こんにちは!
今回は『タコスミ』について、ご紹介していきます。
以前、『イカスミ』について、成分は何?どんな味がするの?どんな料理があるの?
と、紹介してきましたが、その中で気になって止まなかったのが『タコスミ』の存在。
今回は『タコスミ』について、ご紹介していきます。
イカスミはあるけど・・・タコスミはあるの?
『イカスミ』はあるけど、『タコスミ』は…
って、ありますよね!
よく、マンガやアニメで、タコがスミを吐くシーンが描写されていますし・・・
私自身、幼いころから『タコはスミを吐く』というイメージが強すぎて、実は、イカもスミを吐くということを知った時にとても驚いた記憶があります。
…今のお子さんたちは、某ゲーム(マ〇オ)のおかげで、スミ=イカのイメージの方が強いかもしれませんね。
『イカスミ』だけでなく、もちろん『タコスミ』もあるにはあるんですが、『タコスミ』料理って、みなさん、見たり聞いたりしたことありますか?
あまりないですよね。。
『イカスミ』料理は色々と見聞きするのに、『タコスミ』料理の話にはそもそも出会ったことがありません。
けれど、本当に『タコスミ』料理は存在しないのでしょうか?
というか、そもそも食べられるのでしょうか?
イカスミは食べられる?料理とかあるの?
そもそも、『タコスミ』料理が定着・普及していない原因として、食用に適さないのでないか?という仮説が生まれました。
『タコスミ』って、食べられるのか?
こちら、答えから言ってしまうと、食べられます。
もう問題なく食べられます。
というのも、『イカスミ』と『タコスミ』の成分を比較してみると、大差なく、人体に影響のある成分が入っているわけでもないので、『イカスミ』と同じように『タコスミ』も食べることができるそうです。
ってことは、『イカスミ』料理のように『タコスミ』料理もあるのでは…?
じつは『タコスミ』料理あります…!!
タイトルにタコスミ料理はない理由!と書いておきながら、実は『タコスミパスタ』もあるんです...すみません!!
食べることができるお店の情報と併せて、ご紹介します!
■『たこスミごま豆腐』&『たこ生肝とスミ』
活たこ料理専門店 北新地 たこ茶屋
ぐるなび:https://r.gnavi.co.jp/kb8p200/
食べログ:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27002155/
大阪 北新地にある、こちらのお店はたこ料理専門店のようで、『タコスミ』を使った料理2品が楽しめるようです。食べログにはたくさんの写真が公開されています!
■『墨入りタコそば』&『墨入りタコ焼きそば』
お食事処 すむばり
公式HP:http://www.sumbari.com/index.html
宮古島にある大衆食堂の『すむばり』では、島でとれる島ダコが入った宮古そばが名物。
メインのすむばりそばはもちろん、ソーキそばにチャンプルそばと並んでいる中、『墨入りタコそば』&『墨入りタコ焼きそば』の文字。
お店のHPでは、写真が載っていませんでしたが、実際に訪れた方のブログを拝見すると、真っ黒な焼きそばの姿が!!ぜひ、食べてみたいです。
■『タコスミパスタ』
カンティナ カンタリーニ ディ ファットーリ マリオ
関東圏に住む私からすると、大阪へ行き、宮古島へ行き、段々と遠ざかった場所で見つかる『タコスミ』料理ですが、もうね、国を飛び越えましたよ。
こちらのお店はなんと、イタリア ローマにあるイタリアンレストランの様で、投稿された口コミの中には『タコスミのスパゲッティ』の文字!
地中海発祥の『イカスミ』料理でしたが、ちゃんと『タコスミ』料理も存在していたんですね。
■『生タコのカルパッチョ~タコスミソース~』&『タコスミ入り タコのすいとん』&『タコのスミ天ぷら』
忘れてはならないクックパッドの中でも、『タコスミ』料理のレシピがありました。
兵庫県は明石浦の漁業組合からレシピが提供されています!
クックパッド:https://cookpad.com/search/%E3%82%BF%E3%82%B3%E5%A2%A8
なぜタコスミはこんなにマイナーなのか?
『イカスミ』同様、食べることができるのに、『タコスミ』料理はなぜこんなにも普及していないのでしょうか?
先ほど挙げたお店での口コミなどはどれも好評で、特別味に問題があるわけではなさそうなのに…。
実は、『タコスミ』料理がこれほど普及しないのには大きな理由があります。
そう、すごく単純なお話でして、はっきり言って、商売にならないから!!!
『イカスミ』も『タコスミ』も、それぞれの身体にある『スミ袋(墨汁嚢)』にスミを蓄えており、イカやタコを捌いたり、加工する過程で、この『スミ袋(墨汁嚢)』が取り除かれます。
が、問題はその作業の難しさと、取れるスミの量の少なさと言われています。
イカを捌く際は、胴体から足を引き抜き、一緒に出てくるワタ(内臓)から『スミ袋(墨汁嚢)』を破かないように切り離すだけ。
比べて、タコを捌く際は、胴体の隙間からワタ(内臓)を引き抜くのが一般的で、この時に『スミ袋(墨汁嚢)』が破れてしまうことが多く、上手く引き抜くことができても、肝臓に『スミ袋(墨汁嚢)』が埋もれている構造のため、そこから更に取り出す作業が必要になります。
また、種類にもよりますが、タコからとれるスミの量は、イカに比べると約10分の1程度とも言われており、作業はすごく手間が掛るうえ、取れるスミの量も少ない…踏んだり蹴ったりで、商売にはならないですね。
コストがかかって大変という切り口から、イイダコで『タコスミパスタ』を作ったら・・・という記事も見つけました。
見た目も、味も『イカスミ』とそんなに変わらないなら、わざわざ『タコスミ』料理にする必要ないよね?
もう『イカスミ』料理だけでいいよね?
と、そんな会話があったかは分かりませんが、こういった背景があるため『タコスミ』料理は普及していないのでしょう。
タコスミ&イカスミの雑学
『イカスミパスタ』って…から始まり、『タコスミ』についても色々と調べてきましたが、その中で見つけた雑学を少し。
イカもタコも外敵から身を守るために、『スミ』を吐き出すのですが・・・
『イカスミ』は粘性があり、吐いた『スミ』で分身を形作り、外敵がそちらに気を取られている隙に、逃げ出すという忍者顔負けの『分身の術』で逃げる。
『タコスミ』は粘性がすくなく、外敵の視界を奪うために『スミ』を吐き、煙幕のようにして逃げる。
と、私自身認識していましたが、実は外敵の「鼻をくらます」ためのものだということがわかってきたそうです。
タコの吐く『スミ』には、敵の鼻をしびれさせる成分が入っていて、どこに逃げたか分からなくする力があるようです。
もちろん、個体差もあるので、『煙幕』としての機能をもつ『タコスミ』もあれば、『しびれ薬』としての機能をもつ『タコスミ』もあるのでしょう。
イカやタコの擬態もそうですが、生き残るために進化し続けてきた知恵。
私たちの想像をはるかに超えているなぁ、と感心してしまいました。
まとめ
ここまで、ご覧いただき有難うございます。
いかがでしたでしょうか?
今回の内容を簡単にまとめると
・『タコスミ』は『イカスミ』のように食べられるし、『タコスミ料理』も存在する。
・だけど、『タコスミ』を集めるのには手間が掛り過ぎて、商売にならない!
とても長めの記事となってしまいましたが、この記事をご覧いただいて、少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです