脳には様々な役割があるとされています。
記憶、時間や場所の認識(見当識といいます)、字の読み書き、物事の善悪の区別など・・・
日常生活を送るうえでどれも欠かすことのできない能力です。
これらの能力が低下してしまうと自宅での日常生活は困難になってくることが予想できます。
デイサービスなどで行われるレクリエーションの目的には身体機能面の維持や向上といったことに目がいきがちですが・・・・
体全体を使った運動はもちろん手先を使った細かな動きだったり歌ったりすることで認知機能面の維持にもつながるのです。
今回は認知症高齢者におすすめのレクリエーションをまとめました。
▼ 別記事に手遊びレクをまとめましたので、こちらもどうぞ(#^^#)
目次
その前に!認知症高齢者レクリエーションの注意点
認知症高齢者にレクリエーションをおこなうにあたり何点か注意することがあります。
1⃣ 認知機能面、身体機能面で能力の高い高齢者にあわせたレクをおこなわないこと
2⃣ 能力の近い少人数でおこなうこと
3⃣ 集中力の維持のため15分程度のレクをおこなうこと
4⃣ 内容は難しくなくシンプルなものであること
5⃣ 出来るだけ同じメンバーでおこない、なじみの関係をつくること
6⃣ その方の時代背景や大切にしていたこと、思い出深いものを取り入れること
これらの注意点をおさえておかないと、レクリエーションがかえって逆効果にもなりかねませんので、しっかりご確認ください。
それではさっそくレクリエーション紹介にうつっていきますね(*'▽')
認知症高齢者におすすめのレクリエーションゲーム【14選】
レク❶ パズル
アメリカの大学の研究でパズルは認知症の予防に効果があるとされています。
パズルの難易度は高齢者のレベルに合わせおこないます。パズルを行う上で大切なのは何回も続けておこなうことです。
下の動画のように、手作りパズルだと高齢者のレベルに合わせて難易度を変えられるので良いですね。
レク❷ 独数
ナンバープレースとも呼ばれるもので、数字のパズルのようなものです。
こちらもパズルと同様に認知症高齢者への脳への刺激によいとされています。
レク❸ 計算問題
計算も認知機能の1つの能力です。
認知力にあわせて簡単な足し算、引き算であったり、より高度な計算問題を提供するここもよいです。
制限時間を設けず、ゆっくりと進めていきましょう。
計算問題は下記のような無料で印刷できるサイトがたくさんありますので、それらを利用させていただくのもいいでしょう。
レク❹ 読み書き
今日の出来事の日記を書いていただいたり、新聞や雑誌のコラムなどを書き写していただきます。
そして、高齢者に抵抗がなければ書いたものを声に出して読んでいただきましょう。
また、日記などは過去のことを思い出す「回想法」として認知症高齢者に対するアプローチとして実際におこなうものでもあります。
レク❺ 塗り絵
正しい色で塗るのが目的ではなく、どこにどんな色を塗るのかを考えることが脳への刺激になります。
幼児用から高齢者までレベルに応じて、こちらも計算問題と同様に無料でプリントできるサイトがたくさんあります。
⇒ 塗り絵ランド
レク❻ 折り紙
折り紙も手先を使うことで脳への刺激が期待できます。
ゆっくり時間をかけてもいいので、端々をきれいに整えることなどに注意しながら折っていただくといいでしょう。
レク❼ 回想法
皆さんで輪になり職員が司会進行役となって、お題に合わせた高齢者の昔のお話や体験談を語っていただくレクリエーションです。
認知症が進んで、新しいことが覚えたり思い出したりできなくなっても、昔の記憶というのは残っている場合が多いです。
関連した写真などがあれば、思い出を語りやすくなると思います。
レク❽ 合唱
音楽を聴いたり歌ったりすることで、当時のことを思い出したりリラックス効果もあります。
また、嚥下や発語などの運動機能の維持も期待できます。
昔の懐かしい歌を歌うのがいいですね。
このような音楽に関連した専門職に音楽療法士がありますので、音楽療法士の指導を受けることも良いかもしれません。
レク❾ おやつ作り
簡単なおやつを作るということも、手先の運動や脳への刺激にもなります。
また今どきのオヤツではなくお餅など高齢者になじみのあるものを作れば、昔作ったことがある方はその当時を思い出すこともあるでしょうし、普段の姿とはかけ離れててきぱきと作ってくれる高齢者もいらっしゃるかもしれません。
レク❿ トランプ
高齢者のレベルに合わせたゲームがたくさんあります。
例えば神経衰弱でも、記憶が難しいグループには枚数を少なくしておこなうなど、ルールの微調整が可能です。とくに1対1でおこなえるものは男性利用者にはとても重宝されます。
レク⓫ アニマルセラピー
若いころに犬や猫を飼っていたという高齢者は少なくありません。
施設で飼うことが難しい場合が多いと思いますので、ボランティア犬などの利用もいいでしょう。
レク⓬ 体操
運動で体を使うことで認知面へのよい影響も考えられます。
理解力や身体機能の状態によってそれぞれのレベルに合わせた体操を行うのが良いでしょう。
レク⓭ すごろく
サイコロをふったり、出た数だけのマスを正しく進ませたり様々な能力を使います。
マスのイベントで「○○を歌う」「好きな食べ物をいう」などを入れ込めば、それだけでも認知症へのアプローチになります
レク⓮ 後出しじゃんけん
普通のじゃんけんではなく、職員がじゃんけんを出した後に負けるか勝っていただくかをあらかじめ説明しておこなうものです。
職員の手元をしっかりとみる観察力や瞬時にじゃんけんを出す瞬発力が必要になります。
以上!認知症高齢者におすすめのレクリエーションゲーム14選でした!!
楽しむことが脳の活動に一番良い影響を与えます!いっぱい楽しみましょう(#^^#)