施設やデイサービスでは様々な用具を使ってレクリエーションを行っています。
もちろん用具を使わないレクリエーションもありますが、道具を使うことによって何も使わないレクリエーションと違う運動や脳の活性化を図ることができますね(#^^#)
しかし、その用具を準備したり作ったりすることが、日々の業務や介護で忙しい職員さんには負担になることも多いです。
そこで今回は毎日手に入れることができて、手軽に工作もできる新聞紙を使ったレクリエーションを紹介します!
目次
- 1 新聞紙はレクリエーションの道具に最適!
- 2 【高齢者向け】新聞紙を使ったレクリエーション30選
- 2.1 ①引っ張りっこ
- 2.2 ②新聞キャッチ
- 2.3 ③新聞パズル
- 2.4 ④新聞丸めレース
- 2.5 ⑤新聞相撲
- 2.6 ⑥魚釣り
- 2.7 ⑦新聞落としゲーム
- 2.8 ⑧新聞棒体操
- 2.9 ⑨片手新聞丸め投げ
- 2.10 ⑩新聞ビリビリ
- 2.11 ⑪棒サッカー
- 2.12 ⑫棒倒し
- 2.13 ⑬棒投げ
- 2.14 ⑭カウボーイゲーム
- 2.15 ⑮風船入れ
- 2.16 ⑯輪っか拾い
- 2.17 ⑰何が見えるかなクイズ
- 2.18 ⑱バランスゲーム
- 2.19 ⑲新聞で物送り
- 2.20 ⑳棒キャッチゲーム
- 2.21 ㉑テーマ探し
- 2.22 ㉒新聞たたみ
- 2.23 ㉓新聞紙の袋づくり
- 2.24 ㉔破って形をつくってみよう
- 2.25 ㉕キャップ帽づくり
- 2.26 ㉖新聞紙のグローブでキャッチボール
- 2.27 ㉗紙粘土づくり
- 2.28 ㉘新聞紙のマジック
- 2.29 ㉙輪っかリレー
- 2.30 ㉚新聞紙のコサージュづくり
- 3 さいごに
- 4 こちらのレクもおすすめです!
新聞紙はレクリエーションの道具に最適!
おそらく、新聞はどこのデイサービス施設にもあるものだと思います。
ところがこの新聞紙は、当日は情報を手に入れるためによく読まれるものですが、次の日になるとその情報は古くなり、ほとんど読まれることがありません。
折りたたんでもかさばりますので、古紙などでとっておいても場所をとります。
ただ、レクリエーションの用具として使うことができれば、施設としてもゴミが減ることになりますよね(#^^#)
高齢者にとっても新聞紙で楽しいレクリエーションができれば、みんなにとってうれしいことばかりです。
そんな便利な新聞紙をうまく活用し、楽しいレクリエーションをおこないましょう!!
【高齢者向け】新聞紙を使ったレクリエーション30選
ここからはおすすめの新聞紙レクリエーションを30個紹介します。それではどうぞ!
①引っ張りっこ
ルールは単純です。
参加者に向かい合って座っていただき、1枚の新聞紙を引っ張っていただくだけです。
簡単なレクリエーションほど、高齢者の身体機能のレベルに関係なくおこなえることができます。そして単純なゲームほどみんな集中してやってくださいますよ。
握力と上肢の筋力も鍛えられます。
②新聞キャッチ
拳ほどの大きさに丸めた新聞紙を用意して、相手とキャッチボールの要領で新聞球を投げ合っていきます。
投げたりキャッチしたりするのに素手やグローブなどではなく新聞紙を使いますので、体全体のバランスを鍛えることができます。
動画では立っておこなっていますが、転倒の危険性が高い方には座っておこなうことをおすすめします。
③新聞パズル
新聞紙をある程度の大きさでカットします。何枚かカットした新聞をシャッフルして、それを元に1枚の新聞紙にしていきます。
時間内に何枚できるか?でもよいですし、チーム戦でも盛り上がります。
カットされている個所の文字などを見る必要がありますので、観察力も養われます。
慣れてきたらカットする大きさを小さくしていってもよいですね。
④新聞丸めレース
広げている新聞紙を早く丸めて、より遠くに飛ばした方の勝ちになるレクリエーションになります。
時間内に投げる必要がありますが、投げるにはしっかりと丸めることも大事です。
時間をうまく使うか、自分の投げる腕を信じるか…(笑)
参加する高齢者の作戦が勝負のカギを握るので、白熱した試合になりますよ。
⑤新聞相撲
小さいころに松の葉を使って引っ張り合いをされたと思います。
今もおこなうことはできますが、少しサイズが小さいことで高齢者には持ちにくくなっています。
松の葉の代わりに新聞紙を使うことで周りからもわかりやすく、高齢者も握りやすいゲームになります。
新聞の引っ張り合いと一緒で、こちらも握力と上肢を鍛えることができます。
⑥魚釣り
新聞をある程度の長さにカットしておこないます。
