皆さんが職員として働いている施設やデイサービスでは、高齢者が過ごす1日の流れというのはおおよそ決まっています。
入浴があって昼食、その後食後の休憩をしたあとにレクリエーション…という流れが多いかと思います。
単調になりがちな高齢者の1日に新しい体験や刺激を感じていただくために、職員の皆さんが力を入れているのが体操やゲーム、脳トレをおこなうレクリエーションだと思います。
レクリエーションについては当サイトでもたくさん紹介してきましたが、今回は朝の挨拶に関する話をいくつか紹介します。
レクリエーションは先述したとおり、当サイトやたくさんのサイトで紹介されていると思いますが、朝の挨拶でお話しするネタというのはあまり紹介されていません。
どこの施設などでも朝の挨拶はされると思いますが、そこでただの挨拶だけで終わってしまうのはもったいないと思いませんか?
最近の車でも、朝の一番にエンジンをかけたときに「今日は〇〇の日です」と教えてくれたりしますが、それを聞いただけでも「そんな日があるんだ」と感心し、職場での話のタネになることもあります。
そんな高齢者が少しでも感心するようなお話のネタを紹介したいと思います。
【デイサービス】朝の会のおすすめネタ5つ
①今朝観たニュースのお話
定番となるお話のネタになります。
高齢者は若い方に比べて新聞を読まれる習慣が身についています。
新聞以外にもラジオ、テレビなど今日の1日が始まる前に多くの方がチェックされているものです。
そんな高齢者ですから、自身が今朝観たニュースで関心のあるお話を職員が朝の挨拶ですると、そこから会話が生まれます。
なるべくたくさんの方が興味を持つニュースで、暗くなるものではなく明るいニュースが良いでしょう。
例えば地元の有名なプロスポーツチームがあれば、その勝敗や中身のお話など盛り上がると思います。
逆にあまりメディアからの情報を得る習慣が少ない高齢者がいらっしゃっても、朝の挨拶のなかで職員さんが今朝観たニュースのお話をすることで「世の中には今、こんな出来事が起こっているんだ」と感心をよぶことができます。
②今日はなんの日?
冒頭でもお話ししたことですが、1年365日のなかで「〇〇の日」というのが必ずあります。
「そんな日のあるんだ」とこちらも感心するような日があるほどです。
例えば1月1日も元旦以外にも「神戸開港記念日」「鉄腕アトムの日」などたくさんの日があります。
「なぜ〇〇の日といわれているのか?」という由来も一緒にお話しすればより高齢者の印象に残り、関心を集めることができるでしょう。
「〇月〇日(今日の日付) なんの日」などで検索すれば、たくさん出てきます。
③健康ネタ
高齢者は若い方に比べて、健康に関する情報には敏感に反応します。
例えば「靴底の減り方によって特徴的な歩き方があり、それが原因で起こる怪我や病気もある」とお話しすればどういった反応が起こるでしょう?
健康に敏感な高齢者はおそらく、その日は歩き方により注意が向くことでしょう。
そこで正しい歩き方のコツをお伝えすると1日正しい歩き方に注意がいくはずです。
このような「自分のためになる」お話は、若い方や高齢者問わずみんな関心のあることです。
難しいネタは必要ありませんので、こちらも「今日はなんの日?」のようにインターネットやスマートフォンなどで「健康 ネタ」などと調べてみるとよいでしょう。
参考までに。
④今朝の占い
こちらもニュースなどでよく目にするコーナーですね。
ほとんどの朝のニュース番組でやっているということは、それだけ多くの方の関心を集めているということだと思います。
ただテレビでは自分に関連する血液型、星座、誕生月しか情報をおうことはできず、すべての結果を把握することは困難です。
ネットやスマートフォンなどで調べた上で、誕生月ならすべての月の結果を発表しましょう。
順位をつけたり、ラッキーアイテムを付け加えたりすればより興味を持って聞いていただけると思います。
⑤雑学ネタ
雑学や豆知識、うんちくは皆さんが好きなお話のひとつです。
上述した「今朝の占い」のように自分に関連のあるお話というのは興味を持って聞いていただけますが、その他にも面白そうだったり好奇心をくすぐるようなお話はよく聞いてくださります。
それではどのような雑学ネタが、高齢者に興味を持っていただきやすいでしょうか?
ここで例を挙げますと昔の俳優さん、歌手の雑学などです。
例えば昭和の歌姫の美空ひばりさんはかなりのヘビースモーカーだったということはあまり知られていません。
歌手の方はのどを大事にしますのでたばこはもちろん、徹底している人は氷の入った飲み物も飲まない歌手もいる中で、美空ひばりさんはあの歌唱力。
このたばこの話から健康についてのお話になっても、お話を興味深く聞いていただけるかもしれません。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回はおすすめのお話のネタを紹介しましたが、反対に個人的にはあまりおすすめしないのが日にちの確認です。
今日の正確な日にちがわかる位の認知力がある高齢者多ければ聞いてもよいのですが、そうでなければ正しく正解できないことが多く、それは失敗体験を毎日積み重ねてしまうことになってしまいます。
朝の挨拶ではみんなが楽しめる、明るい話題をお話しすれば、より高齢者の印象に残る朝の挨拶になると思います。