今回は、お正月の壁画制作におすすめの作品集をご紹介していきます。
お正月、つまり「新年を迎えるおめでたい時」。初日の出を拝んだり、初詣に出かけるのもお正月ならではの伝統です。
また、お正月ならではの伝統的な遊びも存在するなどお正月という行事1つを見るお正月の壁画には、お正月を連想できる伝統的なものを中心におこなうのがおすすめです。
先取りお正月🐵🎍💖✨
明日、子ども達と絵馬作りして壁面完成する予定です♪今年の仕事は今年のうちに終わらす🐏👋 pic.twitter.com/jNV8OXVqLv— なもっちぁん@四池家 (@NamocchanA78) December 27, 2015
それでは、さっそくお正月のおすすめ作品集をご紹介していきます。
デイサービスの壁画レクとして、ぜひ取り入れてみてください!
目次
【高齢者向け】お正月の壁面(壁画)製作作品集 10選
①絵馬
みなさんは初詣と言うと何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく、多くの方は「おみくじ」を連想するかと思います。
どんな結果が出るのかドキドキしながら引くおみくじも初詣の醍醐味ですが、こちらも忘れてはいけません。
絵馬に願いを書く際は、神様がどこの誰か分からないといけないということで最低限、名前は書くべきであると言われています。
ちなみに、絵馬の起源は、神様に神馬(しんめ)として生きた馬を献上する古代の風習にあると言われています。
(穂高神社にある木製の神馬像 出典:Wikipedia)
それが時が経つに連れて、木で作った馬に変化。
そして、平安時代には絵に描いた馬を奉納するようになり、室町時代にはそれが小型化かし、更に庶民の間に広まったのは江戸時代とされています。
作品としては動画のように折り紙だと小型ですので、もう少し大きめにした場合は段ボールや厚紙を絵馬の形にカットするといいでしょう。
②しめ縄
お正月に欠かせない飾りと言えば、しめ縄でしょう。
日本神話の「天岩戸(あまのいわと)」伝説がしめ縄のルーツだという説があります。
そんなしめ縄には、お正月に歳神様をお迎えする家の中に、邪気や厄災などが入ってこないようする結界を意味しているものであり、家内安全・厄除けのご利益があるとされています。
お正月になると玄関に飾っているお宅もよく見かけますね。
この作品は全て紙で作っているので外に飾るのはちょっと心配ですが、壁飾りにしてしまえば問題ないでしょう。
③門松
お正月と言えば、門松の存在も忘れてはいけません。
お店などでは店先に飾ってあるのを見かけますが、大きな飾りになるため施設では場所を取ってしまい飾りにくいというデメリットがあります。
それを解消するのが壁画でもあります。コンパクトサイズではありますが、お正月らしい門松を施設内でも楽しむことができます。
「歳神様が降りてくる際の目印」としての意味があるものですので、歳神様に来ていただけるようにと、願いを込めて作ってみましょう。
④羽つき
羽つきは伝統的なお正月の遊びであり、女の赤ちゃんの無病息災のお守りの意味も持っています。
羽つき自体は室町時代から存在していましたが、庶民の間に広まったのは江戸時代からと言われています。
元々、羽つきの羽はムクロジという木の実の種に鳥の羽をつけ、蚊を食べるトンボに見立て蚊除けのまじないとされていました。
蚊は当時から疫病を運ぶ存在であったためです。今も昔もそこは変わらないですね。
そういった背景もあり、羽つきには厄除けや無病息災の願いが込められる形となりました。
ちなみに江戸時代には、景気を跳ね (羽) 上げると言う意味を込めた商売繁盛の縁起物としても親しまれていました。
⑤着物
初詣に出かけると、着物を着て参拝に来ている方も少なくはありません。
特に女性の方はせっかくの機会ということもあり、普段はなかなか着る機会がない和服に袖を通す方は珍しくはありません。
日本の伝統的な行事に参加するわけですので、思い切って和服というのも趣があるものです。
ちなみに参拝には作法があるのは有名な話ですが、和服の場合は和服を着ているからこそ意識すべきポイントもあるようです。
着物で参拝に行く方は調べてみても良いでしょう。
⑥コマ
童謡の「お正月」の歌詞にも登場するコマ。
近年でも100円ショップなどで年間を通して売られている玩具ではありますが、昔と比べるとあまり身近な存在と言う気がしないものでもあります。
しかし、お正月にコマ回しをすることには、しっかりとした意味が込められています。
コマにはしっかりと芯が通ってクルクル回ることから、「物事が円滑に回る」、「お金が回る」という意味が込められて縁起物として親しまれてきました。
ちなみにコマは世界各地で作られていたものであり、現時点で最古のものとされるコマはエジプトで発見された紀元前2000から1400年程前のものと言われています。
⑦エビ
エビは漢字では、「海老」と表記しますよね。
その名のとおり、長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることを願って正月飾りやおせち料理の1つとして親しまれてきました。
腰が曲がってもみなさんには、ますます元気で過していっていただきたいですね。
⑧梅の花
梅は江戸時代から縁起物として親しまれている花であり、気高さや長寿の象徴とされています。
梅の開花時期はだいたい2月頃であり、まだまだ寒い時期から他の花よりも早く咲きます。
このことから開運や出世に繋がるとも言われています。
⑨打ち出の小槌
打ち出の小槌は、振ることにより様々なものが出てくるとされる伝説上の小槌です。
一寸法師に登場し一寸法師を大きくするなど、日本の説話や昔話に登場している宝物としても有名です。大黒様の持つ宝物であるほか、物語の中では鬼が持っていた宝物として描かれたりもしますね。
富をもたらす象徴であり、新年に福を呼び込むものであるともされています。
⑩葉牡丹
葉牡丹は牡丹の代わりに使われてきたと言われる花であり、牡丹とよく似ていることから、江戸時代頃から正月飾りとして親しまれていたと言われています。
牡丹は美しさを象徴する花であり、古くから、さまざまな工芸品や絵画の意匠としても用いられてきたおめでたい花です。
そんな牡丹は春に開花を迎えるためこの時期には手に入りませんが、牡丹に似た葉牡丹は冬になると綺麗に色付く植物です。
最初は牡丹の代用品のような扱いだったかもしれませんが、今ではお正月を彩る存在と言っても過言ではないでしょう。
以上、お正月の壁面製作としておすすめの壁画作品集でした!
このように、お正月には様々な飾りや伝統文化があり、それらにはちゃんとした意味も込められています。
今まで何となく飾っていたようなものであっても、その歴史的な背景を知ることでまた新たな気分でお正月を迎えられそうですね。
ぜひ、伝統的な正月飾りを壁画として取り入れて楽しい新年を迎えてください。