デイサービスなどの施設では、1年間で大きな行事がいくつかあると思います。
その中でも5月や10月になると職員さんが大変になってくるのが、運動会の計画や準備ではないでしょうか。
当然学校や若い方がおこなっているような運動会のプログラムでは、高齢者にとっては難しい競技も出てくるでしょう。
高齢者の運動会である以上、当然ながら高齢者自身が楽しめるプログラムを作らなければなりません。
それが企画する職員にとって大きな悩みになるではないでしょうか?
デイサービスでは元気な方もいると思いますが、入所系の施設では普段車椅子で移動される方もいるかと思います。
そのようないろんな方が楽しめるプログラムを作る為に必要な考え方があります。
まずは普段のレクリエーションと違い、運動会ならではの競技を考えたり、普段のレクに一工夫加える必要があります。
そして若い方と違い、転倒・接触などした際に大けがに繋がりやすいため、安全である必要があります。
今回はデイサービスでの運動会で、おすすめのレクリエーション競技をご紹介します。
目次
- 1 デイサービスの運動会!おすすめレク競技種目【32選】
- 1.1 ①応援合戦
- 1.2 ②借り物競争
- 1.3 ③玉入れ
- 1.4 ④大玉送り
- 1.5 ⑤紐引き
- 1.6 ⑥的当て
- 1.7 ⑦スプーンリレー
- 1.8 ⑧なりきり競争
- 1.9 ⑨物送りゲーム
- 1.10 ⑩パン食い競争
- 1.11 ⑪車椅子競争
- 1.12 ⑫輪投げ
- 1.13 ⑬スリッパ飛ばし
- 1.14 ⑭障害物競走
- 1.15 ⑮座ったまま徒競走
- 1.16 ⑯運動しながらクイズ大会
- 1.17 ⑰棒サッカー
- 1.18 ⑱ボウリング
- 1.19 ⑲魚釣り
- 1.20 ⑳ストローリレー
- 1.21 ㉑棒投げ
- 1.22 ㉒棒倒し
- 1.23 ㉓お手玉グラグラ
- 1.24 ㉔座ってダンス
- 1.25 ㉕洗濯ばさみのバランスゲーム
- 1.26 ㉖バタ足ボール
- 1.27 ㉗相手陣地に追いやろう!
- 1.28 ㉘豆掴みリレー
- 1.29 ㉙旗揚げゲーム
- 1.30 ㉚足の指で掴んで
- 1.31 ㉛紙コップタワー
- 1.32 ㉜タオルで物送り
デイサービスの運動会!おすすめレク競技種目【32選】
せっかく運動会盛り上げようと思っていても、怪我をされては誰も楽しい気持ちにはなれません。
そんな中で車椅子・歩行器・独歩…いろんな方が参加できる競技でなければなりません。
条件はたくさんありますが、今回は安全でたくさんの高齢者が参加できる運動会の競技を紹介します。
運動会のプログラムで悩まれている方にぜひ参考にしていただければと思っています。
①応援合戦
運動会といえばまずはこれでしょう。
自分たちのチームがいくら一生懸命に競技をしても、相手チームも頑張っていただかなければよい運動会にはなりませんね。
そしてはじめに大声をだして応援することで、自分たちの気合も入ってよいですよ。
相手チームにはもちろん、自分たちにも頑張れ!という気持ちをもって、大きな声で応援しましょう!