釣り竿の代わりに少し固めの棒か、新聞紙をきつく丸めて棒状にしても同じように使用できるかと思います。
うまく釣り上げないと、スルスルと新聞が逃げてしましますので、集中力を鍛えることに適しています。
⑦新聞落としゲーム
新聞の切れ端を頭の上に乗せます。
動画ではティッシュを使っておこなっていますが、新聞紙でも十分に同じゲームをおこなえます。
ティッシュと違い新聞紙はやや重さがありますので、より肺活量が必要になります。
新聞紙のサイズを調整するか、強く吹いていただくか(その場合は酸素不足に注意して下さい笑)、調整を職員さんがお願いいたします。
⑧新聞棒体操
日頃、杖を使っている方はこのような棒体操の時などに杖を使用することができますが、杖を使わない方は代用品に困ることがよくあります。
また、杖を使うにしても長すぎて周りの方に気を使う場合もありますね。
新聞紙で棒を作れば、長さをある程度調節できますので便利です。
⑨片手新聞丸め投げ
片手で新聞を丸めていただきます。
これですと片麻痺の方でもおこなえますし、丸めた新聞紙は次回は玉入れなどに有効活用できます。
それに「ただ丸めるだけ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、長く丸めていくと意外に握力が鍛えられてよい運動になりますよ。
⑩新聞ビリビリ
これまでは上肢を使った運動やゲームが多かったのですが、こちらは足を使ったレクリエーションになります。
つるつるの紙と違ってインクが付いている分破りやすくなっていますので、筋力の低下した高齢者にも破りやすくなっています。
もしそれでも破りにくい場合には、少し切れ目を入れるなど配慮をお願いします。
⑪棒サッカー
このゲームはチーム戦です。
椅子に座って1列に並び向かい合い、参加者は全員、新聞紙を丸めた棒を持ちます。
向き合った互いの足元にボールを置いてゲームスタート。新聞紙の棒のみを使い、相手のゴールにボールを運ぶゲームです。
ボールがある足元の空間が、棒サッカーのコートです。
サッカーと名がついてはいますが、ボールを蹴ってはいけません。
座ったままではありますが、白熱した試合になるでしょう。
⑫棒倒し
新聞紙の棒をつくります。
お手玉などで、新聞紙の棒を立たせるように固定しましょう。
棒の支えになっているものを1人1つずつ外していき、棒を倒してしまった方が負けになります。
慎重にやってみましょう。
⑬棒投げ
新聞紙を丸めた棒を複数用意してください。
椅子に座った状態から、目の前にある箱にその棒を投げ入れていくというゲームです。
棒が箱に入れば、投げ方は両手でも片手でも、上投げでも下投げでも構いません。
ボールを投げるのとはまた違った感覚なので、慣れないうちは苦戦するかと思います。
体幹を鍛えることにもつながるおすすめゲームです。
⑭カウボーイゲーム
新聞紙でリングをつくり、そのリングに紐を括り付けます。
床に複数のボールを置いておき、床のボール目掛けてリングを投擲しましょう。
リングの中にボールが入ったら、紐を引っ張って引き寄せていきます。上手く入ったボールがこぼれないように慎重に行いましょう。
引き寄せることに成功したボールの数がポイントになります。
⑮風船入れ
新聞紙を丸めた棒、風船、カゴを用意しましょう。
棒で風船を打って、カゴに入れることができればポイント獲得となります。
ちょっとゴルフを思わせるような感覚で行なうことができますが、力加減がなかなか難しいです。
⑯輪っか拾い
新聞紙を丸めた棒を活用します。
床に紙で作った輪っかを設置し、その輪っかを棒を使って拾っていきます。
輪っかにも新聞紙を活用してもいいですが、色紙を使うと色を活かして「拾う色を指定する」などのアレンジもできます。
利き手とは反対の手を使うと難易度がアップします。
⑰何が見えるかなクイズ
新聞紙の中央に丸い穴をあけましょう。
その新聞紙の穴から物の一部だけが見えるように覗かせます。
利用者さん側から見て、その限られた情報から隠れているのが何なのか当てていただくゲームです。
視力の関係上見えづらい場合がありますので、少人数のグループに分かれて利用者さんの近くで行なうと見えやすいでしょう。
デイの備品などを活用し、グループ内で出題側と回答側に分かれていただくのもおすすめです。
(最初~00:25)
⑱バランスゲーム
新聞紙を丸めた棒を用意します。
それを手の平に載せて、バランスを保ち倒さないようにするというシンプルなゲームです。
安全のため椅子に座ったまま、絶対に腰を浮かせることなくやってみましょう。
思った以上に難しいですよ(>_<)
(00:26~00:48)
