みなさん、こんにちは!
つい、先日風邪をこじらせてしまい、普段見ることのない『38℃』を超える高熱が出てしまいました。家族の看病のおかげで、数日で復調しましたが、体調管理には気を付けたいと思います。
え?『38℃』で高熱なの?と思われた方がいると思います。
一般的には『36℃』台の方が多いと思いますが、私の平熱は大体『35℃』台後半なので、常時より+3℃近い発熱なんです。
介護職に就いている家族から、まるで、高齢者の様だわ…。と、言われたことを覚えています。
皆さんは『高齢者の平熱(平均体温)』ってご存知ですか?
今回はそんなお話です。
高齢者の平均体温は?
まるで、高齢者のようだと、言われた私の平熱ですが・・・
高齢者の方の平熱(平均体温)を調べてみましたが、
成人の方の正常な体温は36~37℃未満、高齢者となると約1℃下がると言われています。
つまり、高齢者の平均体温は『35~36℃程度』と言えます。
また、高齢者に限らず、体温は一日の中でも変化があって、早朝が最も低く、夕方が最も高い。
つまり、活動動しているときは高くなり、眠っているときは低くなるので、平熱を確認するときは定期的に決まった時間で確認をする必要があります。
そもそも、私たち人間は体温を一定に保つ『恒温動物』として知られており、生命維持に不可欠な『代謝』を経て、エネルギーの75%以上が熱に変換されているそうです。
ですが、なぜ高齢者の方々の平熱(平均体温)は低いのでしょうか?
高齢者の体温が若者よりも低い理由
一般的に、高齢化に伴う生理機能の低下、筋肉量の減少などが大きな影響を与えていると言われています。
同様に、50年前は全て手作業だった家事が家電に補われ、肉体労働が多かった仕事もデスクワークが増えるなど生活様式の変化も関係しているようです。
前述した体温の基になる『食事=エネルギー』が減っていては、低体温となるのも当然ですよね。
また、高齢者に限らず、私のような『低体温』の人に共通しているのが、『筋肉量の低下』とも言われています。
ここまでをまとめると
・食事量の減少によるエネルギー不足
・運動量の減少による筋肉量の減少・代謝の低下
などから、体内で生み出される『熱』が少なくなり、低体温となるようですね。
改善策としては・・・
改善策
・朝食を摂り、エネルギー不足を改善
・1日30分以上のウォーキングを行い、筋力を維持
(筋肉は上半身よりも下半身に多いので、スクワットなどの筋トレも効果的です。)
高齢者と体温。気をつけるべきこと・注意点
私は運動不足、高齢者の方々は生理的な要因からくる『低体温』の原因が分かりましたが、実は気を付けなくてはならないことがあります。
高齢者の方々は生理機能の低下から、『体温調節』の機能が低下しています。
これは同時に、暑さや寒さに対する反応や感覚が鈍っていることを示しています。
なので、知らず知らず、夏には『熱中症』、冬には『低体温症』を発症しやすくなります。
温度計を置いて、室内の空調を確認したり、適度に水分補給をしたり、適した服装を心がけるなどの対応が必要ですね。
また、それ以上に怖いのが高齢者の肺炎である『無熱性肺炎』です。
読んで字の如く、肺炎でありながらほとんど発熱がみられないケースがあるようです。発見が遅れると重症化してしまい、場合によっては、命にかかわることもある恐ろしい病気です。
高齢者ご自身では気付けない点がいくつかあります。
予防や対応としては、周りの方々の観察がとても大事になってきますね。
普段と違う様子がないか、食欲や水分の摂取量は、体温に変化は?要チェックです。
まとめ
ここまで、ご覧いただき有難うございます。
今回は、『高齢者の平熱(平均体温)』について、ご紹介してきました。
今回の内容を簡単にまとめると・・・
まとめ
・高齢者の平熱(平均体温)は、成人に比べ約1度低い。
・高齢者は生理機能の低下から、『低体温』になってしまう。
・高齢者だけでなく、『低体温』の人は『筋肉量の減少』が原因なので、運動しよう。
・体温調節が上手にできない高齢者は『熱中症』・『低体温症』・『無熱性肺炎』などの危険がある。
という内容でした。
この記事をご覧いただいて、少しでも皆さんの参考になれば、幸いです。