利用者のみなさんはおそらく、特に女性の方であれば、おはじきで遊んだ経験があるではないでしょうか。
職員さんの場合、若い世代の方だとおはじき自体は知っていても遊んだことはないと言う方も少なくはないと思います。
利用者さんにとっては昔懐かしの遊び道具であるおはじきは、もちろん今でも販売されており100円ショップでも棚に並んでいるため、安価で大量に用意できることが魅力と言えます。
小さい遊び道具であるため、指を使ったゲームを楽しむことができ、それは手先の運動につながります。
今回は、そんなおはじきを活用したレクリエーションをご紹介します。
目次
高齢者向け!!おはじきレクリエーション【10選】
①おはじき取り
便宜上このような名前で紹介しますが、おはじきの基本的な遊び方の1つです。
用意するものは「たくさんのおはじき」と「大き目の布」。
大き目の布の上でやらないとおはじきが飛び散って片付けに手間がかかるほか、おはじきを紛失したりする可能性もありますので、布は必ず用意しましょう。不要になった毛布やシーツなどでも問題ありません。
ルールは簡単。
おはじきを片手で掴み、それを上に向かって軽く投げその間に手を返して手の甲でキャッチします。
今度は手の甲のおはじきを軽く上に投げ、それを手で握る形でキャッチします。そこで握れた数が取り分です。
簡単そうに見えますが、高得点を狙うにはコツがいりそうですね。
②おはじきシュート
段ボールの板を用意します。
その端にゴールとなる物を作っておきましょう。
そのゴール目掛けて指でおはじきを弾き、シュートを狙います。
入った数が得点になりますが、飛ばす力が足りないとゴールに届かなかったり、力加減はばっちりでも狙いがそれることもあるので、焦らずよく狙ってやってみましょう。
③色分けおはじき
おはじきの色が3~5種類程度になるようにおはじきを用意します。(数は20~30程度がいいでしょう)
開始の合図と同時におはじきを色分けし、間違えずに色分けができたタイムを競ってみましょう。
「指を使って机の上を這わせるようにしても良し!」「掴んで移動させても良し!」色分けすることができるのであればやりやすい方でやっていただきましょう。
動画は紙コップを使っていますが、おはじきと入れ替えて使いましょう。
④カーリング風ゲーム
紙の中央に丸い的を書いておき、指でおはじきを弾いて上手く的の上に乗るようにしてみましょう。
的は止まった位置によって得点が変わる形になります。
「相手のおはじきを外に弾き出す」「自分のおはじきに弾いたおはじきを当てて中央に寄せる」というのもOKです。
しかあし、勢い余って自分で自分のおはじきを外に弾き出してしまってもそのままゲームが進みますので、自滅に注意する必要もありそうですね。
⑤おはじき掴み
豆掴みゲームをおはじきで置き換えてやってみましょう。
ただし、おはじきは素材や形状の関係でお箸では非常に掴みにくいでしょう。
そこで使用するのはご自身の人差し指と中指のみ。
しかも、利き手とは反対の手、つまり右利きの方は左手、左利きの方は右手でやっていただきます。
怪我や麻痺のある方は動かしやすい方の手でやっていただきましょう。
指2本のみを使うので、手とは言え一度に大量に掴むことはできず指先の運動になりますね。
⑥おはじき当て
便宜上このような名前で紹介していますが、これも基本的なおはじき遊びの1つです。
まずはどのおはじきを使って、どのおはじきを当てるのかを決めます。2つのおはじきの真ん中に指で線を引きましょう。
使うと決めたおはじきを指で弾き、的に決めたおはじきを狙います。
狙ったおはじきに当たったら、また指で線を引きます。触らずに引けたら、1つおはじきを取ることができます。
線を引き時におはじきに触れてしまった場合、弾いたおはじきが狙いをそれた場合は失敗です。
成功すれば失敗するまで続けることでできるので、上手い方は1番手の時点で勝ちが確定してしまうかもしれませんので、場合によっては1回ずつで交代というルールにしても良さそうです。
⑦おはじきダルマ落とし
おはじきを活用したダルマ落とし風のゲームです。大き目のおはじきを使うとこのゲームはよりやりやすくなります。
おはじきを縦に積み上げましょう。その積み上げたおはじきを狙い、手元のおはじきを弾きます。
上手く当てて一番下に来ているおはじきを弾き飛ばし、なおかつタワーを崩さずにできれば成功です。
勢いが足りなければ弾き飛ばせず、強すぎればタワーが崩れてしまうため加減がなかなか難しそうですね。
⑧おはじきタワー
おはじきを縦に積み上げていきます。
シンプルですが、大き目のおはじきを使ったとしても小さな遊び道具を高く積み上げることを目的としているので、指先の運動にはなりそうですね。
使うおはじきも下が平らで上が少し盛り上がる形をしているタイプの物だと積み上げるのは困難になるので、両面共に平らな物を選びましょう。
⑨おはじきサッカー
サッカーとは言ってもおはじきを蹴るわけではありません。
おはじきをサッカー選手に見立ててテーブル上でサッカー風のゲームをします。
ボールは軽くて当てやすいピンポン玉を使うのがいいでしょう。
選手であるおはじきを弾いて、ピンポン玉に当てて相手のゴールにシュートしましょう。
⑩銭形平次ゲーム(おはじきの的当て)
気分は時代劇でも大人気の人物、銭形平次になったつもりで楽しんでいただきたい的当て風ゲームです。
銭形平次の投げ銭のようにおはじきを投げて、的を狙います。的を倒すのはおはじきの勢いでは難しいかもしれないので当たれば得点としてもいいでしょう。
例として挙げている動画のように当ててはいけない的を混ぜておくと、ちょっとスリルも味わえますね。
ちょっとアレンジするのであれば、的をカゴにしてそこに投げ入れる形でもいいでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
このように、おはじきを使ったゲームは手先を使ったものはもちろんですが、思い切って投げたり、積み上げたりといった方法で楽しむことができます。
手軽に用意できる昔ながらの遊び道具であり、尚且つアレンジして遊ぶこともできるので利用者のみなさんが予想していなかったようなゲームを提案するのもいいですね。
ぜひ、懐かしい遊び道具で懐かしの遊びから新しい遊びまで幅広く楽しんでくださいね。