⑲新聞で物送り
動画ではタオルを使っていますが、新聞紙でも同じことができます。
新聞の両端を2人で持って、新聞から新聞に渡すように物を送っていきます。
送る物は風船のように軽い物が基本になってきますが、新聞紙を重ねればある程度の重さには対応できるようになります。
互いに引っ張り過ぎて新聞紙が破れてしまわないようにだけ注意しましょう。
⑳棒キャッチゲーム
利用者さんは椅子に座った状態、職員さんはその側で立った状態でスタート。
新聞紙を丸めた棒を用意します。
カウントダウンと合図と当時に職員さんは上の方から棒を落とし、落ちてきた棒を見事キャッチできるかどうかを競うゲームになります。
単純ではありますが反射神経が重要になってきます。
㉑テーマ探し
新聞の中から特定のお題にあったものを探すゲームです。
例えば、「木編の漢字」、「くさかんむりの漢字」といった特定の漢字を探すといった具合です。
脳トレとしての刺激にもなりますが、新聞の文字は小さいので探すのも大変です。
虫メガネなどを用意しても良さそうですね。
それでも大変な場合は、男性の写真、女性の写真といった分かりやすいお題に変更してもいいでしょう。
㉒新聞たたみ
単に新聞をたたむだけではありません。
足を使って新聞をたたんでいきます。どこまで小さく折りたためるでしょうか。
足先のトレーニングにもなりますね。
手でおこなっても、いかに小さくたたむことができるか競ってみるとこれも手先のトレーニングになりますし、かなりお手軽ですよ!
㉓新聞紙の袋づくり
新聞紙で折ってつくる簡易的な袋です。
新聞紙でつくるので、汚れても問題なく使い捨てができますし、簡単にすぐ折ることができます。
比較的自立度が高い方で、ご自宅で畑を持っている方は収穫した野菜を入れておいたりといった使い方もできそうですね。
㉔破って形をつくってみよう
新聞紙を手で破って、特定の形をつくってみましょう。
動画では猫の形をつくっています。
新聞紙は破りやすい紙でもあるため、手先の力にあまり自信がないという方でも取り組みやすそうですね。
新聞の写真などによる色がそれぞれの作品に違った味を出してくれますので、色紙を切り取っておこなう切り絵ともまた違った魅力のある作品が仕上がるでしょう。
㉕キャップ帽づくり
新聞紙で兜を折った経験のある方はきっといらっしゃると思います。
しかし、キャップ帽はつくったことのない方の方が多数なのではないでしょうか?
今回は、なんとも珍しい新聞紙のキャップ帽です。
自分で作った帽子の被り心地はどうなるでしょうか?
㉖新聞紙のグローブでキャッチボール
なんと、新聞紙でグローブも折ることができます。
新聞紙が折り紙と違って大きな紙なので、このように実際に身に着けることができるのも魅力ですね。
新聞紙を丸めたボールを用意し、このグローブをつかってキャッチボールをしても新聞尽くしのゲームになって楽しそうですね。
㉗紙粘土づくり
紙粘土は、細かく裁断した紙に糊などを加えることでつくられています。
小学生の夏休み工作の心強い味方でもありますね。
そんな紙粘土も、材料を揃えればお手軽につくることができます。
今回は、そんな紙粘土の材料に新聞紙をつかってみましょう。
紙粘土が出来たら、それを使って何か作品をつくるとまたいっそう思い入れのある作品が出来そうですね。
㉘新聞紙のマジック
新聞紙を活用した簡単なマジックです。
余興として職員さんが披露するのが一般的ですが、利用者の皆さんにも挑戦していただくのも楽しんでいただけそうですね。
㉙輪っかリレー
新聞紙の棒と輪っかを用意します。
棒に輪っかを通し、棒から棒に輪っかをバトンタッチしていきます。
(※輪っかには、直接手を触れてはいけません)
うまく次の人に渡せるでしょうか?
㉚新聞紙のコサージュづくり
なんと、新聞紙でコサージュをつくることができます。
これは意外な工作ですね。
細かい動作も含まれているので、ちょっと難しいかもしれません。
新聞の写真による色がまた独特の雰囲気を醸し出してくれるので、新聞ならではの味が出ますね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
新聞紙を使ったレクリエーションを30種類紹介しました。
説明文だけではよくレクリエーションの流れや動きなどがよくわからない場合は、動画を参考にして皆さんの働くデイサービスなどでできるようにアレンジしてみてください。
今回紹介した新聞紙のように、身近なものをレクリエーションの道具にすることは十分に可能です。
大きな費用もありませんのでたくさん用意して、高齢者にとって楽しいレクリエーションになることを期待しています。