スリッパも日常生活の中では身近な道具の1つです。
踵が無い履物であるためやや脱げやすい面も持っているため、その方の歩行状態によってはやや危ない面もあると言えるでしょう。
しかし、安価であり軽い物であるため手や足を使ったレクリエーションの道具として活用しやすいものになります。
安価な物であってもそう簡単には破損しないので用意してしまえば何度も使うことができ、コストも抑えられます。
今回は、そんなスリッパを活用した高齢者向けレクリエーションをいくつかご紹介します。
目次
高齢者向け!! スリッパを使ったレクリエーション【15選】
①スリッパ出し入れ
カゴとスリッパ複数を用意します。
利用者さんにはカゴの中のスリッパを足の力だけで履いていただき、履いたらそれを外に出します。
次に同じように出したスリッパを履き、カゴの中にどんどん戻して行きます。
単純な動作ではありますが、足の運動としてもおすすめです。
②スリッパ蹴り入れ
スリッパを履いた状態で、足の力だけでそのスリッパを飛ばしましょう。
そのスリッパが見事カゴの中に入れば得点です。
狙いを定めるのは思った以上に難しく、あまり遠くにカゴを置いてしまうと利用者さんでは届かない場合もあるので、利用者さんの飛ばせる距離に応じてカゴの位置を微調整してみましょう。
③スリッパで風船バレー
風船バレーはレクとしては定番のゲームの1つですね。
それにちょっとアレンジを加えます。手ではなく、手に持ったスリッパで風船を打っていただきましょう。
バレーと言うよりも、ちょっとテニスっぽい雰囲気のゲームになりそうですね。
④スリッパリレー
動画では若い方が立った状態でやっていますが、これを高齢者向けにアレンジします。
まずは座って横一列に並んだ状態でスタートします。
先頭の人が履いている片方だけのスリッパを隣の人にパスして行きますが、この際にできるだけスリッパを落とさないようにできれば良いですが、落としてしまってもそのまま再開して行きましょう。
ゴール到達までのタイムを競います。
⑤スリッパ飛ばし
座った状態から履いたスリッパを飛ばしましょう。
今回は何かに入れたり、当てたりするのではなく、シンプルに飛距離を競ってみましょう。
人に当たらないようにと言うのは勿論ですが、周囲の物に当たって落下などしないように、スリッパが飛んで行くコースについては物の配置などにも気を配るようにしてくださいね。
安全のためにも座ってできるといいでしょう。
⑥スリッパ投げ入れ
玉入れの要領で手でスリッパを投げてみましょう。
ボールなどと比べて投げにくいので、得点にもつながりづらいでしょう。
カゴを複数用意し、入ったカゴに応じて点数が入る形にしてもいいですね。
薄めのスリッパ、厚めのスリッパで投げやすさも変わってきそうです。
⑦スリッパ色分け
色や柄の違うスリッパを複数用意します。
それをバラバラに配置し、利用者さんにはトングや新聞紙の棒を持っていただきます。
トングであれば挟んで拾うため、拾いやすいですが握る力は必要ですね。
新聞紙の棒を使う場合は、強度を強めにしておく必要はありますが引っ掛けるようにして拾うので握力は強くなくても大丈夫そうですね。
どちらのパターンでも良いでしょう。スリッパを正しい組み合わせに戻すことができたタイムを競いましょう。
⑧キック的当て
スリッパを足で飛ばしますが、今度は的を倒していただきます。
ペットボトルや空き缶を的にできると狙いやすいでしょう。
段ボールで的を自作すれば、利用者さんが狙いやすい大きさにできるので、それもおすすめです。
ゲームとしては動画のようなイメージですね。
⑨スリッパ卓上ボーリング
テーブルの上にペットボトルを並べましょう。
スリッパがある程度の厚みがある物の場合、ペットボトルに少しだけ水を入れても良いかもしれません。
スリッパをテーブル上でスライドさせるように放ちましょう。
そのスリッパでペットボトルを倒すことができたペットボトルの数が得点になりますよ。
キッチンペーパーの芯なども卓上ボーリングのピンとしては便利ですが、スリッパで倒すことを考えると少し軽すぎるかもしれませんね。
⑩スリッパ卓球
本来であればピンポン玉でできるのがいいですが、ピンポン玉は勢いよく飛んでいくと当たった時、思った以上に威力があります。
本来ピンポン玉を打つための構造ではないため、小さいピンポン玉は打ちにくく、手に当たってしまう可能性もあります。
安全面を考慮して、風船や紙風船などの柔らかいもの代用してもいいでしょう。
テーブルの両端に向かい合って座っていただき、1対1または2対2の形式で試合をしていただきましょう。
⑪スリッパカーリング
テーブルの上もしくは床にカーリングの的を再現した物を設置します。
利用者さんにはテーブルの端からその的に向かって、スリッパをスライドさせるように放っていただきます。
勢い余ってテーブルから落ちてしまった場合、的に届かなかった場合は得点にならないため、力加減が難しそうですね。
⑫スリッパ釣り
魚釣りゲームの要領でおこないます。
竿にはS字フックをつけ、スリッパには丸い穴を開けた小さい段ボール板を貼り付けておけば、その穴に上手く引っ掛けることで釣り上げやすくなります。
⑬スリッパで物送り
スリッパを手に持ち、横一列にに並びます。
スリッパの上に紙風船を乗せ、それを落とさないように次の方のスリッパの上にパスしていきましょう。
先に最後まで紙風船を回すことができたチームが勝利です。
⑭モグラ叩きゲーム
モグラ叩きゲームと言えば、ピコピコハンマーですが代わりにスリッパを使っても十分楽しめます。
⑮ビーチボール合戦
両チーム向かい合って、真ん中に設置されたビーチボールに向かってスリッパを投げます。
スリッパをぶつけビーチボールを相手側に送り、ゲーム終了時により多く相手側に送り込んだチームの勝ちです。
ボールやお手玉と違って少し難しめかもしれませんね。
さいごに
このようにスリッパを使ったゲームは、本来足で履く物であるため違和感無く足を活用したゲームに利用できます。
スリッパを飛ばす場合は周囲に注意する必要こそありますが、軽い道具なので無理なく下肢の運動をするのに利用できそうですね。
スリッパを活用したゲーム自体は元々多くないため、例で挙げたいくつかのゲームのように、本来は他の道具を使うゲームをスリッパに置き換えるなどしても良さそうですね。