今回は、5月の壁画制作におすすめの作品集をご紹介していきます。
5月と言えば、新緑が眩しい行楽シーズンでもあり、夏も徐々に近づいてくる時期になります。
そこで、忘れてはいけないのが端午の節句です。
デイサービスで端午の節句を、お祝いしました。菖蒲湯に入り、柏餅を皆でいただきました。写真は皆さんと一緒に手作りした兜を被って、5月人形とパシャリ☆ pic.twitter.com/3ImhtqPX
— 筑波園 (@TUKUBAEN) May 4, 2012
五月人形や菖蒲湯など季節を感じられる要素も目立ちますし、特に男性の利用者さんは自身の少年時代が懐かしく感じられる方も多いですね。
端午の節句ということもあり、和風の装飾品などをモチーフにした作品にも取り組めるため、壁画づくりは手先の運動になりつつ、どこか懐かしさも感じられるでしょう。
それでは、さっそく5月のおすすめ作品集をご紹介していきます。
目次
【高齢者向け】5月の壁面(壁画)製作作品集 15選
①兜
鎧兜と言えば、武士にとっては戦場で自分の身を守るために欠かせない武具でした。
そのため、鎧や兜は命を守る象徴と考えられるようになりました。
男の子を病気や事故、災害から守ってくれますように…そんな願いを込めて飾られるようになったのです。
また、鎧や兜などの武具を飾るようになったのは室町時代の武家社会が始まりと言われています。
それが庶民に広まったのは江戸時代に庶民がそれを真似て武具のレプリカなどを飾っていたのが始まりとも言われています。
そう考えると長い歴史を感じますね。
②兜のリース
今度は折り紙で折った兜を組み合わせてつくるリースです。
折り紙で折る兜そのものは簡単ですので、折ったことのある方も多いでしょう。
和風の柄のついた折り紙でつくると、またいっそう雰囲気が出るのでおすすめです。金や銀の折り紙でもいいですね。
③弓矢(破魔矢)
破魔矢と言えば、お正月に飾るというイメージがありますね。
その名のとおり、魔よけ・厄除けのお守りとされています。
しかし、端午の節句にも飾るものであり「初節句(赤ちゃんが生まれて初めて迎える端午の節句)に飾り男子の健やかな成長を願う」という意味もあります。
④日本刀
刀も五月人形の飾りの中に含まれていますね。
子どもからしてみると、レプリカとは分かっていても何だかワクワクするような存在感があるものです。
そんな刀ですが、飾り方もしっかり決められたものがあります。
それは「鞘を上にして、柄を下にする」というものです。
これだと安定はしますが、いざ抜こうとすると抜きにくいですよね。
「刀を抜いて戦う必要のない平和な世を祈る」というような意味合いもあるので、それでいいんです。
実際に武士も戦のない時期はそのように刀を立てていたとも言われています。
⑤花菖蒲
菖蒲が端午の節句と密接な関わりのある植物になったのは、江戸時代からです。
「菖蒲(しょうぶ)」の読みが、武を重んじるという意味の「尚武(しょうぶ)」と同じであることから、「端午の節句」は「尚武(しょうぶ)」の節句として、武家の間で祝われるようになったと言われています。
ちなみに、花菖蒲と菖蒲湯に使われる菖蒲は似ているけど別物であり、同じ文字を書いて読みが違う「あやめ」も別物です。
つまり「菖蒲」の名を持つ植物で、「しょうぶ」「はなしょうぶ」「あやめ」という異なる植物が同じ時期に存在するという何とも興味深いことになっているんです。
⑥こいのぼり
こいのぼりの始まりは江戸時代と言われています。
昔から立身出世のシンボルとして、武者のぼりには「鯉の滝登り」の図柄が描かれていました。
みなさんも滝を昇った鯉が龍になるという話も聞いたことがあるかと思います。
この図柄を元にして作られた「鯉の小旗」が、鯉のぼりの原形とされています。
しかし、現代のこいのぼりと言えばまるで空を泳ぐ鯉のような立体的な形をしていますね。
