『アイスブレイク』という言葉をご存知でしょうか。
初対面の人同士が集まった場で、緊張をほぐしてコミュニケーションを取りやすくするための手法です。
研修会などに参加して経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな初対面同士が緊張をほぐして打ち解けやすくするきっかけともなる、高齢者向けアイスブレイクゲームネタをご紹介します。
デイサービスなどの介護現場で是非ご活用ください!
目次
【高齢者向け】介護現場でおすすめ!!アイスブレイクゲームネタ10選
①お題を決めて
テーマを決めて話をすることで、会話を円滑に進めることができます。
自己紹介の一環ではありますが、「好きな食べ物は?」「好きな芸能人は?」など答えやすいけど、自己紹介ではなかなか自発的には発表しないプロフィールを伝えることにもなり、共通の話題で盛り上がりやすくなります。
②UFO
アイスブレイクゲームとして定番のものです。
ルールも簡単で、代表を一人決めておき、その代表は片方の手のひらを正面に向けます。
もう片方の手を上下に動かし、代表の手が重なったタイミングで参加者は手を叩きます。代表のフェイントに引っかからないように注意です。
代表者に注目しながら同じ動作を行うことで一体感が生まれます。
③グーパー
片手を胸に当ててその手はグーにします。もう片方の手は前に出しパーにします。
代表者の声に合わせて手の位置と形を入れ替えます。
つまり先に前に出ていた手は胸元でグーに、先に胸元にあった手は前に出してパーにします。全員で同じ動きをする一体感を感じられます。
胸元の手の形をパーに、前に出す手の形をグーにしても良いですよ。慣れてきたらテンポを上げてみましょう。
これが意外と難しく若い世代でも苦戦する方は珍しくなく、慣れている高齢者の方よりも不慣れな職員の方が上手くいかないなんて光景もあるかも知れませんね。
④聖徳太子ゲーム
聖徳太子役を1人決めます。それ以外の人は最低2人です。
聖徳太子以外の人は同じ文字数の違う言葉を同時に言います。聖徳太子はそれを聞き取り、それぞれ何を言ったか当てましょう。
人数が増えるにつれ聞き取りが難しくなりますが、何人まで聞き取れるか試してみましょう。
⑤名前鬼
円になり両手を前に出しておきます。円の中に鬼が入ります。
円になっている人の誰かが最初に鬼以外の人の名前を呼びます。
呼ばれた人はまた鬼以外の人の名前を呼ぶのですが、次の人を指名する前に鬼にタッチされたらアウトです。
タッチされそうになった時に手を動かして逃げてしまってもアウトです。鬼を交代しましょう。
メンバーの名前をすぐに覚えられるようになりますね。
高齢者の場合は座ってやるのが望ましいので、スティックバルーンのように柔らかい棒状のものを用意してリーチを伸ばしたり、少人数で円を小さくしてやると良いでしょう。
⑥後出しじゃんけん
代表が前で掛け声を出しグーチョキパーのどれかを出します。
その後、「せーの」の掛け声で一斉に事前に指定しておいた勝ち・負け・あいこになる手を出すゲームです。
息を合わせて行う脳トレとも言えるでしょう。
このワンテンポ置くというのが一体感を生むのに一役買ってはいますが、普段のじゃんけんの勢いで咄嗟に出してしまうこともあるでしょう。
そういったことも含めて楽しんでみてはいかがでしょうか。
⑦前後左右ゲーム
手をつないで円になります。椅子に座った状態でも大丈夫です。
代表者が「前後左右」のいずれかの指示を出します。それに合わせて両足を少し前に出したり、後ろに下げたり、左右に傾けたりしましょう。
ちょっと照れ臭いかも知れませんが、動きが上手く揃うと達成感もあります。
慣れてきたら前と言われたら後、右と言われたら左というように逆の動きをすると脳トレにもなります。
この応用として「頭」「肩」「膝」等と指定した体の部位をタッチするようにしても良いでしょう。
また、先ほどの体の部位にタッチする指示を番号制にしてみましょう。例えば「1」と言えば「頭」、「2」と言えば「腰」といった具合です。
その番号での指示の中に「右隣の人の肩」「左隣の人と手をつなぐ」等の指示を組み込んでみるとゲームとしての幅も広がって面白いですし、思ったよりも難しいとそれが逆に笑いを呼んで雰囲気がより和やかになるなんてこともあります。
⑧カテゴリー
代表者がお題を出します。
そのお題に当てはまる人でペアを作るゲームですが、高齢者の場合は動き回って集団を作るのはなかなかスムーズには行きません。代わりにお題は選択制で4択程度に収まる物にします。
そして集まる代わりに色紙などで作った旗を用意し、選択肢ごとに色を指定します。
お題に対し指定された色の旗を揚げましょう。その場では集まれなくても共通点のある利用者同士であることは分るので、話のネタにもなるのではないでしょうか。
共通点がある利用者さん同士を職員が把握できれば、席の配置などの参考としても良い情報になるのではないでしょうか。
⑨名前リレー
スタートの人は名前を名乗ります。
次の人は「Aさんの隣のBです」そして次の人は「Aさんの隣のBさんの隣のC」です。と徐々に覚えるべき名前の人が増えていくゲームです。
高齢者の場合は普段の席の1テーブル程度の人数はだいたい4~6名程度になるかと思うので、その位の人数でやると周囲の人の名前も憶えやすく脳の刺激にもなりますね。
⑩他己紹介
まず1対1でお互いに短めでも良いので自己紹介をします。
名前と年齢以外の項目はあらかじめ「好きな食べ物」「出身地」等の言いやすい物をいくつか指定しておくとやりやすいでしょう。
お互いの自己紹介が終わったら他のペアと合流し、自分のペアの紹介を行います。
相手のことをすぐに覚えられるきっかけになりますね。
以上、高齢者向けアイスブレイクゲームネタ集 10選でした!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
周囲の初対面の人同士がコミュニケーションを取りやすい雰囲気を作るゲームですが、ちょっと照れ臭いと感じるものもあるかも知れません。
しかし、実際にやってみると自然と笑顔が出てくる方も多く、その笑顔こそが打ち解けやすい環境が出来てきた証でもあります。ぜひ試してみてください。