②借り物競争
この競技はいつもの借り物競争とは違うやり方をします。
高齢者が走って借りに行くのは危険ですし、車椅子と独歩の方ではスピードも違います。
高齢者の借り物競争では、借り物の書いているカードを高齢者に読んでいただいた後、職員が代わりに走って誰かに借りてきます。
借りるものは目立つようにして用意しておきましょう。
例えば「メガネ」を借りるとした場合、普通のメガネではなくパーティー用のひげ付きのメガネを見学している高齢者に着けていただきます。
探す方も探される方も、見学する方もビックリして盛り上がること間違いなしです。
③玉入れ
こちらも運動会の定番の競技になります。
チームごとに輪になっていつも通りの玉入れでもよいのですがよりスリル満点にするために、動画のように箱の中にさらに小さな箱を置いて、小さいほうの箱の点数を大きくします。
例えチームの球の入った数が少なかったとしても、点数が高い方が勝ちになりますのでいつもの玉入れより盛り上がると思います。
④大玉送り
リハビリなどで使うバランスボールを利用します。
チームごとに一列に並んでいただき、最初の人から最後の人まで先に渡ったチームの勝ちになります。
動画では縦にボールを送っていますが、この方法では横に送る方をおススメします。
手の不自由な方がいても、横の方が協力して行なえばチームの結束力も高まるでしょう。
https://youtu.be/XFsyQLua2VE
⑤紐引き
綱引きは危険ですので、紙紐や和紙など破れやすい材質のものを紐状にして、紐をくぐらせて1対1で引っ張っていただきます。
紐がちぎれた方が負けですね。
ちぎれなかった方が多いチームが勝ちとなります。
⑥的当て
お手玉などを使って、的に当てていただきます。
チーム戦にしてより多くの的を倒した方が勝ちとするもよいですし、大小の的を作り点数をつけておこなうのもよいですね。
⑦スプーンリレー
スプーンの上にピンポン玉などをのせて、落ちない様に次の走者に渡します。
これは転倒の危険性もありますので、高齢者のレベルで危険だと感じる施設であれば、みんなが車椅子に乗って職員が押して進むという方法もあります。
職員と高齢者の息を合わせないとピンポン玉を落とさず前に進めませんね。
⑧なりきり競争
セーラー服、浴衣、ナース服とそれらを書いたカードを用意し、高齢者にカードを引いていただきます。
カードに書かれている洋服に着替えていただきますが、更衣動作が難しい方は職員が介助しましょう。
普段、まじめな男性がセーラー服などを着て出てくると盛り上がりそうですね。
⑨物送りゲーム
チームで輪になっていただき、一本の長い紐を用意します。
その中にトイレットペーパーの芯などを差し込んで、先にゴールの人に送り終えたチームの勝ちです。
シンプルなルールですが、競争になると手元がくるったりして面白いです。
⑩パン食い競争
こちらも運動会では定番ですね。
パンの高さをあわせるため、歩ける組、車椅子の組と組み分けをしっかりと考えましょう。
パンをつるす紐の高さ調整は職員さんがおこなってください。
⑪車椅子競争
徒競走…は転倒の危険性もありますし、ここはみなさん平等に車椅子に乗って競争しましょう。
普段独歩の方は車椅子の操作になれていない場合がありますので、右往左往する姿が目に浮かびます。
⑫輪投げ
ただの輪投げでは運動会の雰囲気がでませんので、普段と違った的を狙いましょう。
職員の頭をめがけて、輪っかを首にかけていきます!
⑬スリッパ飛ばし
座ったままスリッパ、もしくは足の甲に乗せたお手玉などを飛ばします。
得点は遠くに飛ばしたら高得点…でも面白いですが、得点の場所をランダムにすることで遠くに飛ばせない人でも主役になれますね。
⑭障害物競走
様々な障害を越えてゴールまでの早さを競う競技ですが、高齢者に障害物を越えていただくことは少々難しいと思います。
動画のように代わりにキャスターのついた人形に走ってもらい、高齢者がそれを操っていただくようにしましょう。
職員さんによるフォローも忘れずに!
⑮座ったまま徒競走
実際に走るのではなく長い布を用意して、それを足でたぐり寄せるようにしていきます。
まるで椅子に座ったまま走っているようですね。
足でたぐり寄せるのが難しい場合は手を使って頑張りましょう。
⑯運動しながらクイズ大会
運動会ですので、運動の要素を取り入れたクイズをやってみましょう。
1問出題ごとに職員さんがクジを引きます。そのクジの中身には簡単な運動の指示が書かれています。
問題が分かった方はその指示にある運動を行っていただき、それが早く終わった方から回答権を得られるという疑似的な早押しのようなものです。
運動の指示と言っても座ったままできる体操の1項目程度のものにしておきましょう。
⑰棒サッカー
各チームが横に並び、向かい合って座りましょう。
全員が新聞紙を丸めて作った棒を持ってください。
その棒を使って互いの足元にあるボールを打って、相手のゴールへシュートしましょう。
チームで団結して熱い試合に取り組んでみましょう。
⑱ボウリング
普段は個人種目ですので、団体種目にアレンジしてみましょう。
ピンを大量に用意します。普段の3倍以上はあってもいいかと思います。ピンの重さを統一せず、バラバラにするのもいいでしょう。
各チーム1人1球ずつ転がしていただき、その大量のピンをチーム全員で協力して倒します。
倒した数の多いチームの勝ちです。
