みなさん、こんにちは!
突然ですが、みなさんのご家庭には『おじいちゃん』や『おばあちゃん』はいらっしゃいますか?
昨今、核家族化の増加により、単身生活を送る老人が増えているというニュースをよく見聞きし、我が家の祖父も『長生きすると大変だよなぁ』と漏らしていました。
『今の年寄りは長生きだし、なかなか死ねないからなぁー、余計に大変なんだよ』、とも。
おいおい、そんな簡単に『生き死に』を語るなよ、縁起でもない!…そう思いながらも聞いてると…
『やれ、検査だ。入院だ。面倒が見れなきゃ、老人ホームだ、と。色々面倒見てくれちゃうだろ?』
『そんな手厚くされちゃうと死ねないんだよな、はっはっは。』
そんな軽口をたたいていた祖父も数年前に他界しましたが、お年寄りって、こんなこと考えているんだなぁと感じました。
その上で、進歩し手厚くなった医療や介護サービスのあり方や利用の仕方を考えさせられたのを覚えています。
今回お送りするのは『高齢者の長生き』について、です。
ぜひ、最後までご覧ください。
高齢者が増え続けている日本
日本が世界的に『長寿大国』であることが、様々な番組やニュースで取り上げられていますね。
これは2015年のWHO(世界保健機関)が発表している資料でも、日本の『平均寿命』や『健康寿命』が世界トップであることが発表されています。
実際のところ、今の日本がどういう状況なのか調べてみました。
こちらは内閣府で公表されている資料なのですが、主に国勢調査で把握している情報をグラフ化したものです。
引用元:http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/jinkou.html
縦軸に人口、横軸に調査年。
この資料から分かることは色々ありますが、本題である『少子化』・『高齢化』に着目して見てみると、1950年から2016年の約65年の間に…
・年少人口は、『約半分』に減っている。
・老年人口は、『約6倍』に増えている。
・超老年人口は、『約17倍』に増えている。
ということが分かると思います。
『少子高齢化』と叫ばれてから久しいですが、子供たちが減り高齢者たちが増えているなんて…。
こんなにも顕著に、数字として表れていたなんて驚きです。
なんでこんなに寿命が延びているのか?
どうしてここまで高齢者の数が増えているのでしょうか?
調べてみると・・・
医療や介護の進歩はもちろん、日本人は清潔な環境を好む傾向であることなどが挙げられており、
中でも諸外国と比較して顕著なのが、『国民皆保険』という制度。
私たちは社会保険料を納めることで、誰しもが少ない負担で医療行為を受けることができますが、実はこの制度、当たり前の仕組みではないんです。
この制度によって、いつでも病院にかかれるような状態にあり、同時に重要な病気の早期発見にもつながっているんじゃないかと思いました。
高齢者の長生きについてどう思う?【みんなの意見】
さて、長寿の国である日本。
『長生きすると周りに迷惑かけるだけだからよ、俺はさっさと死にたいよ』とも言っていた、私の祖父。
これまで僕らがお世話になったんだから、迷惑だなんて思わないでよ。恩返しだよ。と話していたのに、面倒かけたくなかったからか、入院から1週間で祖父は逝ってしまいました。もうちょっと一緒にいたかったのにね。
ニュースなどで、認知症を患った老人の介護疲れで、家族が老人を手にかけてしまう事件や、延命措置の手段として、『胃ろう』という選択をしたものの・・・
何年も寝たきりのまま、入院費や治療費を払い続けているケースがあることを知りましたが、世の中のみなさんが『高齢者の長生き』について、どう思っているのかご紹介します。
(引用:https://www.minnanokaigo.com/community/C51835522/)
※不快に思われる内容等あるかと思いますが、ご了承ください。
『日本の介護は手厚すぎます。諸外国はここまで手をかけません。福祉が充実した北欧でさえ寝たきりの人がいない、つまり寿命がくると食べられなくなり、1週間ほどで脱水で亡くなっているのです。必要以上に手厚い介護をしたり、点滴や流動食で、それ以上延命する必要があるでしょうか?日本人は命を大切にします。それは美徳と考えられてきました。しかし、命を大切にする=長生きさせる、ことではなく、生を大事に考える=質の良い人生を生きる、ということだと思います。いつまでも、ずるずると延命することは、良識ある人なら望まないと思いますし、子供さんやお孫さんの人生の方が大切だと思います。』
『わたしは、義家族、とくに義姉がだいきらいです。血のつながつた家族で、福祉に相談してほしい。未来あるこどもたちまで、苦しめないでほしい。からだには、十分きをつけてね。』
『介護施設で働いてます。誕生日を皆で祝うのですが、「100歳までまだまだありますよ。これからも、長生きして下さいね」と言って、本人もまんざらでもなさそう…。不満をぶつけられる度に、1日に投入されている税金を突きつけて、己の立場をはっきり解らせてやりたい気持ちと、毎日、葛藤している。誕生日会より、長生きがどれほど若い世代(未来の日本)に迷惑か、そのような勉強会をやりたい。』
『たけしがキツいけど本当の事をどこかで書いてるのを見ました。
「75歳以上は医者は診るな。」 「75歳以上に選挙権を与えるな。」
お金を払われても診察しないし薬も出さない、介護もしない。選挙権は年寄りに与えたら年寄りにヨイショする政治家に入れるからダメ。たけしはテレビでは言えないのでしょうが、中年の私は本当に賛成します。彼は71歳だけど、もうくたばってもいいと言ってました。75歳以上の病気と認知症の年寄りに、早く安楽死を認めて欲しいです。中年より下の者が本当に迷惑で、死活問題です!』
『介護した人の方が早く亡くなっているケースが私の周りにではほとんどです。心身共にぼろぼろになるからです。私もそうです。介護してもらって当たり前と思っているか迷惑かけていると思ってないと思います。ご自分のお子さんと老後の為にお金は使うべきです。』
みなさんの感想を見てみると、
・日本の介護は手厚すぎる
・税金の無駄
・未来ある子供たちの世代にお金をつかうべき
・介護に金と時間が奪われいつか殺されてしまう
と言った内容の投稿がほとんどでした。
私自身、祖父の介護という面では歩行の介助ぐらいしかすることがなく、体調不良から検査入院しすぐに他界という結果が、祖父にとっても私たち家族にとっても恵まれていたんじゃないか、と思えました。
まとめ
今回は、『高齢者の長生き』について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
私には考えが及ばないレベルで、介護に向き合っているみなさんの思いがあることを、この記事に携わりながら感じました。
中でも問題になっていたのが、『お金』。
介護医療制度についても、それぞれの家族内での負担の仕方についても、また高齢者ご本人の年金や貯蓄の有無など様々なケースで行きついてくるのは『お金』だったとも感じ、どこかから『世の中は金だ』という声が聞こえてくるのは私だけじゃないと思います。
祖父譲りの『義理人情』を自身の軸にしてきましたが、これからは…『義理人情』だけじゃなく…
そう、せめて、自分自身の食い扶持ぐらいは大事にしまい込んでおき、他人様に迷惑をかけないで、生きてけたらなぁなんて、思いました。
この記事をご覧いただいたみなさんはきっと、思うところがあって、ご覧になったかと思います。
とてもデリケートなテーマであることだからこそ、家族や親せきはもちろん、高齢者本人とも腹を割って話す。
これからを見つめなおす機会が作ることができたら幸いです。
言わずもがな、公的機関の利用や相談も視野に入れてください。
このような些少な記事が、少しでも皆さんの参考になれば、幸いです。