『ボーリングの経験がある方』は、デイサービス利用者さんの中にも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
過去には大きなボーリングブームがあったため、その際に経験をした方がいてもご高齢になってからはボーリングを行うのも難しくなってくる方も多いでしょう。
そんなボーリングも、デイサービスで気軽に楽しめるレクリエーションの1つに数えられています。
今回は高齢者向けのボーリングレクリエーションについて詳しくご紹介します。
目次
ボーリングレクの目的・効果
球を持って転がす。
この動作にもしっかりとボールを握る手の力、ピンまで届くように転がすことができる腕の力が必要になってきます。
デイサービスでのレクリエーションですので全員が同じ条件で参加できるようにするため、椅子に座った状態で行うのが望ましいかもしれませんが、立って転がす場合は足で踏ん張る力も加わってくると言えます。
基本的には座った状態で行うことになるため、腕の力を活用しつつ、ボーリング場での経験がある方にとっては懐かしいゲームに触れることのできる回想法の効果もあると言えるでしょう。
ゲームのやり方&ルール
基本的なルールとしては『ボーリングのピンは10本、球は1人2回まで投球できます』
それで何本のピンを倒すことができるかを競います。
ピンはデイサービスで行う場合はペットボトルを使うのが定番です。
水をある程度入れることで重さを調整できるので、利用者さんのレベルに合わせて調整することも可能です。
また、ボールはカラーボールや体育の授業でも使われるようなボールの中でも柔らかいものを選択して利用しましょう。
ピンの本数に関しても10本に拘る必要は一切ありません。もっと少なくて良いですし、もっと増やしても構いません。
例えば、ピンを増やした場合のアレンジをご説明します。
基本はボーリングは個人種目ではありますが、利用者さんをチーム分けして1つのコートで協力プレーをしていただけます。ピンはできるだけ多く用意します。
利用者さんは横1列に並んで座っていただき、ピンの端から端までが利用者さんが並んだ列と同じ長さになるように配置していきます。
利用者さんが順番に球を転がしていき、チーム全員が倒したピンの数を競います。
こうすることで、普段のボーリングとはまた違った雰囲気のゲームとして楽しむことができます。
【高齢者向け】ボーリングレクリエーション【6選】
ここからは動画を織り交ぜながら、ボーリングレクの例をご紹介していきます。
①定番のボーリング
ボーリングレクの基本的な形がこれです。
一番シンプルなものになります。施設でボーリングレク用のセットを持っている場合は動画のような既製品のピンでも良いでしょう。
②ちょっとした障害物を
障害物といっても椅子を置いてその間を通り抜けるようにして転がして頂きます。
しかし、意外と目の前にピン以外の物があることでそちらに注意が向いてしまい狙いが少しそれたり、椅子の足に当たって起動がそれたりすることもあります。
基本的には①と変わりませんが、ちょっとだけ難易度を上げる工夫ではあります。
③卓上ボーリング
基本的には床にピンを置く形であるため、多少は屈む動作が入ってくるためそれでも腰がつらいという方も見えるかもしれません。
卓上で行う場合はピンが目線に近い高さまで来るので屈む動作は必要ありませんので、腰に負担がかかる心配はないと言えます。
しかし、床に転がすのとはまた勝手が違ってくるでしょう。
テーブルの上と言う限られたスペースで行うため、ペットボトルもボールも小さいサイズで構いません。
テーブルの端には段ボールの板などで壁を作ってボールのコースアウトを防ぐと良いでしょう。
④キックボーリング
ボーリングは通常であれば手でボールを放って転がしますが、今回はキックしてボールを飛ばしピンを狙いましょう。
ボーリングと名がついてはいますが、足の力を活用したレクリエーションになります。
利用者さんの力に合わせてボールのサイズを選ぶと良いでしょう。
⑤バウンドボーリング
今回はピンを椅子やテーブルを活用して高低差のある場所に設置してください。
椅子とテーブルで高さが違うことがポイントになってきます。
床にボールを叩きつけるようにしてバウンドしたボールでピンを狙います。
テーブルの上を狙う場合と、椅子の上を狙う場合とでは力加減も違ってきて面白いアレンジになります。
ただし、ボールをバウンドさせることになるため、やや予想外の動きをみせることもあります。
周囲のテーブルには多少狙いがそれても問題ないように配慮しましょう。
コップのようなボールが当たって壊れる可能性のあるものは直接ピンを乗せたテーブルではなくてもできるだけ乗せないようにしておくと良いでしょう。
また、直接ボールをバウンドさせる利用者さんと周囲の利用者さんの感覚は少し広めに取っておくことでより安全性を確保できます。
⑥ゴルフボーリング
ゴルフの要領でボールを棒状のもので打って転がしてピンを狙います。
直接手で放って転がすのとはまた力加減も違ってきますし、狙いも少し逸れやすくはなるのでじっくり狙ってボールを打ってみましょう。
以上、高齢者向けボーリングレクリエーション6選でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ボーリングと言えばプロも活躍するようなボーリング場での競技をイメージするかと思いますが、今回はデイサービスで行うレクリエーション。
自由な発想でアレンジをしても良いんです。
動画はありませんが、先に述べたような団体戦式のボーリングも従来のボーリング場ではできないデイサービスでのレクリエーションとして実行するからこそできるアレンジです。
バウンドやキック形式のボーリングも硬いボーリングの球ではなく、デイサービスにあるオリジナルボールで行うからこそできるアレンジです。
利用者さんの状態にも合わせて皆さんで楽しんで頂けるようなボーリングレクリエーションを考えてみてくださいね。