座ったままでも簡単に行うことができる『もの送りゲーム』。
足を動かす必要もなく座った姿勢で無理なく手を動かす動作程度で参加できるため、回す物さえ決めて用意してしまえば簡単に始めることができます。
今回はそんなもの送りゲームについて詳しくご紹介します。
目次
【基本ルール】もの送りゲームとは?
一言で説明するなら、「その場から動かずにできるリレー」とも言えるでしょう。
最初の方からスタートの合図で同時にスタートして、最後の方まで送ることができたタイムを競うのがルールですので、とてもシンプルです。
もしも、ものを途中で落としてしまった場合は職員がものを拾って、落とした場所からゲーム再開です。
風船を送る場合に風船バレーのように打って回したり、投げて回すのはNGです。
そのためにも利用者さん同士の距離は短めに取り、手渡しでのやり取りが行いやすい配置を作っておきましょう。
もの送りゲームのねらい
物を掴むため当然手の力、それを回して次の方に渡すために腕の力を使うことになります。
運動としてはそんなにハードなものではありませんが、スムーズにそれらの動作を行うのが必要になってきます。
そのためには利用者さん同士で声かけをしながら、ものを送っていくのがポイントとなり息を合わせて行うゲームになります。
そのため、利用者さん同士の団結力が高まり、更なる利用者さん同士のコミュニケーションの機会となります。
もの送りゲームの注意点
その名の通りものを送っていきます。
送るものは風船であったり、ボールであったり「軽いこと」「落として割れるなどの破損によって怪我の恐れがないもの」を選ぶのがポイントです。
重いものであれば腕への負荷が大きくなるため、単に持ち上げることだけを考えれば腕の運動にもなりますが、それらを急いで回すことになるため落とした際の怪我のリスクが高まります。
今回の場合は先に述べた2点を考慮したものを選択しましょう。
特に何かを手に持ってその上にものを乗せて運ぶ形式で行う場合は、乗せた時の安定感も考慮してものを選ぶ必要がありますし、手渡しよりもものが落下しやすい状況にあることも改めて意識しておきましょう。
もの送りゲームのバリエーション【アレンジ7選】
ここからはもの送りゲームのバリエーションをいくつかご紹介します。
①『シンプルな』もの送り
風船やボールなどを手渡しで、最後の方まで届けるゲームです。
シンプルではありますがこのゲームの基本的な形と言えます。
シンプルであるため時間差で複数のものを送る形式にしても、比較的すぐに対応をしやすいですのでちょっとレベルアップした形にするには複数のものを送る形にしてみましょう。
送るものの大きさを微妙に変えてみても面白いと思います。
②『紐と芯で』もの送り
用意するものは長めの紐と、アルミホイルやラップの芯を複数です。
芯を掴むことになるため、潰れやすいトイレットペーパーの芯は避けましょう。
長い紐に芯を通し、芯を紐の上を滑らせるようにして最後の方の横にあるカゴまでどんどん運んで行きましょう。
全ての芯をカゴに入れ終えたチームの勝ちです。
③『うちわを使って』もの送り
今回は送るものに直接手を触れてはいけません。
全員がうちわを手に持ち、職員が最初の方のうちわにものを乗せスタートの合図で送り始めます。
うちわからうちわにものを渡していく形になります。
今回の場合は風船やボールではうちわの上で安定しないため、ペットボトルのキャップやお手玉を使うのが良いでしょう。
手渡しよりも、渡す際の勢いも考えて行わないと落としやすいので集中力が必要です。
④『タオルで』もの送り
ここまでのもの送りは各チーム内で1列を作っていましたが、今回は各チーム2列を作ります。
チーム内で向かい合って座って頂き、互いにタオルの端を持ち広げます。
その上にボールを乗せて、タオルの上からタオルの上にボールを渡していき、先にゴールした方の勝ちです。
向かい合った方と息を合わせて取り組むのがポイントになってきます。
⑤『ストローを使って』もの送り
輪ゴムやヘアゴムのような軽くて小さいリング状のものを用意しましょう。
利用者さんは全員ストローを用意し、口にくわえて頂きます。
最初の人のストローに輪ゴムをひっかけ、スタートの合図でストローや輪ゴムには手を触れずに、ストローからストローへ輪ゴムを移していきます。
最後の方のストローに先に輪ゴムを通せたチームの勝ちになります。
手を使わないルールですので、他のもの送りゲームとはまた違った雰囲気で楽しめます。
口腔機能のトレーニングも兼ね備えたゲームになります。
⑥『棒を使って』もの送り
全員が新聞紙を丸めて作った棒を手に持ちます。
回すものは同じく新聞紙を丸めて作ったリングです。輪投げレクリエーションで作ったものがあれば、それを使いましょう。
最初の方の持つ棒にリングが通った状態でスタートします。
棒から棒へリングを通していき、最後の方の棒にリングが入るまでのタイムを競う形になります。
棒の長さを考慮して、他のもの送りゲームよりも若干距離を空けて座って頂きましょう。
⑦『円になって』もの送り
今回はチーム戦ではなく全員で行う形になります。
円になって座り、全員がお手玉を持ちます。
音楽に合わせて隣の方にお手玉を渡す、受け取る、渡すを繰り返していき、音楽が止まったタイミングで全員が1つお手玉を持っていたら成功です。
これがなかなか難しく、途中でテンポが狂ってしまうと修正が難しいので、全員で息を合わせて成功を目指してみましょう。
人数が増えれば増えるほど難易度は上がりますし、途中で逆回りになる指示を出すと更に難しくなりますが脳トレの要素も組み込むことができるようになります。
以上、いろんなアレンジを加えたもの送りゲーム7選でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
もの送りゲームにもこのようにいくつかのバリエーションを作ることができます。
道具を使いながら、ものを送ることで手渡しとはまた違った動きも必要になってきます。
チームで息を合わせて楽しむゲームとしてもおすすめなので、ぜひやってみてください。