温泉大国と言われている日本で昔から変わらず温泉と共に愛されている『サウナ』。
今では各温泉地の宿だけでなく、街中にある銭湯やジムなどでも気軽に入ることが出来ます。
ただ、サウナに関する知識ってあまり持っていないものですよね。
今回は知っておかないと大変なことになるかも?!サウナのデメリットを中心にご紹介していきます。
目次
まずは、簡単にサウナの『メリット』
よく知られているメリット紹介します。
美肌効果
サウナに入ると、その蒸気で皮膚の毛穴に詰まった汚れや皮脂が溶かし出されます。
最初はベタベタした汗が出てきますが、だんだんとサラサラとした汗へと変わっていきます。
これで肌の老廃物を外に出すことが出来て、肌がすべすべになります。
ストレス解消
サウナに入って、たくさん汗をかくと交感神経が刺激されます。
これはスポーツをした時と同じ状態になります。
ストレス発散法として体を動かすことが有名ですがサウナでもストレスを解消することが出来ます。
安眠効果
サウナで体がポカポカになって体全体の血液の巡りが良くなると、運動の後のような程よい疲れを感じます。
また、体が温まった状態だと寝つきが良くなります。
そしてサウナの蒸気はマイナスイオンを含んでいるので、リラックス効果もあります。
サウナのデメリット
注意!サウナに入ると次の3つの症状になる可能性があります。
熱中症
人の体は暑さを感じると、皮膚に血液を多く流したり、汗を出して体温を下げています。
これで人は体温を一定に維持していますが、気温が高い状態が長い時間続くと、大量の汗が出て水分や塩分が失われてしまいます。
こうなると汗が出なくなったり体の中の臓器に流れる血の量に影響が出てきます。
また、湿度が高いと汗が蒸発しなくなってしまい、皮膚の表面にたまって、熱がこもったままになります。
こうして、熱中症の症状が引き起こされます。
血圧上昇
急激に血圧が上がるのが原因で、循環器系や脳にトラブルを起こす可能性があります。
サウナの高い温度という刺激は交感神経を活性しやすくします。
これは心拍数が上がり、血管の収縮などが起こって血圧をあげる原因になります。
健康な人なら一時的な血圧の上昇は、健康な状態の血管が元にもどしてくれます。
ですが、高血圧の人はすでに血管の状態が良くないので、サウナに入るとさらに血管に負担をかけてしまうことになります。
また、サウナで血圧が上がった後、すぐに水風呂に入るのも良くありません。
急激な寒暖差によって血圧が乱高下し、体に悪影響を及ぼします。
これを「ヒートショック」と言います。
気温により血圧が激変すると身体にかかる負担が大きくなります。
最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中を起こし、突然死につながる可能性も非常に高いです。
肺への悪影響
湿度が高いサウナ室の中だと鼻で呼吸しにくい人がいます。
これは、気管支の粘膜が敏感になり温度差に反応しやすくなっているのが一つの原因です。
しかし高温のサウナ室の中で口呼吸をすると直接、熱が内臓に届いて悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
肺はとてもデリケートな臓器なのでサウナの中ではゆっくり鼻呼吸をするのが一番良いです。
また、濡れタオルを口元にあてて乾燥を防ぐ方法もあります。
ただし、長い時間、湿度の高い熱気を吸い込み続けと肺に負担がかかってしまいます。
サウナに入るときの注意点
さて、絶対にサウナに入ってはいけないという訳ではありません。
次の点に注意して利用しましょう。
・高血圧や心疾患の人は必ず利用前に医師に相談する
・体調が悪い時や飲酒後、食事の後すぐには入らない
・長時間のサウナから出て、いきなり水風呂に入らないこと
・必ず10分~15分ごとに休憩し、こまめに水分補給を行う
・壁によりかからない
サウナは室温が高いので壁も熱くなっていて、よりかかると低温火傷になることがあります。
・毎日入らない
サウナは体への負担が大きいので週に2回くらいにしましょう。
・ネックレスやメガネは必ず外す
金属製のものを身につけてサウナに入ると、金属部分が熱くなってやけどしてしまいます。サウナに入る前に外しておきましょう。
正しい水風呂の入り方
サウナで汗を流した後、すぐにそのまま水風呂に入るのは危険です。
次の順番で水を少しずつ体にかけていきましょう。
❶足首~足先
❷ひざ下
❸手先
❹肘~手首
❺太もも~膝
❻腰~太もも
❼頭
大事なのは心臓から遠い体の部分を少しずつ冷やしていくということです。
体が冷水に慣れてから水風呂に入るようにしましょう。
まとめ
デトックス効果から美容・ダイエット効果なども期待されているサウナですが、何も知識が無いまま利用するのはとても危険なことです。
温泉などでの楽しい旅が悲しい思い出にならないように、サウナの利用方法をしっかりと守りましょう!