
魚釣りは特に男性の利用者さんであれば、デイサービスを利用するようになる前に趣味としていた方も珍しくはありません。
子ども向けの玩具にも魚釣りをモチーフにしたゲームがあったり・・・
お祭りの夜店の屋台にも魚釣りを連想できるクジがあったり・・・・
実際の魚釣りをしない方であっても似たようなゲームで遊んだ経験がある方もいるでしょう。
今回は、デイサービスなどの高齢者施設でおすすめの魚釣りレクリエーションゲームについて詳しくご紹介します。
目次
【高齢者向け】魚釣りゲームレクの目的・ねらい
実際の魚釣りの疑似体験とまでは行きませんが、その雰囲気程度は味わうことができ経験者の方にとっては懐かしい思い出を振り返る機会にもなり、回想法の効果が期待できます。
また、用意する魚も季節の魚を取り入れることで、「この魚はこの時期が旬なんだ」といった新鮮な発見ができる機会にもなり、脳の良い刺激になります。
実際の魚釣りの経験のない方でも大量に釣ることができれば、達成感を味わえます。
楽しいレクリエーションとなれば今後のレクへのやる気へとつながりますので、魚釣りゲームはぜひ取り組んでいただきたいレクになります。
道具の作り方
魚釣りゲームですので、最低限必要なものは『魚』と『釣り竿』です。
魚は厚紙に絵を描いて色を塗ってそれを魚の形にカットしておきましょう。
イラストは職員が用意したものに色を塗って頂くだけでも良いですし、一から描いて頂いても良いと思います。さいごにクリップを固定すれば完了です。
道具作りの段階から工作レクリエーションにして取り組まれるのもおすすめです。自分たちで作った魚を釣る楽しさは格別です。
次は竿の作り方です。
竿はサイズをどうするかを考えてから作りましょう。
テーブルの上で行うか、床に並べて行うかでサイズ感は変わってきます。
テーブルの上で行う場合は割りばしをベースに、床で行う場合は新聞紙を丸めた筒をベースにするのがおすすめです。
竿が決まったら、あとはタコ糸を棒にくくりつけて糸の先には磁石をつけ、準備は完了です。
割りばしを使った場合の竿の例ですが、下記の動画のように作ってみてください。基本は新聞紙の筒を使う場合も同じです。
魚釣りゲームレクのルール
ルールはシンプル。時間内により沢山の魚を釣ることができた方の勝ちになります。
単に数を競うのは良いと思いますが、ポイント制にするのも良いでしょう。
魚によってポイントを定めておき、より多くのポイントを獲得した方と勝ちと言う形になります。
旬の魚のポイントを高く設定することによって、季節によってポイントが変わるため旬の魚を知る機会にもなってきます。
色んな魚釣りレクリエーションゲーム
ここからは魚釣りゲームの例となる動画をいくつかご紹介します。
①テーブルで行うタイプ
(例1)
(例2)
②床で行うタイプ
(例1)
(例2)
(例3)
(例4:フックを使って)
上記はテーブルで行うか、床で行うかが違うだけで基本は同じです。その施設のスペースを考え適したゲームを行いましょう。
③投網風アレンジ
投げる回数を予め設定しておき、その回数内でゲットできた魚の数に応じてポイントが入る形にしてみましょう。
魚は段ボールに魚のイラストを貼り付けておくことで、輪で引き寄せやすくなります。
厚紙ではちょっとした隙間から抜けてしまいます。輪自体も少し分厚く作っておくと良いでしょう。
④ストローアレンジ
口腔機能のトレーニングも兼ねたゲームになります。
魚は吸い上げやすいように軽くするため、通常のコピー用紙などに絵を描いたものにすると軽くて良いのですが、魚自体の耐久性があまり高くないのでご注意ください。
【アレンジ】魚釣りゲームがプレゼント釣りゲームに!
少しアレンジした形にはなりますがプレゼントにクリップなどを取り付けて行うプレゼント釣りをやってみるのも良いでしょう。
また、お祭りの屋台にあるような魚釣りの雰囲気を取り入れたクジを再現して、魚の裏面に抽選番号を書いておきそれに応じたプレゼントが貰えるという形にするのもおすすめです。
夏祭りなどのレクリエーションにクジ引き風のものを取り入れてみても良いかもしれません。
以上、高齢者向け魚釣りレクリエーションゲームについてご紹介しました!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
魚釣りという形ですので、竿と魚を使う基本がある以上あまりバリエーションを広げやすいゲームとは言えませんが・・・
プレゼントを用意したレクリエーションとしてのアレンジをすることでお祭りのレクリエーションとしても活かしやすいゲームです。
また、竿をマグネットタイプにするのかフックタイプにするのかで魚の形状も若干変わってくるため利用者さんの状態によって、やりやすい方を選ぶと良いでしょう。
ぜひ、レクリエーションの中に魚釣りゲームを取り入れてみてください。