【視覚障害者向けレクリエ-ション 20選】目が見えなくてもできるお勧めレク!

(※2018.11.7に10選⇒20選へ変更しました)

 

 

デイサービスや使節などでレクリエーションを行なう高齢者には、片麻痺の方や怪我をされている方、様々な疾患や怪我をされている方がいらっしゃると思います。

 

そんなたくさんの疾患や怪我のなかで目の見えない高齢者がいらっしゃる場合、みなさんはどのようなレクリエ-ションを提供されますか?

 

「目が見えない」と一言で表しても、全く見えない方もいらっしゃれば、ぼんやりと輪郭が分かる程度の方もいらっしゃって、全員の症状が全く同じわけではありません。

 

視覚障害があるということは、目が見える方のように何かを見て楽しむのは困難ということです。

 

そうなるとレクリエーションの時間中に孤立する場合が多く、その孤立感からレクリエーションに参加されなくなることがあります。

 

楽しいはずのレクリエーションが、目に見えない方にとって孤独で苦痛の時間になってしまうのです。

 

視覚障害者の方がいらっしゃる施設などでは、そんな姿をみて「皆さんと一緒に、なんとか楽しい時間を過ごしていただきたい」と悩んでいる職員さんも多いはずです。

 

そこで今回は視覚障害のある高齢者が参加できるお勧めのレクリエーション20種類をご紹介します。

 

視覚障害者向けおすすめレクリエーション【20選】

 

視覚障害の程度は様々ですが今回紹介するレクリエーションの中で、皆さんのデイサービスや施設にいらっしゃる視覚障害をお持ちの高齢者にぴったりなレクリエーションが見つかることを期待しています。

 

それでは早速紹介していきます!

 

①カラオケ

 

カラオケは普段歌詞の出ている画面を見ながら歌いますが、健常者のなかでも得意な歌や何回も歌っている歌の歌詞は覚えてしまっているものです。

 

しかしカラオケは正しく歌う事ではなく楽しく歌うことが大きな目的ですので、大いに歌っていただきましょう。

 

歌うことで皆さんのストレス発散になり、コミュニケーションが生まれやすくなります。

 

 

②黒ひげ危機一髪

 

人形が入った樽に順番に短剣に見立てた棒を刺していき、人形が飛び出したら負け…という昔懐かしいゲームです。

 

必ずある場所に刺すと人形が飛び出すわけではなく、完全にその時の運任せですので全盲の方でも楽しめると思います。

 

棒を刺すときは職員か隣に居合わせている方がお手伝いしてあげてくれれば、そこでもまたコミュニケーションが生まれそうです。

 

ちなみに、このゲーム発売当初は黒ひげを飛び出させた人が勝ちというルールだったそうです。

 

ご存知でしたか??これも話題の1つになるかと思います。

 

③しりとり

 

こちらも言葉をしゃべることと記憶力に問題がなければ視覚障害者の方も気軽に参加できます。

 

参加される全員が視覚障害をお持ちの方というわけではないかと思いますので、進行状況をホワイトボードに記載しておくとゲームの流れを把握しやすくなります。

 

より楽しくするにはリズムに合わせて次の言葉を言うようにすると盛り上がるかもしれませんね。

 

④合奏(楽器演奏)

 

ギターなどの弦楽器は難しいかもしれませんが、太鼓やカスタネット、タンバリンなどの楽器は問題なく演奏できます。

 

他にもハーモニカなども演奏することができそうです。

 

合唱と同様に、みんなで一つの音楽を作り上げていくというのはとても楽しいものです。

 

また歌に自信がある方には歌っていただくのもよいですね。

 

⑤風船バレー

 

もちろんただの風船を使っては音がありませんし、周りの方の声掛けがあってもなかなか素早く反応することは難しいと思います。

 

風船の中や結び目の所に鈴をつけると、音によって風船の場所がわかりやすくなります。

 

また素手ではなくラケットなどを使えより打ちやすくなりますね。

 

慣れていただければチーム対抗戦も可能になります。

 

⑥脳トレ

 

算数などは問題文を読み上げること、クロスワードはヒントを与えると同時に答えが何文字かをお伝えすることで答えやすくなります。

 

職員さんや一緒に行なう高齢者の手助けが必ず必要となります。

 

こうすることによって時間はかかるかもしれませんが、他の方と同様の問題を解いていただくことができますね。

 

 

⑦文字並び替えゲーム

 

ホワイトボードを使い、バラバラに並べた文字を書いて正解を導き出していただくことがよくあるパターンですが、視覚障害者がいらっしゃれば職員さんが大きな声でゆっくりと読み上げることで同様の問題も解くことができます。

 

