高齢者に向かって「私が出したあとに負けて(勝って)ください」と伝え、じゃんけんをするだけです。
単純に同じタイミングで出すいつものじゃんけんより、頭を使って何を出すか考えなければいけませんので、高齢者にとってよい頭の体操になります。
⑤色当てクイズ
例えば「文字を読んでください」と言った上で、青い字で「あか」と書いた紙をみせて一瞬で答えていただくゲームです。
またもうひとつ難しくすると色紙にその色紙と違った色の名前を書いて、書いている色を声に出して答えていただきます。
一瞬ですので若い職員でも混乱しやすいです。
⑥なぞなぞクイズ
なぞなぞも少しひねりのきいた答えが必要で、脳の活性化を図るレクリエーションにはぴったりですね。
今回は動画で紹介しますので、問題を提供する際に参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=SYLf4pFXMQ0
https://www.youtube.com/watch?v=jYxZ_m3aqGU
以前記事にしましたので参考にしてください。
⑦グーチョキパーゲーム
職員さんが言ったとおりの順番にグーチョキパーを出していただくゲームです。
手先というのは多くの運動神経・感覚神経が存在しています。
その手先を動かすことで脳への活性化が期待できます。
参加する高齢者のレベルに合わせてスピードなどを考慮して下さい。
⑧グーパー体操
数を数えながら両手を交互にグーパーしていく体操です。
単純なようで難しく、動画では11から手が逆になっています。
ちょっとしたことで刺激が得られるよい体操です。
⑨お手玉リレー
輪になって自分が持っているお手玉を次の方へ、同時に前の方からお手玉をもらうのですがここに歌を加えます。
同時に3つの動作をする必要がありますので楽しい中にもしっかりと頭の体操としての効果も期待できます。
▼お手玉を使ったレクリエーションゲーム
⑩すごろく体操
マスに体操の項目をいれて、すごろくを楽しみながら体操をしていきます。
慣れてきたら体操だけでなく、昔の思い出などを語るマスがあれば盛り上がりそうですね。
⑪都道府県クイズ
ヒントを元に都道府県を当てていただくゲームです。
ヒントとしてはその都道府県ならではの単語を並べるのですが、初めは少しマイナーな単語を出していくのがよいと思います。
またこのゲームの良いところは参加者の中に正解した都道府県に行かれた、住んでいたことがあった場合に、そこからコミュニケーションがとりやすくなるという点です。
これを回想法といいますが、また違った頭の体操になります。
▼都道府県に関するクイズ
⑫イントロクイズ
クイズ番組でもよく出題されますね。
これを解いたあとにはみなさんで一緒に歌っていただくと楽しい時間を過ごしていただけると思います。
しかし参加者の年齢にあった歌でないと、なかなか正解できないこともありますので出題する歌には注意して下さい。
▼昭和の歌謡クイズ30問
⑬へそくり探しゲーム
ページ数の多い書籍の中に1000円や10000円と書いた紙をはさみ、時間内でいくらのへそくりを探し出しことができるかを競います。
めくる・探すといった手先の運動や観察力をつけることのできるゲームです。
また、もう少し凝ったゲームにするには、集めたへそくりの計算を自分でやっていただくことです。
そうすれば計算をしなければならないのでより頭を使うことができます。
⑭牛乳パックタワー
ある程度の太さに切った牛乳パックを時間内にどれだけ高く積み上げることができるかを競います。
一見あまり頭を使わないように見えますが、高く積み上げるにつれて全体のバランスを考えるようになることと、繊細な手先の動きが必要になりよい頭の体操になります。
▼おすすめ牛乳パックレク
⑮ボールを使った体操
ゴムボールを使って様々な運動をしていきます。
立位で行なう体操になりますので転倒には十分注意してください。
⑯文字並べゲーム
バラバラに配られている文字の中からテーマに沿った単語を探し出す、というゲームです。
動画では都道府県をテーマにしていますが、動物や人物の名前でも面白いですね。
▼文字並び替えクイズ
⑰旗揚げゲーム
これは高齢者にも馴染みのある遊びではないでしょうか。
紅白の旗を進行役の指示のもとに上げ下げしていくだけですが、意外に難しく楽しいゲームです。
はじめはゆっくりとしたペースで慣れていただくようにしてください。
⑱五目投げ並べ
五目並べだけでも頭を使いますが、ここに運動の要素を入れ込みます。
