『貼り絵(ちぎり絵)』に挑戦したことはありますか?
台紙に手でちぎった紙を貼り付けていくことで完成させる作品ということは知っていても、実際に作ったことのない人も多いと思います。
季節にあった野菜や果物、風景であったり、人物や動物など作成できるテーマの範囲はとても幅広いです。
今回はデイサービスなどでの作品づくりにもおすすめしたい貼り絵(ちぎり絵)についてご紹介します。
目次
貼り絵(ちぎり絵)の魅力・効果
①手先の運動になる
和紙や折り紙などを手でちぎって貼りつけていく作業は指先を活用した作業であり、鉛筆で絵を描くのとはまた違ったものです。
慣れない作業だと難しく感じるかもしれませんね。。
紙をちぎって貼りつけていくという動きは、手先の運動にもなり、色の組み合わせやバランスを考えながら紙を貼りつけていく作業であるため、脳の刺激にも良いでしょう。
また、和紙を使うのと折り紙を使うのではまた印象が違ってきます。
和紙は柔らかい雰囲気が出せますし、折り紙はよりカラフルにできます。絵を作るだけではなく、文字との組み合わせも魅力的です。
折り紙と和紙の両方を1つの作品内で活用しても良いと思います。
②作品に個性がでる
紙を手でちぎるという作業ですので、測って決まった大きさに紙を切るのとは違い1つ1つのパーツが不規則な形、やぶれ目を見せてくれます。
そんなパーツの味を生かして、作品には『自分らしさ』が自然に出てきます。それができるのがちぎり絵の魅力です。
単に見本を見て絵を描くという動作をイメージしてみましょう。
全く同じ見本を見て描いても、絵の得意・苦手もありますので、描いた人によって持ち味があるため絵の印象は変わってきますよね。
ちぎり絵もそれと同じように全く同じ構図で同じテーマの作品を作っても、その人によって違った印象を見せてくれる作品になるのです。
「この花はこの色だ」という常識にとらわれず、自由な発想で取り組んでみてください。
貼り絵(ちぎり絵)の作り方
貼り絵もいきなり始めようとしてもそう簡単にはできません。
基本的な手順を確認するには気軽に調べることができるインターネットを活用することをおすすめします。
静止画でも手順を確認することはできますが、実際に動いて見える動画はより分かりやすいです。
参考までに下記の動画をごらんください。
用意するものと注意点
用意するものをまとめてみましたので、参考までに。
用意するもの
スティックのりを使うと和紙が変色する恐れがありますが、でんぷんのりはそれを防ぐことができるのでおすすめです。
また、手にのりがついてしまうとちぎろうにも紙が指にくっついてしまうので、おしぼりやウェットティッシュがあると良いです。
ちぎり絵とは言いますが、はさみを使ってはいけないと言うルールもありませんので、その方に合わせて利用するかしないかを決めましょう。(使うときはケガをしないように注意しましょう)
そして、貼り絵をするに当たって重要なのは作品のテーマ(下絵)です。下絵については次の項目でお伝えします。
下絵を無料でゲットしよう!
ここでは、下絵を無料でダウンロードできるサイトをご紹介します。
下絵を全て手書きで用意するには手間と時間がかかり、難しいです。
サイトを活用すると下絵のラインナップから季節に合ったものや、初心者向けのものからちょっと難しいものまで出てきます。
利用者さんに合わせていくつか用意するのをおすすめします。
様々な作品づくりに繋がる下絵を多く掲載している一例として、下記のホームページをぜひ活用してみて下さい。
⇒けあとも(オススメ!!)
また、塗り絵のデザインを下絵にしても良いかと思います。塗り絵サイトをまとめた以下の記事を参考にして下さい。
下絵のデザインを選ぶコツ
職員だけの先入観で作品のテーマを決めてしまうのではなく、柔軟な発想での作品づくりにも繋がります。
1つのテーマに決めてしまって作品づくりに取り掛かるのではなく、職員で下絵サイトから2~3種類程度、比較的難易度の低そうな作品をピックアップして利用者さんに選んでいただける形をおすすめします。
せっかく幅広い作品が作れる貼り絵なので、選択肢を狭めてしまうのは勿体無いからです。
下絵を描くのが苦手という人にとっても、こういった下絵が気軽に入手できるのはありがたいですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
貼り絵も手軽に始められる作品ではありながら非常に幅が広いです。
絵が苦手な方は絵とつく作品を敬遠してしまうかもしれませんが、下絵サイトを活用することでその心配は解消されます。
作ることができるテーマがとても幅広いので、テーマを決めるのも迷うかもしれませんが、そう感じられるということはそれだけ貼り絵を楽しいと感じられる証拠ともいえます。
段階を踏んで少しずつ難しい作品へとステップアップしていけると良いでしょう。
ぜひ貼り絵を楽しんでみてください。