施設では普段から、利用者さんが楽しめるレクリエーションを計画しているかと思います。
そんな中でも、職員さんが特に力を入れ、利用者さんも特に楽しみにしているのがイベントではないでしょうか。
イベントは季節感も強く感じられる機会ですので、外出の機会が少なくなっている方にとっても良い刺激となります。
今回は、利用者さんに喜んでいただけるようなおすすめイベントをご紹介します。
目次
施設でおすすめ!!高齢者が喜ぶイベント【10選】
①お花見
春の行事と言えば、これを思い浮かべるのではないでしょうか。
年度が変わって初めての行事でもあるかと思いますので、大きな節目の行事の1つですね。
しかし、地域によってはお花見に適した場所があまり近場にはなかったり、あっても混雑して外出行事として企画するのが難しいケースもあるでしょう。
おこなう場合も、安全には十分に注意する必要がありますね。
実際に行くのは難しくても、皆さんで事前に桜の壁画をつくりそれを見ながらお団子や甘酒を楽しめる日にしてみても良いですね。
これなら天候にも左右されませんね。
②ひな祭り・端午の節句
普段は利用者の皆さんが主役になる行事ではなく、どちらも小さいお孫さんが居る方は祝っているものになるでしょう。
しかし、おやつには雛あられや柏餅を提供したり、その直近のお風呂を菖蒲湯にするなど、あまり派手ではありませんが季節を感じられる行事になってくれます。
皆さんが幼い頃のひな祭りや端午の節句について話す機会にもなりそうですね。
③運動会
運動会と言えば、秋と言うイメージが強いのですが近年では春に実施している小中学校も珍しくはありません。
開催時期は地元の学校の時期と合わせてみてもいいでしょう。
玉入れなどの懐かしい種目を取り入れながら、チームで競い合う白熱したイベントになってくれます。
勝っても負けても楽しめる、そんな1日にしたいものですね。
小中学校の運動会には保護者がおこなう競技もありますので、施設の運動会では職員さんがおこなう競技を入れてもいいでしょう。
④夏祭り
夏の行事の代表格と言えば、これですね。
ヨーヨー釣りや射的などの、夏祭りの定番かつ懐かしいゲームをいくつか提供してみましょう。
また、メニューも焼きソバやお好み焼き、かき氷といった夏祭りらしい物を計画できるといいでしょう。
座ったままできる盆踊りなども楽しめます。
可能であれば花火を含めて楽しむことができると良いのですが、場所を選びますし、夜でないと綺麗に見えないため難しいです。
そのため、特養などの入所施設やそれに併設されたデイであればデイ利用者の方とご家族も招待し、大きな規模でのイベントを夜に開催するのもいいでしょう。
準備はその分大変になりますが、皆さんに夏を満喫していただける機会になりますよ!
⑤喫茶外出
季節を問わず楽しめる行事です。
比較的近場でおこなうことができ、普段なかなか行かない場所に出掛けることができる機会は利用者さんにとってもいい刺激になります。
しかし、注意すべき点としては外出先の候補となるお店に事前にアポを取っておくことを忘れてはいけません。
おそらく10数名で行くことになるため「希望する時間帯での団体利用の可否」であったり、「車椅子の方の動線が十分に確保できるか」、「トイレは使いやすいものか」、「駐車場のスペースはどうか」など利用者さんが安全に楽しめるものにするためには、このようにいくつかの確認事項があります。
⑥音楽祭
秋は、芸術の季節でもあります。
皆さんにとって身近な芸術の1つである音楽を楽しんでみましょう。
音楽に関するボランティアさんを招いて楽器の演奏や歌を披露していただいたり、皆さんでカラオケをしたり、楽器に触れていただいたり、職員さんの出し物を披露したりと、音楽に関するイベントとして盛り上げてみましょう。
懐かしの音楽に触れることができれば、それは回想法の1つにもなりますね。
⑦クリスマス会
長年日本でも親しまれているクリスマス。
利用者さんの中には、お孫さんにプレゼントを贈る方もいらっしゃるでしょう。
冬を代表する行事ですので、利用者の皆さんへのプレゼントも用意しながら楽しんでいただける冬らしいレクリエーションを取り入れられるといいですね。
⑧誕生日会
おこなおうと毎月でも実施できるイベントですね。
その月が誕生日の利用者さんをまとめてお祝いする形になります。
誕生月の利用者さんにメッセージカードを贈ったり、その日の昼食を特別なメニューにするなど、派手ではなくても皆さんでお祝いできる日にできると良いでしょう。
実施する場合は、その月ごとにあまり大きな差が生じないように、だいたい同じような規模で実施できると良いでしょう。
その月が誕生日ではなくても、特別なメニューが出る日ということで楽しみにされる方も多くなりそうですね。
⑨新年会
おめでたい新年を施設でも祝ってみましょう。
懐かしい福笑いやすごろくといったお正月の伝統的な遊びを取り入れてみたり、書初めをしてみるのも貴重な体験になりそうですね。
おそらく皆さんもお餅は食べ飽きているかもしれませんので、一風変わったお餅のデザートを用意してみると喜んでいただけるでしょう。
また、人が多くてなかなか出かけられない初詣も施設内でその雰囲気だけでも楽しめますのでやってみてもいいでしょう。
⑩節分
ちょっと痛いかも知れませんが、職員さんには一肌脱いで鬼になっていただきましょう。
掃除も簡単で、もしも他の人に当たってしまっても危険が少ないように新聞紙を軽く丸めたボールを用意して豆の代わりにしてもいいでしょう。
お昼ごはんに恵方巻きを出すと、また一層季節を感じられそうですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
このように、施設内での物や外出行事も含めて季節を感じられるイベントは複数考えることができます。
とは言え、毎月毎月大きな規模のイベントにして力を入れすぎても職員さんの負担が大きくなり過ぎてしまうでしょう。
大規模なイベントは年に数回と回数を決めておき、他のイベントに関してはレクリエーションや食事にその月の行事に関する物を取り入れるだけでも楽しんでいただけるでしょう。
利用者さんに楽しんでいただくのは勿論大切ですが、職員さんが無理をし過ぎないような計画でおこなってみましょう。