ただし文字数などはその方のレベルに合わせて行なった方がよいかもしれません。

 

 

料理当てゲーム

 

こちらも文字並べ替えゲームと同様に、料理の材料をホワイトボードに書きながら職員さんが読み上げることで答えることができます。

 

もし職員さんが考えていた正解と違った答えを、材料を言っている途中で答えたとしても、もし同じ材料を使った料理であれば正解にしてあげてくださいね。

 

⑨アラビアの壺

(画像引用元:ヨドバシ.com)

 

3×3マス目に用意されている壺を使って、壺が縦・横・斜めのいずれかで並べ、同じ音の壺を並べた方の勝ちというゲームです。

 

聴覚を最大限に利用したゲームですので視覚障害者には得意のゲームになるかもしれません。

 

もちろん健常者でも楽しめるゲームですよ。

 

【ボードゲーム説明第88弾】アラビアの壺 THE ARABIAN POTS

 

⑩時間当てゲーム

 

例えば、1分や30秒などを職員さんが決めて、高齢者自身の体内時計を頼りにその時間になったら「はい」と手を挙げていただくゲームです。

 

場所や人数の制限もありませんので、だれでも楽しめるゲームだと思います。

 

⑪イントロクイズ

 

 

テレビなどでもお馴染みの形式のクイズですね。

 

イントロを聴いて、その曲名を他の方よりも早く答えていただきます。

 

昭和のヒット曲など、馴染みのある曲であればより答えやすいでしょう。聴覚からの情報のみに頼ったクイズですので、視覚障害だから不利になるということはありませんね。

 

 

⑫箱の中身は何だろう

 

 

箱の中に、デイサービスの備品などの身近な物を入れ、中身が見えない状態のまま箱に手を入れていただきます。

 

触覚を頼りに中身を当てていただきましょう。

 

箱の中身が見えないという条件は、視覚障害の有無に関わらず同じですね。

 

⑬手上げゲーム

 

基本的には旗上げゲームと同じです。

 

旗を持っていただいてもいいのですが、視覚障害の方が一緒に取り組まれることを考えると色での指定ではなく、「右手」「左手」「両手」という指定の方法がよいかと思います。

 

⑭背中文字

相手の背中に指を這わせて、ひらがなで文字を書きましょう。書かれた方はその言葉を当てていただきます。

 

ちょっとくすぐったいですが、これも視覚からの情報を活用しないゲームですので、一緒に取り組みやすいのではないでしょうか。

 

⑮連想ゲーム

テーマを指定して、そのテーマに適した物の名前を挙げていただきましょう。

 

例えば、魚の名前であれば「鮭」「鮪」「鰯」など、思いつく限り続けていただくといった具合です。

 

 

⑯連想ゲーム2

 

 

前の方が言った言葉から思いつく言葉を挙げていただき、リレーのようにそれを続けていきます。

 

例えば「バナナ」→「黄色」→「レモン」→「すっぱい」といった具合です。

 

昔、放送されていた番組の中で行なわれていたゲームなのでご存知の方も見えるかもしれませんね。

 

⑰ブロック仕分け

全盲の方以外は目隠しをしていだだきます。

 

四角や三角など、形の異なるブロックを複数用意します。

 

それらを手触りだけを頼りに形ごとに仲間分けしていただき、そのタイムを競います。

 

分けた物と混ざってしまわないように、職員さんの手助けがあると行ないやすいでしょう。

 

⑱体操

 

 

座ったままできる体操を一緒に行なってみましょう。

 

手を挙げたり、足踏みをしたりと簡単な動作の体操であれば一緒に取り組みやすいです。

 

馴染みの曲を使ったリズム体操などもおすすめです。職員さんが側について行なうとより安心していただけるでしょう。

 

⑲アロマセラピー

いい香りによって癒されるアロマセラピーです。

 

嗅覚から楽しむことができますし、リラックス効果も期待できます。

 

⑳足湯

 

 

特に寒くなってくる秋、本格的な寒さが到来した冬には足元から温まることができる足湯はいいものです。

 

外出行事で温泉に行くことは難しいかと思いますので、ちょっとでも温泉気分を味わえるように入浴剤を使ってみるのもいいでしょう。

 

さいごに

 

いかがでしたでしょうか?

 

以上のように視覚障害者でも十分に皆さんと一緒に楽しめるレクリエーションがあることがわかっていただけたかと思います。

 

普段のゲームに少し工夫を取り入れれば、視覚障害者の方も一緒に参加できるゲームはこの他にもあります。

 

ぜひ皆さんも工夫をして視覚障害者にとってもレクリエーションは楽しい時間だと思っていただけるようにしてみてください。