この形になったのは明治時代以降です。
⑦吹きながし
こいのぼりの一番上には吹きながしがありますね。
5色(青・赤・黄・白・黒)で構成されている吹流しの色は、古代中国の「陰陽五行説」に由来しています。
五行は「青=木」、「赤=火」、「黄=土」、「白=金」、「黒=水色」で表されています。
他にも様々な意味が込められており、詳細の説明は省略しますが調べてみるとなかなか面白いですよ。
作品としては1枚の紙から作るのでカラフルに、とはいきませんが雰囲気は味わえますね。
⑧柏餅
柏餅と言えば、端午の節句に食べられる伝統的な和菓子ですね。
柏餅にはちゃんとした意味も込められています。
柏の葉には、新芽が出てから古い葉が落ちるという特徴があります。
この特徴から、「家系が絶えない」「子孫繁栄」を連想できるということで、縁起物として広まったと言われています。
⑨金太郎
端午の節句に飾られる人形の中には、昔話でもお馴染みの金太郎をモデルにした物もありますね。
私達がよく知っている昔話の金太郎ですが、酒呑童子という鬼を退治した坂田金時の幼少期の伝説を題材にしたものです。
⑩藤の花
藤の花は4月から5月頃に見頃を迎える花です。
上から垂れ下がった形の紫色の綺麗な花が印象的ですよね。
しかし、花ではなく蔓に注目して見ると、蔓がしっかりと巻き付いて育つ様子が分かります。
綺麗なだけではなく、力強さも感じますね。
その蔓の様子から「決して離れない」という花言葉を持つようになりました。
⑪カーネーションのリース
5月の第2日曜日は母の日です。スーパーやコンビニなどでも大々的に売り出しをしていますね。
そんな母の日に贈るのがカーネーションです。
赤いカーネーションは「母への愛」という花言葉を持っており、母の日に贈るにはぴったりな花と言えます。
また、可愛らしい色ということもありピンクのカーネーションも人気があります。
⑫薔薇
美しい花には棘がある…まさに綺麗だけど棘のある花と言えば薔薇ですね。
様々な色・品種のある花で人気の高い花でもあります。
薔薇は品種だけではなく、地域や気候にもよってやや開花時期が変わってはくのですが、最も見頃を迎えるのは5月~6月頃と言われています。
この期に施設の壁を薔薇園のように綺麗に彩ってみてはいかがでしょうか?(*^^*)
⑬アマリリス
大きく分けると4月下旬から6月にかけて開花する春咲き、10月頃開花する秋咲きの2つがある花です。
綺麗ですが花径10~20cmというインパクトもあるので、それを作品でも再現できたら良いですね。
⑭つつじ
つつじも日本で昔から親しまれている花です。4月中旬から5月が開花時期です。
つつじも品種改良をされながら園芸用としても親しまれてきましたが、なんと江戸時代中期には現代も親しまれる品種が誕生していたというから驚きです。
⑮シャボン玉アート
シャボン玉は春の季語です。
シャボン玉は漢字で表記すると「石鹸玉」となり、なんと江戸時代から既に子どもの遊びとして親しまれていました。
心地よい春風に乗って、青い空へと高く高く上っていくシャボン玉…確かに画になりますね。
幼い頃はシャボン玉を飛ばした経験のある方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな思い出を懐かしみつつ、こんな工作に挑戦してみましょう。シャボン液ならではの味わいが出て面白いですよ(*'▽')
口腔トレーニングも兼ねた作品になりそうですね。
以上、5月の壁面製作としておすすめの壁画作品集でした!
このように5月は端午の節句や、春らしい自然を満喫できる時期です。
また、「夏も近づく八十八夜」というのは5月のことであり、翌月には梅雨が来てそれが過ぎれば夏が来る、そんな時期でもあります。
夏の足音が少しずつ近づいてくるのを感じつつ、明るい雰囲気の壁画を楽んでみてください。