年を重ねていくと低下してしまうのは筋力や記憶力だけではありません。
口腔機能も低下していきます。飲み込む力であったり、下の力が低下したり、口の渇きも気になるようになってきます。
飲み込む力が低下してしまうと、誤嚥のリスクも高まってしまいます。
そんな口腔機能を維持・向上させるにはどうしたら良いのでしょうか?
今回は、そんな時にデイサービスなどの施設で気軽に行え、自宅でもできる口腔機能を向上させる要素を取り入れたレクリエーションをご紹介します。
【高齢者向け】口腔機能向上レクリエーション!!ゲーム&運動集20選
①ストローで吸い上げろ
紙をカットして得点を記載しておき、その紙をストローを使って吸いあげて、ゲットしていきます。
吸い上げる力を鍛えることができますし、リレー形式にしてチームで競い合うといった形で行うと盛り上がります。
②ストローカーリング
テーブルの上に円形の的を書いた用紙とペットボトルのキャップ数個を用意します。
ペットボトルのキャップをストローで吹いた風の勢いで飛ばし、キャップを的の得点枠を狙っていきましょう。
カーリングのように相手のキャップを弾いてもOKです。
③早口言葉
地味ではありますが、口腔体操の1種だと思ってやってみましょう。
得意な方も居れば苦手な方も居るので、上手くできるできないを気にせずやって頂くと良いです。
④ストローリレー
数名で並んで座り、全員がストローをくわえ、最初の人のストローには輪ゴムをひっかけます。
その輪ゴムを口にくわえたストローを手を一切使わずに動かして、次の人へパスしていくゲームです。
あくまでくわえる力を活かしつつ行うので、ストローは噛まないようにしましょう。
⑤ストローサッカー
箱の両側に穴を空けておき、その箱の穴の前に座る形で2人向かい合います。
ピンポン玉を真ん中に置き、スタートの合図と同時に2人ともストローを吹きます。
その勢いを利用してピンポン玉を動かし、相手の穴に通せばゴールです。
⑥歌に合わせて 肩と首の運動
音楽に合わせて肩と首の運動を行います。
実は口腔機能の維持には肩や首の筋肉も関係してきます。
その筋肉をほぐす運動を食事前に行うことで、嚥下のリスクを減らすことにも繋がります。
⑦ティッシュ飛ばし
頭にティッシュを1枚乗せてお互いに向き合って座ります。
お互いに息を吹き、その息の力だけを使って相手の頭上のティッシュを飛ばしましょう。
⑧吹き戻し
ピロピロとも呼ばれる昔懐かしの玩具ですので、遊んだことのある方も多いのではないでしょうか。
実は何気なく遊んでいたこれも口腔機能のトレーニングに活用することができます。
意識して吹くだけでも行える気軽な体操です。
しかし、ただ吹くだけでは物足りないので目の前に紙製の的を用意し、それを吹き戻しの勢いで倒すゲームにしてみても良いでしょう。
⑨吹き矢
吹き矢を飛ばして的を倒します。
勢いが足りないと上手く飛ばないので、思い切ってやってみましょう。
⑩ブクブクゲーム
縦長の容器を用意しその中に水を張っておきます。そこにスポンジを入れます。
そこにストローで息を吹き込みます。ブクブクという息を吹き込んだ勢いだけを使ってスポンジを動かし、ぐるっと一周させてきましょう。
息継ぎをしながら慌てずやるのがコツです。
⑪口でじゃんけん
口の動きをグーチョキパーに当てはめてじゃんけんを行います。
グーは「口をすぼめる」、チョキは「舌を出す」、パーは「口を大きく開ける」。
この動きでじゃんけんをします。普段の口腔体操でもお馴染みの動作を用いているので、気軽に取り掛かることができ、脳トレにもなりますね。
⑫ストローボーリング
紙を丸めて筒状にします。これが今回のピンです。ストローで吹いてピンを倒しましょう。
トイレットペーパーの芯だと紙の筒よりも重くなるので、難易度は上がります。
⑬歯ブラシでストレッチ
歯ブラシを使って行える簡単な口腔機能のストレッチです。
歯磨きの時に同時進行で行うこともできるので、普段の生活の中に組み込みやすいのが魅力です。
⑭おでこ体操
これを行うことで喉の筋力を鍛えることができます。
食事中にむせてしまうことが多い方は飲み込む力が低下していることから、誤嚥のリスクが高まります。
座ったまま簡単にできるので、予防の段階から行っても損はないと思います。
⑮パタカラ体操と口の問題点の発見
食事の前に行う施設も多いお馴染みの体操がこれですね。
中にはなかなかうまくパタカラの音を出せない方も居るかもしれません。
そんな方の場合はどんな問題点が口の中にあるのかを発見することで、よりその方に向いているトレーニングの発見にも繋がります。
⑯ストローで段ボール迷路
段ボール迷路を作っておきます。幅は大きめで、コースは短めに作っておきます。
ピンポン玉をスタート地点にセットして、後はストローで吹いてピンポン玉を動かしてゴールを目指していきましょう。
ストローで押してはいけません。
⑰ストローゴルフ
テーブルの上、またはそれをさらに小さい規模で行う場合は箱の中にコースを作ります。ストローで吹いてピンポン玉を動かし、穴に入れましょう。
なかなか思ったようにいかず苦戦するかもしれません。。
⑱ペットボトルブローイング
ペットボトルに水を入れ、ストローで息を送り込んでブクブクさせることで口腔機能のトレーニングを行えます。
気軽にできるトレーニングですがひと手間加えます。上の方の側面に穴を空け、そこからストローを刺します。
飲み口であるキャップ部分はキャップを絞めたり緩めたりすることで抵抗を調節できるので、より個人にあったトレーニングができます。
⑲舌のトレーニング
スプーンを使って舌を鍛えます。
口の中に食べ物が残りやすい人は舌の力が衰えて来ているため、このトレーニングがおすすめです。自宅でも気軽に行えますね。
⑳ストローロケット
ストローで吹く勢いを使って飛ばすロケットです。
作るのも簡単で可愛らしいです。これを飛ばして飛距離を競ってみましょう。
強く吹くことができればそれだけ飛ばすこともできますし、競い合い楽しみながらトレーニングをすることにも繋がります。
以上、高齢者向け口腔機能向上レクリエーション20選でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
口腔機能の維持・向上を図るための体操やゲームは気軽に取り組めるものが多く、利用者さんが自宅でも行いやすい物も多いです。
ご家族にも伝えることで1人では行うのが難しい利用者さんも自宅で口腔トレーニングを日常的に行うことができるかもしれません。
しかし、口腔トレーニングになると言って張り切りすぎて息苦しくなってしまうなどと言ったことのないように注意してゲームや体操を楽しみましょう。