
施設でも年に1回の運動会を行事として開催するところが多いかと思います。
しかし、運動会に参加するのが高齢者ともなると小学校や中学校で取り組まれるような種目をそのまま実施することは困難です。
それが特養ともなれば、比較的自立度の高い方もいる施設とは違い、要介護3以上の方になるため最低でも車椅子で実施することを想定しなければいけません。
運動と言う点だけにとらわれず、入所者さんが参加しやすいプログラムにできるのが理想的です。
では、どのような種目であれば特養の運動会に適しているのでしょうか。
今回は、特養の運動会向けの種目についてご紹介していきます。
目次
特養向け!!おすすめ運動会種目ネタ【15選】
①玉入れ
運動会の種目を代表する1つです。座ったまま玉を投げてカゴに入れていただくというシンプルなゲームですので、座ったままでも参加することに支障はありません。
玉は新聞紙などを丸めた軽く、万が一当たってしまった場合でも安全性の高いものを用意できるとより良いでしょう。
入所者さんが落ちた玉を取ろうとして、立ち上がってしまわないように見守りすることも大切になってきます。
②踊り
小学校や中学校の運動会では、何かしらの踊りを取り入れているところも多いものです。
それを特養でおこなうとなると、普通に踊るのは難しいため座ったまま体を動かせるものを実施できるといいでしょう。
座ったままできる踊りは意外と多く、様々な曲を楽しむことができますよ!
③応援合戦
運動会は体を動かすだけではなく、思いっきり声を出す貴重な機会でもあります。
気分は若々しく、無理のない範囲で大きな声を出していただくのもいいでしょう。
ポンポンなどの小道具があると、より盛り上がりますね。
④豆掴みリレー
リレーも運動会を代表する種目の1つですが、流石にみなさんに走ってもらうわけにはいきません。
と言うわけで、リレーの雰囲気を味わえるゲームを取り入れてみましょう。
豆を箸で掴んで別の皿に移し変える豆掴みゲーム。これをリレー方式でやっていただきましょう。
焦ってしまうとうまく行かないので、1つずつ確実に掴んでいくのが勝利のコツです!
⑤玉送り
施設内で大玉送りをするのは流石にスペース的に難しいものがありますね。
そうなると、規模を少し小さくして実施していただくのが良いでしょう。
お手玉をうちわに載せ、次の方のうちわにバトンタッチしていく形で最後の方までより早くお手玉を送ることができたチームの勝ちです。
お手玉に直接手で触れないように、頑張っていただきましょう。
⑥綱引き風ゲーム
運動会の定番の綱引きを連想できそうなゲームです。
箱と紐を結びつけておき、箱の中にボールを入れて置けば準備完了です。
紐を引っ張っていただき、先に箱の中のボールをゲットできたチームの勝ちになります。
綱を引っ張り合うのは流石に危ないですが、これなら綱引きのような雰囲気だけでも楽しんでいただけますね。
⑦ボウリング
基本的には個人種目ですが、少しアレンジを加えて団体競技にしてみましょう。
ピンをいつもよりも多く用意します。
1人1球ずつ転がしていただき、倒せたピンの合計数を競ってみましょう。
通常のボウリングのように転がしても、動画のようにボールをバウンドさせても盛り上がりますよ!
手が動かし難いけど、ボールを蹴ることはできそうな方が見えた場合は座った状態からボールを蹴っていただくというのもありです。
⑧ボッチャ風ゲーム
ボールとお手玉を用意します。
各チーム1人1回ずつお手玉を投げ、最終的にボールに一番近い位置のお手玉があるチームの勝利です。
狙いを大きく外れたお手玉があっても、仲間のお手玉をボールにぶつけることでそのお手玉の近くにボールを動かすといった戦法も有効です。
⑨ビーチボール合戦
複数のビーチボールとお手玉を用意します。
両チームの真ん中にビーチボールを並べたら準備完了。
お手玉をビーチボールにぶつけ、相手の陣地側に送り込みましょう。
より多くのビーチボールを相手側に送り込んだチームの勝利です。
⑩棒倒し
お手玉を使い、ラップの芯を立てて固定した状態からスタートします。
各チーム1人1つずつ、お手玉を取っていきます。
その際に棒を倒してしまったチームの負けになります。
棒の前まで自力での移動が難しい方は、職員さんがサポートしてくださいね。
⑪イントロクイズ
施設での運動会ですので、体を動かすことだけにとらわれずに頭の体操になる種目もいくつか組み込んでみるといいでしょう。
懐かしの昭和の曲を使ったイントロクイズであれば、懐かしい気分に浸ることもできますし、回想法の面も持ったゲームになりますよ!
⑫旗揚げゲーム
これも脳トレ的な面を持ったゲームになります。
フェイントを入れながら指示を出していただきますが、あまり複雑なフェイントにはならないようにしてくださいね。
最終的な脱落者が少ないチームの勝利です。
⑬的当て
ボールを投げて、得点の書かれたペットボトルなどを倒していただきましょう。
距離はあまり遠くなりすぎても、投げるのが難しい方も見えるのでやや前の位置から投げる形にしてもいいと思います。
⑭お手玉グラグラ
ラップの芯の上にプラスチックトレーを載せ、その上にお手玉を積めば準備は完了です。
各チーム1人ずつ順番に、1つずつお手玉を取っていきます。
その際に芯を倒してしまったらそこで失敗です。
最終的により多くのお手玉を取ることができたチームの勝利です。
⑮紙コップタワー
チームで協力して紙コップのタワーをより高く積むことができたチームの勝利です。
1人あたりに決まった数の紙コップを振り分けておくといいでしょう。
今では危険だと言うことで廃止される小学校や中学校も少なくない競技ではありますが、高齢者のみなさんにとっては懐かしい組み体操を思い出しそうなゲームですね。
まとめ
デイサービスであれば、棒サッカーなどの動きの大きいゲームもプログラムとして組み込めそうですが、特養ではそれは難しいです。
足だけではなく、手の力が弱っている方も多いため、できる限り負担になるような動きは避けるのが望ましいと言えます。
手足を動かすゲームだけではなく、脳トレ要素を持ったゲームを取り入れたり、運動会とは言え勝ち負け関係なく一緒に体を動かせる時間をつくれると良さそうですね。
ぜひ、運動会を楽しんでください。