自分の色のお手玉を入れたいマス目掛けて投げていただきます。
こうすることで予期せぬところにお手玉が入って、五目並べが上手な人が必ず勝つとは限らなくなりかなり盛り上がります。
⑲ひらひらキャッチ
ティッシュにこれまたお金の金額を書いて、上から落としていくら分とることができたかを競うゲームです。
動画ではお箸を使っていますが、難しい場合には素手でとっていただく様にしましょう。
例のごとく、とったお金の計算をしていただくとより頭を使うことができます。
⑳ジェスチャーゲーム
お題に沿って、言葉を使わずに正解を当てていただくゲームです。
お題を出す方はかなりの演技力を必要としますので、職員さんが行なうのがよいでしょう。
そして大事なことは恥ずかしがらずに少しオーバーに演じることです。
㉑回文
通常通り手前から読んだ文章を、反対側から読んでも同じ文章として読むことができる回文。
これらに触れてみましょう。有名な回文をいくつか紹介した後に聞いたことのある回文を挙げていただいたり、自分で考えた回文を発表していただきましょう。
㉒ボール渡し
2人1組のペアになって向かい合って座り、1人1つ右手でボールを持ちます。
そのボールを職員さんの合図でペアの相手に渡し、相手のボールを左手で受け取ります。受け取ったボールは右手に持ち替えて次の合図で相手に渡す…これの繰り返しです。
単純な動作の繰り返しではありますが、これでも脳への刺激になっています。
㉓虫食いクイズ
ことわざや四文字熟語の一部を空白にして、そこに当てはまる文字や単語を答えていただくゲームです。
少し難易度を上げて、有名な俳句の一部を虫食いにするなどでもいいかもしれません。
㉔漢字の穴埋め
真ん中に空白の□があり、その上下左右に漢字が1文字ずつ書かれています。
□に適切な漢字を当てはめることで、共通する1文字を使った4つの単語が完成します。
基本は小学校で習う漢字、難しくても中学校レベル程度の難易度なら取り組みやすくておすすめです。
https://www.youtube.com/watch?v=P3sINfi7Lsc
㉕漢字の仲間集め
決まったテーマに当てはまる漢字をひたすら挙げていただきましょう。
木編の漢字なら、「樹」「村」「林」といった具合です。思いつく限り、続けてみましょう。
㉖足踏みで脳トレ
声に出して数を数えながら足踏みをします。しかし、それだけではありません。
「3の倍数の時に両手を挙げる」「5の倍数の時に手拍子」などの決まった動作をするように事前に決めた上で行ないます。
数を数えることに気を取られてしまうとうっかり…なんてこともあり得ますが、少しずつ慣れていきましょう。
㉗リズムを入れ替えて歌おう
特定の曲は歌詞とリズムを入れ替えても歌うことができます。
その代表的な組み合わせが童謡の「どんぐりころころ」と、水戸黄門主題歌の「あゝ人生に涙あり」です。
「あゝ人生に涙あり」の曲で、「どんぐりころころ」の歌詞を歌い、「どんぐりころころ」の曲で「あゝ人生に涙あり」の歌詞を歌います。
ちょっとややこしいですが、これも脳に刺激がある頭の体操と言えます。
㉘耳・鼻つまみ
まずは右手で鼻を、左手で右耳をつまんでください。
職員さんの合図があったら手を入れ替えて、左手で鼻を、右手で左耳をつまみます。
これを何度も繰り返していきます。
鼻と耳をつまむ手は必ずクロスする形になります。そこを意識すると上手くいきやすいかと思います。
㉙1人じゃんけん
自分の左右の手でじゃんけんを行なう体操です。
職員さんは事前に「あいこにしてください」「右手が勝ってください」などの指示を出します。
そして職員さんの合図に合わせてその通りの手を出していただきます。
「右手が勝つ」という同じ結果でも「左手が負けてください」といった具合に途中で言い変えた指示を出すのもいいですよ!
㉚〇×クイズ
クイズ形式の問題でも、〇か×かの2択なので「わからなくても、とりあえずどちらかを選ぶ」といった形でも気軽に参加ができますね。
クイズと一緒に解説で豆知識を披露できると新たな発見につながって、脳のいい刺激にもなります。
以上、頭の体操に最適なゲーム&体操30選でした!
いかがでしたでしょうか?
皆さんの施設やデイサービスでできそうなゲームや体操が見つかったかと思います。
レクリエーションに参加した高齢者が楽しい時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
ぜひ参考にしてみてください。