デイサービスなどでは1年の行事中に運動会はほとんどの施設でおこなわれていると思います。
普段は自分の生活や趣味活動のため、何より元気に毎日を過ごすために体操やリハビリをおこなっていますが、運動会は楽しくみんなで体を動かし、そして少しアツくなっていただく日になります。
そのため普段の体操やレクリエーションなどとは違い、事前の準備からの雰囲気作りや当日盛り上がるためのプログラミングが非常に重要です。
そこで今回は盛り上がる運動会をプロデュースするための大会競技やプラグラムなどを紹介していきます。
目次
運動会を開く前に…
運動会ですので、ただ運動のできるレクリエーションを集めてしまっても盛り上がりに欠けます。
運動会らしく、選手宣誓のや運動会ならではのレク競技を取り入れる必要があります。
あくまで主役は高齢者ですが、職員も競技に参加できるようなプログラムを作っていくこともさらに盛り上がる要素になるでしょう。
日頃のつらい(?)体操やリハビリを忘れていただき、その運動の成果を楽しく発揮できるお手伝いができるよう、職員同士でしっかりと話し合いをして最高の運動会の時間を過ごしていただきましょう!
ここからは選手宣誓やレク競技・プログラム例をご紹介します。
選手宣誓の例文を紹介!
まず運動会いえば選手宣誓です。
高齢者皆さんの今日の意気込みを宣言していただきましょう。
実際に施設で行われている選手宣誓を見てみましょう。
少しユーモアのある宣誓文もご紹介します。
当然頑張るという気持ちも大事ですがここで皆さんの笑いを誘えるような宣誓をして、少し和やかなムードにすることも大切です。
運動会レク競技の内容は?
次に競技ですが、運動会のおこなうレク競技はやはり運動会らしいものを用意しておきたいものです。
その施設によって実施できる、できない競技があると思いますが、参考までに紹介させていただきます。
競技前の体操は忘れずに!
ケガをしないためにもはじめに必ず準備体操はしましょう。
ラジオ体操もよいですがここは明るい曲で盛り上げていきましょう。
そして応援合戦などで自分たちだけでなく、相手チームも応援してお互いの頑張りを応援し合いましょう。
運動会ならではのレクリエーション
運動会ならではのレク競技は徒競走、玉入れ、パン食い競争、障害物競走、借り物競走、綱引きなどがありますね。
競走とつく競技は歩ける方や車いすの方、その身体機能はバラバラですので、その施設にあった独自のルールなどを作っていきましょう。
実際に高齢者に走ってもらうのはなく物を引っ張って走らせるたり、職員が代わりに動いたりすることも方法のひとつです。
日頃のレクリエーションでおこなっている、大人数の方が同時に参加できる競技もオススメです。
(大玉送りやスプーンリレー、輪投げ、射的などの的当てゲーム等)
輪投げや待ち当てゲームなどは単純に上手な方が高得点としなくても、一発逆転の狙えるルールに変えてみてもおもしろいですね。
競技性のないレク&職員さんも参加できるレクも取り入れよう!
競技性のあるレクにこだわらず、一息休憩を入れたいときには踊りをみんなで踊ってもいいですね。
今日一日競い合う相手となっていますがこのときだけは一息入れて、いつもの仲のよい皆さんと楽しく踊りましょう。
職員が参加する競技も盛り込んでもおもしろいですね。
普段は運動を指導する立場の職員が、実はあまり得意じゃなかった…という場面に出くわすと今後の高齢者の見る目が変わってくるかもしれません…
明日から体操の指導がしづらくなるかもしれませんね(笑)
そうならないためにも職員さんも高齢者に負けず、一生懸命競技をやりきりましょう!
運動会のプログラム例
以上のようにレク競技を紹介しましたが、運動会のプログラムはそのレク競技の順番が命です。
おすすめのプログラム例(順番)をご紹介します。
❷団体戦のレク競技
すべての方が参加することで、まずはその日の雰囲気をみんなで作り上げていくことができます。
例:玉入れ・応援合戦
❸個人戦のレク競技
単純に機能レベルに応じた競技では面白みに欠けるので、いろんな方が一緒に参加できて、一発逆転が期待できる競技にしましょう。
例:パン食い競争・借り物競争・なりきり競争
❹職員さん参加の競技&競技性のないレク
普段見ない職員さんの姿をみて和んでいただいたり、簡単な歌を歌ったりしましょう。
例:パン食い競争・借り物競争・歌レク
❺団体戦レク競技
チームの全体の勝敗を分ける大事な一戦ですので競技をする方はもちろん、応援するメンバーにも力が入ることでしょう。
例:お玉リレー・大玉送り
実際に施設で行われている運動会プログラムをご覧ください。
(引用:横浜市新山下地域ケアプラザ)
(引用:社会福祉法人長生園)
(引用:たんぽぽ温泉デイ)
(引用:たんぽぽ温泉デイ)
どれもきれいにまとまっていて、見やすいですね。
さいごに
運動会を通して注意しなければいけないことは、ただ運動会をおこなうことではなく、今日参加していただいた高齢者、職員みんなが楽しい時間を過ごせるようにするということです。
大人数の場合、個人競技ばかりでは見ている方は徐々に盛り上がりに欠けてきますし、団体競技ばかりでも身体・認知能力でレベルの差が生まれますので、誰でもできる単純な競技になってしまい、飽きる方も出てくるかもしれません。
そして怪我をせず運動会をおこなうことで、参加した高齢者にとって思い出深い1日となるでしょう。
いかに運動会を楽しく盛り上げるかというのは簡単なようで本当に難しいことですが、今回紹介したことを参考にしていただいて、皆さんの楽しい思い出にくわわればいいなと思っています。