みなさん、こんにちは!
今回は『高齢者の方の爪切り』について、ご紹介します。
高齢者への爪切り介助の必要性
高齢になってくると、膝や股関節が固くなり、自分自身で足の爪を切ることが難しくなってきます。
爪が厚く、固くなってくるので上手く力の加減ができないと、爪切りでケガをしてしまうこともあるので、ご家族の方や介護員の方の介助が必要になってきます。
また、高齢者の方は乾燥肌になりやすく、就寝時など、痒みを感じた際に無意識に掻きむしってしまうことがあります。
そんな時に爪が長く伸びてしまっていると、皮膚を傷つけてしまうだけでなく、傷ついた部分から細菌が入り、炎症したり、皮膚の病気になったりしてしまうので、定期的に爪の状態の確認やケアが必要になってきます。
とは言っても、自分の爪ではなく、他者の爪を切るのは少し勇気がいりますし、どのような手順で行えばいいのでしょうか。
高齢者への爪きり方法
ここでは、youtubeで公開されている動画を紹介しながら、爪切りの方法を確認、紹介していきます。
準備するもの
・爪切り
・やすり
手の爪切り(冒頭~0:46)
①横に座り、切りやすい高さで指先を固定
②指先の肉を下に下げ、爪との間をあける
③爪を切る(巻き爪にならないように角は落とさない)
④やすりで仕上げる
足の爪切り(0:47~)
①安定した椅子に座ってもらう
②片膝立ちで横に並ぶ
③床についている膝の上に足を乗せる
④爪を切る(巻き爪にならないように角は落とさない)
⑤やすりで仕上げる
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介されている方法はあくまでも、『基本のかたち』と考えてよさそうです。
高齢者それぞれの状況に合わせて、切るときの姿勢などを工夫した方が良いと思います。
自分の爪を切るときと違い、相手の爪を切るのが不安なように、相手の方も相当不安になると思います。
『切りますね。』とか『動かないでくださいね。』など、しっかりとコミュニケーションをとって、できるだけリラックスしてもらうことが大事だと感じました。
爪切りの方法を紹介するにあたって、気になったのが、『爪きりの種類』です。
普段、私が使っている爪切りの他に、ニッパー型の爪切りを見つけたので、こちらの使い方も併せて紹介します。
〇普通の爪切りの使い方。
〇ニッパー型の爪切りの使い方。
どちらも短い動画ですが、とても参考になります。
高齢者への爪きりの注意点
ここまで、動画を参考に、爪切りの方法をご紹介してきましたが、ポイントになる部分を確認しましょう。
POINT
・切りやすい向きに移動する
・指先の肉を切らないように、爪と肉の間を広げる
・仕上げのやすりがけを忘れない
・爪が厚い、または固い時は、入浴後や足浴などで温めてから爪を切る
・爪がもろく、割れやすい時は、爪切りで切るのではなく、こまめにやすり掛けを行い、長さを調整。
などが、挙げられます。
椅子に座れるか、会話はできるか、寝たきりなのかと相手の方の状況に合わせて、対応しましょう。
まとめ
ここまで、ご覧いただき有難うございます。
いかがでしたでしょうか?
今回は、『高齢者の方の爪切り』について、ご紹介してきましたが…
高齢者の方の中には、自分自身で何とかしようとしてケガをしてしまう方が意外に多いようです。
今まで自分でできていたことなのに、誰かの助けを借りなくてはならないことに苛立ち、助けられることに不甲斐なさを感じ、自尊心が傷つけられてしまうことからきています。
これは高齢者の方だけでなく、私たちだって同じように感じる気持ちですよね。
先ほどのポイントには挙げませんでしたが、何よりも一番大事なのは、高齢者の方とのコミュニケーションではないかと思います。
爪を切るときの声掛けだけではなく、普段からのつながりがあってこそ、成立するんじゃないかな、と思います。
この記事をご覧いただいて、少しでも皆さんの参考になれば、幸いです。