最後の方に投げる方ほど、コントロールが難しくなってきます。
⑲魚釣り
魚にポイントを書いておきます。
1人が釣り上げられる数を1~2匹程度に設定し、全員が釣った魚の点数の合計を競ってみましょう。
どの魚を狙うかがポイントですね。
⑳ストローリレー
チーム全員がストローをくわえ、先頭の方のストローには輪ゴムを通しておきます。
その輪ゴムを口にくわえたストローのみを使って、ストローからストローへとバトンタッチしていくリレーです。
ゴールまでのタイムを競うのですが、その間にストローや輪ゴムに手で触れてはいけませんよ。
㉑棒投げ
新聞紙で作った棒を投げていただき、カゴに上手く入れるゲームです。
チームごとに入れることができた棒の数を競います。
ボールと違って上手く投げるのは難しいかもしれませんが、体幹を鍛えつつ行なうことができますよ。
㉒棒倒し
新聞紙を丸めて作った棒をお手玉を利用して立てます。
各チーム1人が1個ずつお手玉を外していき、倒してしまったチームの負けです。
どのあたりから抜けば倒れにくいかよく観察して取るか、細かいことは考えず思い切って抜いてみるか、どのように動くかはみなさん次第です。
㉓お手玉グラグラ
ラップの芯を立て、そこにお肉などが入っていたようなトレイを載せます。
その上にお手玉を載せておきましょう。1人1個ずつ取っていき、倒れてしまうまでに取ることができたお手玉の数がチームの得点です。
逆にお手玉が載っていないトレイに、1人1個ずつお手玉を載せていくという、動画とは逆の動作にアレンジしても楽しいですよ。
㉔座ってダンス
競技という点から見ると少し違ってきますが、小中学校の運動会では勝ち負けを競うわけではなく、一緒に踊るプログラムがあるところも多いかと思います。
デイサービスなどの施設での運動会も、そのような時間を設けてもいいでしょう。
座ってできる簡単なダンスは複数ありますので、利用者さんの好みに合わせて選択してみましょう。
㉕洗濯ばさみのバランスゲーム
キャップを外したペットボトルを用意してください。
まずは、その飲み口に洗濯ばさみを1つ挟みます。飲み口にはもう1つ挟むスペースがあるかと思いますので、もう1つ飲み口に挟んでも大丈夫です。
その2つを起点として洗濯ばさみを連結させるようにしていきます。
1人1つ挟んだら、次の方にバトンタッチです。それを繰り返していきましょう。制限時間内により多くの数を連結させたチームの勝ちになります。
㉖バタ足ボール
玉入れは、ボールをカゴに入れる競技ですよね。
この競技はその逆です!
カゴにボールをたくさん入れておき、そこに足を入れてバタバタと動かすことでボールをカゴの外に追い出します。
思った以上に足の運動になっておすすめです。
㉗相手陣地に追いやろう!
真ん中にビーチボールのような大き目で柔らかいボールを置いておきます。
そのボール目掛けて小さなカラーボールやお手玉を投げてぶつけ、動かしましょう。
協議終了時点で相手陣地までボールを追いやることができたチームの勝ちになります。
よーく狙って投げてみましょう。
㉘豆掴みリレー
お皿の豆を箸で掴んで、別のお皿に移し替えるタイムを競う豆掴み。
それを団体でおこなってみましょう。
全ての豆を移し換えたら、次の人にバトンタッチ!
これを繰り返して最後の人が豆を移し換え終えたのが早かったチームの勝ちです。
焦らず、確実に掴んでいきましょう。
㉙旗揚げゲーム
職員さんの指示に合わせて、2色の旗のどちらかを挙げていただきましょう。
職員さんはフェイントを交えながら、利用者さんはそれに引っかからないように注意して取り組みましょう。
1度でも間違えたら脱落です。
終了時点でより多くのメンバーが残っていたチームの勝利です。
㉚足の指で掴んで
ペットボトルのキャップ、小さなボールなど足の指でも掴むことができるサイズのものを複数用意します。
物のサイズによって異なる得点が入るように定めておきましょう。
利用者さんはそれらを足の指を使って掴み、カゴに入れていきます。
最終的な点数が高い方の勝利ですので、単純にカゴに入れた物の数は少なくとも点数が高いアイテムを多く入れることができれば勝てる可能性は十分にあるでしょう。
㉛紙コップタワー
チームで協力して大きな紙コップタワーを作ってみましょう。
メンバーが順番に紙コップを積み上げていき、最終的により高く積むことができたチームの勝ちです。
立ち上がって転倒のないように注意する必要はありますが、体を動かす競技という程でもないため運動が苦手な方でも取り組みやすいでしょう。
流石に動画の例ほど、高く積む必要はありませんので無理のない範囲でどうぞ。
㉜タオルで物送り
同じチーム内で2人1組のペアをつくり、2人でタオルを持って向かい合って座ります。
そのタオルの上にボールを乗せ、ボールを次のペアのタオルの上に渡していくというルールです。
ボールに直接手で触れてはいけません。
ペアで、チームで息を合わせてタイムを競いましょう。
以上、デイサービスでできる運動会レク32選でした!
いかがでしたでしょうか?
普通のレクリエーションのように運動の要素もありますが、みんなで盛り上がれる競技が多いと思います。
運動会の当日だけでなく事前の準備や練習から雰囲気を盛り上げて、最高の運動会をみんなで作り上げていきましょう!
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