今回は、七夕の壁画制作におすすめの作品集をご紹介していきます。
笹に願い事を書いた短冊を吊るすことでもお馴染みの七夕は、江戸時代に五節供の1つに定められ、今でも親しまれている伝統的な行事です。
(※五節供とは、「七草の節供(1月7日)」「桃の節供(3月3日)」「菖蒲の節供(5月5日)」「笹の節供(7月7日)」「菊の節供(9月9日)」を指します)
7月6日 デイサービス新倉敷良寛の杜では、笹に七夕飾りを飾りました。そして、願い事を書いてた短冊を一人一人飾りました。長生きできますように!! pic.twitter.com/h8h3QORHoH
— 介護の杜ryokan (@ryokankaigo) July 23, 2019
特に、織姫と彦星のお話は知らない人は居ないと言っても過言ではないでしょう。
そこで、七夕の壁画には、織姫と彦星を象ったものや伝統的な七夕飾りを中心に行なうのがおすすめです。
それでは、さっそく七夕のおすすめ作品集をご紹介していきます。
デイサービスの壁画レクとして、ぜひ取り入れてみてください!
目次
【高齢者向け】七夕の壁面(壁画)製作作品集 10選
①織姫と彦星
織姫と彦星の2人は結婚してから仲良く2人で過すばかりで、働きもしませんでした。
これに怒った織姫の父である天帝は、天の川を隔てて2人を離れ離れにしてしまいました。
しかし、悲しむ2人を見て哀れに思った天帝は年に1度、七夕の夜にのみ2人が再開することを許しました。
これが有名な織姫と彦星の話ですね。
どんな天気でも2人の再会を見守れるような壁画になりますよ(*^^*)
②吹き流し
機織りの名手であった織姫の折り糸を現しているのが、吹き流しです。
伝統的な七夕飾りの1つであり、魔よけの意味もあります。
作品としては1枚の紙で作っていますが、本来の吹き流しは5色の色が使われています。
くす玉などに縦長に切った紙を貼り付けるのも良いでしょう。
ちなみにその5色とは「五行説」に基づいて青、赤、黄、白、黒(紫)を用いるのが一般的です。
③網飾り
その名の通り、魚を捕る網を表しています。
大漁を願う意味を込めて飾られるようになりました。
それが転じて、「食べ物に一生困らないように」との意味もあるのだとか。
確かに、食べ物に困ることなく美味しい物を思いっきり食べられたら幸せですね。
また、網で魚を捕まえるように、幸運も引き寄せて集められるようにという意味もあります。
④鶴
「鶴は千年亀は万年」という言葉からも分かるとおり、鶴は長寿の象徴とも言える縁起が良い鳥です。
家族の長生きを願って飾られるようになりました。その家の中で一番の年長者の年の数だけ飾るとも言われています。
そうなると80や90折ることになり、なかなか大変になってしまいますので、そこまで細かく意識せずに取り組めると良いでしょう。
実際の鶴は野生であれば20~30年程、動物園などで飼育されている個体であれば長くて50年程生きると言われています。
人間程の長生きではありませんが、鳥の中では長寿と言っても良いでしょう。
ちなみに亀(特にゾウガメ)は100歳を超える個体も多く確認されており、人間よりも長生きする可能性が十分にある動物です。
⑤巾着
現在は長財布や折り財布など、財布も好みの物を選びやすい環境ですが昔は財布と言えば巾着でした。
金運の上昇を願って飾られています。
また、口をしっかり閉じることで「浪費をしない」という戒めも込められているのだとか(*'▽')
地域による差などもあるかとは思いますが、本物の財布を飾ることもあるそうです。
みなさんは財布の紐は固い方でしょうか、それとも緩い方でしょうか?金運上昇を願いつつ倹約もしていきたいものですね。
⑥神衣・紙衣(かみこ)
神衣・紙衣は、紙で作った人形や着物のことを指しています。
裁縫が上達し、着るものに困らないようにという願いが込められています。
今では裁縫はできなくとも着るものには困らない時代ですので、少し時代を感じるような意味が込められていますね。
これを飾るようになったのには、織姫が機織りの名手であったことも関係していると言われています。
人形に災いや穢れの身代わりになってもらうという意味も持っています。
また、「子どもが健康に育つように」という願いを込めて神衣・紙衣は笹の一番先に吊るすという風習もあるようです。
⑦くずかご
七夕飾りを手作りすると、当然ながらゴミが出ます。
その時の紙くずなどを拾い集めてくずかごに入れたことから整理整頓や、物を粗末にしないという倹約の意味が込められています。
みなさんが過す施設、ぜひ生理整頓を心がけていきたいものですね。
物を粗末にしないという意味では、施設では様々なものを活用したレクリエーションも計画しているかと思いますので、それも改めて続けていきましょう。
⑧スイカ
スイカは夏の果物ですので、この時期にも美味しく食べることができます。
実はスイカは単に夏の果物という括りではなく、ちゃんと七夕に関係している果物なんです。
西瓜、茄子などは豊作を願うという意味が込められたものでもあります。
七夕飾りの西瓜は、江戸時代の浮世絵などにも登場しており、七夕に関係がある果物として私たち日本人の間では長い間親しまれていたと言えます。
このように身近にある果物が、伝統的な行事とも意外な関わりがあるというのは面白いものですね。
利用者のみなさんはご存知だったでしょうか?(*^^*)
⑨星
七夕は星に関する行事であるため、やはりこれは欠かせません。
実際に星を象った飾りをつくるのにはちゃんとした意味があり、「願い事が空まで届いて、星が願いを叶えてくれますように」と言う願いが込められています。
カラフルな星の飾りを作ってみて輝く星空にも負けない綺麗な壁画を目指してみましょう。
⑩笹と短冊
七夕は笹に短冊を吊るすものですが、笹は大きいと当然場所も取ってしまうので施設によっては飾りにくいでしょう。
せっかくの七夕に笹がないのはちょっと寂しいですね。
そんな時にも活躍してくれるのが、壁画です。壁画にしてしまえば、場所も取らずに欠かせない笹を飾ることができます。
また、短冊は童謡の「たなばたさま」の歌詞にもあるとおり5色が一般的です。
5色は、「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」のことを指しています。
ここまで記事を読んでくださっている方は既にお気づきかと思いますが、吹き流しと同じく「五行説」に基づいています。
ちなみに、元々短冊に書く願い事は勉強や習い事の上達を書くのが一般的でした。
しかし、そのようなことは気にせずに素直に願い事を書いても良いのではないでしょうか?
以上、七夕の壁面製作としておすすめの壁画作品集でした!
このように七夕には伝統的な飾りが多く、それらにはちゃんとした意味・願いが込められています。
そのような背景を知ることで、新鮮な気分で七夕のイベントに参加できるのではないでしょうか?
七夕の夜は晴れて星空を眺められることを祈りつつ、壁画づくりに取り組んでみましょう!